この間の伊那谷お花見サイクリングでe-Bikeのバッテリーの鍵を紛失してしまった。もう一本の鍵からホームセンターで簡単に合鍵を複製してもらおうとHCへ。1軒目、「何の鍵、どのメーカーの鍵ですか?」、ん!、「名も無い中華製自転車のバッテリーの鍵です。」、、、悪い予感、、、、しばし後、、、「この鍵は適合するブランクが無いので、預からないと複製できません、、、」 え~ぇ、こんな単純な形状の5谷6山の鍵なのに、、、、
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それでは2軒目の品揃え豊富な高級HCプラスワンへ。やはり同じような反応。店員さんに食い下がって、適合するのでなくても良いので、「似たブランクから削り出ししてくれないか? 不具合があっても自分で処理し、クレームなんかはしないから。」とお願いするも、ダメです、責任持てませんからとの反応。
町の鍵専門店に行って、合鍵を作ってもらえば良いのだろうが、ダメと言われると、そこはDIYerの血が騒ぐ。大学時代、いっとき鍵明けに嵌まっていて、機械学科の図書室で数冊の鍵の本を読み、南京錠はヘアピンで、××は曲げた針金で、シリンダー錠は外形トレースから工作室で削り出し、開錠していたことを思い出した。
鍵は最大厚2mm、歯の部分は削がれていて厚さ1mm。それなりに強度があって、削りやすい1mm厚の真鍮板を買ってきた。(2mm厚の板でなく1mm厚の板を買ったのは歯部分の削ぎを簡単にする為)
大学の工作室ほど工作機は無いが、なんとか手作業で合鍵位ならつくれるだろう。10mm巾に切り出した板の上に鍵の形状をケガイて。
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粗ヤスリで適宜余肉を削った後、マジックインキとケガキ針で鍵の形を写し、手持ちリューターとダイヤモンドヤスリで+0.5mm位の形状に仕上げていく。さらに歯の削ぎを0.3mmほど削る。
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オリジナルの鍵の山と谷の寸法をノギスで計り、測定値+0~0.3mmになるようダイヤモンドヤスリで削る。
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さあできた、自作削り出しの合鍵。
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バッテリーを取り付けて、作った合鍵を入れて、軽く回してみる。やったぁ!見事バッテリーが外れました!
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シリンダー錠と言っても、簡易な中華製の5谷6山の鍵、それほど工作精度の高くない鍵なので、手作業の削り出しで開けられるようになり、DIYerの面目が立った。今回使った手持ち工具はこんな程度の簡単なモノ。
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もう鍵は無くさないようにしなくては。
鍵屋に頼めば千円位?? 半日かけて作ったので時給200円位か?
毎回、DIYの領域を超えた技術や多彩な趣味に驚かされています。
色んな妄想を実現する方法を研究してました。バカですねぇ。その時の妄想の残りで、鍵の作り方を知っていたわけです。