全国的には大雪のはずが、今年はまだ一度も雪掻きをしてない。今年の季節風は率直に北西45度の角度から日本海を渡って来る。雪雲はまず白山で雪を落とし、次いで穂高岳、乗鞍岳で残りの雪を落としてくるので、松本平南端のここ塩尻では雪がほとんど降っていないのだ。だがしかし、空に雲が無い日が続くと、放射冷却で我が家の辺りは連日最低気温マイナス10℃。寒いサムイ。ならば100kmほど南に下ればと、2/18㈫、長野県最南端の妻籠宿に来た。
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だがしかし、標高が400m低く、南に100kmも来たのに、家の屋根やそこここに雪が残っている。普段は人でにぎわう中山道のメインストリートも寒々として、観光客の姿が無い。寒さに負け、さっそく今日の目的地の一つ、妻籠郵便局付設の郵便事始めの展示を暖かい室内で見る。
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隣の馬籠宿の初代郵便局長は島崎正樹、藤村の父親であり、その縁で藤村の兄が出した嘆願書などが展示されていた。我が家の先祖も洗馬宿の初代郵便局長だったらしいのだが、どんな格好をしていたのだろうか?
つづいて、週末しか開館されていない、復元された本陣を外から眺め、
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まだ雪の残る妻籠宿を後に、今日の宿に向かったのであった。