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* 電池パックや電気工作に慣れている方のみの参考用
* ショート、火傷、火事などの事故もありうるので、
* 参考にするのはOKですが、実行は自己責任で。 事故の責任は取れません
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この記事前の電池パック更新の事前検討はこちら参照
カインズホームのPB、シンコー製作所製のドリルドライバとインパクトレンチの12VバッテリーパックBPS-120Bを再生する為、電池セルである単二ショート版のSub-Cバッテリー10本を手に入れようと、アマゾンでそれなりにレビューが良く、安価なパナ用12Vバッテリーパック(右側、黄色)を選んだ。
サイズも違えば、端子も4端子の急速充電用。Ni-Cdではなく、Ni-MHで3000mAHと大電力、共通点は12VでSub-Cを10本使っていることのみ。
バッテリーセルを交換中にショートさせて、火花を飛ばせるのは嫌なので、新品のバッテリーを放電させる。幸いにして、ドリルに電池を無理に入れれば、何とか通電する。トリガーを紐で縛り、ドリルをOnにして、一日放置。
さて、バッテリーパックを分解しましょう。BPS-120Bの方は簡単に分解可能。パナ用はトルクスネジで少し苦労したが、バレた。
同じSub-Cが10本とは言え、バッテリーの配置は互い違いと正方形配置。セル10個をバラバラにして再組立てとすると、20箇所も半田付けが必要になる。半田付けの箇所をなるべく少なくすべく、新品と旧品を良く観察。3箇所ほど切り離せば、他のセルはそのままでうまく行きそう。
過熱防止、過充電防止のサーミスタ端子を旧品から外し、新品にアルミテープで固定する。
ケース下部に入る九本のセルをまとめ、ゴム輪で束ねて、ケースに収め、切り離した部分の接続箇所をミニルーターで荒らして、半田が載りやすくする。
ケースから取り出し、裏側の2箇所も半田付けした後、ホットメルトガンで9本のセル間を固定する。旧バッテリーパックが3つあるので、別のパックを分解し、電池配置や接続が間違っていないことを再確認する。
最後にトップの10個目の電池セルを接続してから、ケースに収めて、電池パックの再生は完了。
さて、充電してみましょう。温度を監視しながら、充電開始。3000mAhと大容量なので、充電に時間がかかるが、今の所充電不能とか、過熱とかの兆候は無し。
但し、自作の電池パックであるので、用心の為、タイマーをかませ、充電は30分に制限中。
過負荷気味の大径深穴加工を新旧の電池でやってみたが、心なしか新品の方がトルクが出ている感じ。電池の容量や持ちはもちろん新品の方が良い。後は耐久性が数年あるか?
でも、掛かった費用はたったの2000円なので、過去のSub-Cセル交換
① ヘッジトリマーの電池交換 Sub-C 6本で 2200円
② ドリルドライバーの電池交換 Sub-C 10本で 4350円
③ マキタ掃除機の電池交換 Sub-C 6本で 1980円
よりも随分と安上がりに交換できた。まあ、人柱になったとしても、掛かったのは2000円のみ。これでインパクトとドライバーが動けば良しとしよう。
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反省点:今回、4箇所を電池に直接半田付けしたが、
セルを切り離す時、タブのスポット溶接部ではなく、
タブの中間で切断すべきだった。そうすれば、
タブとタブを新たに太い電線でつなぐので、電池
への半田付けの熱影響を避けられた。
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追記: バッテリーの調子が良いので、今回の反省を生かして、
2個目のバッテリーパックを作った記録は
こちらをダブルクリック
一年後の今も充電、使用時間、トルクに問題なく、
バンバンDIYに使用中。この電池パック流用は大正解だった。
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