四月の陽気となった3/1㈯、先日市民タイムスに掲載された洗馬の産業遺構である大怒田の石灰岩採掘の現場を酒井さんに案内してもらい、後日予定の見学会の為の地図、資料作成を行った。
全体の地図を下図に示すが、今回の記事は左半分の社宅、焼成場、トロッコ道の部分である。
(詳しい地図、拡大縮小、地点の詳細が分かる地図は下図をダブルクリックで)
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ローソン脇から大怒田の谷に分け入る。太古の昔からあった田は荒れ果て始めている。
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最初の分岐点の上が社宅のあった辺りだ。
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平らな所が社宅のあった場所、そして正面の斜面上に左から四号炉~一号炉とあった。
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四号炉
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一号炉のレンガ積み。高さが2mほどあり、上部の穴から石炭と石灰岩を投入し、焼成し、出来上がった生石灰と残余物を下部の釜口から搔き出した。炉の上と搔き出した生石灰置場の上を覆う大きな屋根があったらしい。
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注記:石炭を使って生石灰を作る方法
石灰石と石炭(またはコークス)を一緒に1000℃程度に加熱し、
石灰岩(CaCO3)を還元熱分解により生石灰(CaO)とCO2にする。
化学反応式は CaCO3→CaO+CO2
(生石灰は水分があると発熱化学反応し消石灰 Ca(OH)2となるので、雨除けが必要)
社宅のあった辺りには井戸の跡あり、落ちないよう木材で覆われていた。
焼成炉のさらに上の斜面がトロッコ道の出発点でそこから等高線を斜めに横切り、緩やかに登るようにトロッコ道が続いていた。
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途中、石灰岩の露頭横をトロッコ道が走っている。
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トロッコ道の終点から少し下に下った場所から傾斜がきつくなり、トロッコを押して上げることが困難となるので、この場所に転路器があり、トロッコ道は複線となる。2つのトロッコをワイヤーで連結し、石灰岩を乗せたトロッコが下る力を利用して、空のトロッコをトロッコ道終点/鉄索下まで引き上げたのである。
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国土地理院の地図の林道終点辺りが平になっていて、そこから上は急傾斜の斜面となる。この場所がトロッコ道の終点かつ鉄索の始点である。
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洗馬の産業遺構その2へと続く >>>