塩尻峠から岡谷に下る道は急傾斜の細道。転がり落ちるように下ってくれば、もう麓の石船観音。
岡谷は中山道の宿にはなって居ないが、塩尻峠を越える起点なので、りっぱな御小休本陣/今井家や陣屋が残っている。
なだらかに、諏訪湖に向かって下って行く中山道。
と突然、海の香りがする。こんな場所で何? と回りを見回すと、匂いのもとはこの古ぼけた工場。
諏訪盆地の特産品、昔からのフリーズドドライ製品、冬季限定の寒天を作る為、海藻を煮ているんだね。
岡谷と下諏訪の境を越え、砥川を渡ると、土手の上に中山道こちらの標識あり。辿って行くと、、、、
ホンマにこれが中山道かいな?という疑問を持つべき巾1mの道である。
しかも出口側はご丁寧にゴミ置き場になっているが、中山道の看板がしっかりついているので本当に昔の中山道なのだろう。おそらく、ここが中山道のなかで、最も狭い道幅の場所であろう。
普通の道幅に戻った中山道で下諏訪の町を歩けば、普通の民家の前に温泉タンク。良いよね!一日中かけ流しの温泉に入れるなんて、超贅沢だ。
中山道が国道20号と一緒になる直前にある魁塚。あまりに先走り過ぎて、官軍から逆賊扱いされ殺された兵士の塚。
ここを見て、公園出口から20号方面を見たら、良さげなアメリカンダイナー風のカフェがあったので、ランチにしましょう。
座って、前を見れば、何かどこかで見た風景だ。バレンシア?フィルモア?? 35年前住んでた、LA郡やベンチュラ郡の農園風景を描いた、サンキストの宣伝画だよ。
心地よい店内で、身も心も温かくなり、さらに薄いコーヒーでノンビリしてから、また寒い中山道巡りを再開。国道20号を突き当れば諏訪大社秋宮。初詣の代わりに、早めのお参りをして、
諏訪宿、本陣の岩波家をちょっと覗き、
続いて、春宮にもお参り。
最後に万治の石仏で、お参りの後、同じ腕組みをして、セルフィーを撮って、
下諏訪駅から中央線で帰宅。
歩いたのは19.3km。峠越えもあり、うすら寒く、結構きつい中山道ウォークであった。