経営コンサルタント日野眞明のmoreな「ひとりごと」

「商売繁盛」「ビジネス(創業、起業、経営革新)」など更新中!(2022年5月引越)

ドキュメンタリー4(最終回)

2007-05-17 00:01:28 | 移動の達人
アラスカのアンカレッジに到着して“燃料補給”が始まります。

ところがタラップが近づいてきて機内と結ばれます。
自分たちも降りて燃料補給が終了するまで待つのか?
なんてことを考えているうちにドアが開き、数名の制服を着たャ潟Xらしき人とスーツ姿の人たちが乗り込んできました。

アンドレに近づき一言二言ことばを交わした後、アンドレはアンカレッジに降りて行きました。

程なくドアが閉まり機内が明るくなりアナウンスです。
「お客様には“燃料補給”とお伝えしましたが、機内で暴力を振るった方がいてこのまま飛行を続けるのは乗客に対して危険だと機長が判断しました。その結果アンカレッジに緊急着陸をし、先ほどFBIに引渡しをしました。
運行の遅れと冷静な対応に感謝しております。(うそを言っていたけれど許してね)」

やっぱりね、大変なことが起きていたんでした。

1時間ぐらいしてやっとアンカレッジを飛び立ちセントレアへ向かいました。近くをCAが通ったのでコトの成り行きを聞いたところ、「隣に座っている方に暴力を加え乗務員にも襲い鰍ゥってきそうであった。さらに言葉の暴力をお客様に対してしていた。」
と説明してくれました。

実際には飛行中にアンカレッジの緊急着陸でFBIに引き渡す話まで進んでいたのに機内放送では「向かい風による燃料補給のための着陸」としか伝わってきませんでした。

後部の座席に着席している方はアンドレの姿も見えないし状況は全くわからないで過ごしたと思いますが、目の前で手錠をはめられたりトイレのドアを壊すのを見ていると、かなり臨場感はありました。でも本当のことはなかなか伝わってこないんだなぁと学びました。

また、アンドレを羽交い絞めにしていたトムは警官か?と聞いたところ「元軍隊にいて、ボランティアで協力してくれていました。」とのコト。
なんと勇敢な乗客でしょう。
Tシャツから除く二の腕がとてもたくましく、頼もしく思いました。

約7時間遅れのジャンボはセントレアについたときはひづけをこえており10日になっていました。セントレアから名古屋までバスが出ているとのことでしたが名古屋に真夜中についてもどうしようもありません。
何とか航空会社にホテルを手配してもらいセントレアで“予定外の1泊”をする羽目になりました。

飛行機材などで数時間遅れた経験はありますが、まさか同乗していた人が犯人として連行されていく姿を見たことはショックでした。
ともあれ、無事に帰ってこれたことはありがたいことでした。
(完)