新美南吉の『でんでんむしのかなしみ』は、皇后美智子様の『橋をかける』の中に紹介されて、多くの方々に知られたお話でしたね。
一匹のでんでんむしが、ある日突然、自分の背中の殻には悲しみがいっぱい詰まっていることに気が付きます。
とてもつらいので、もう生きてはいけないのではないかと心配になり、友達のでんでんむしを訪ねて、そのことを話します。
すると、そのでんでんむしは、自分も同じであるといいます。
しかたがないので、ちがうでんでんむしを訪ねて、同じ質問をしますが、返事は同じでした。
たくさんのお友達を訪ねたけれど、みな同じように、自分の殻にも悲しみがいっぱい詰まっているというので、訪ね歩くのは無駄なことだと気が付いて、そのでんでん虫は嘆くのを止めます。
誰もみな、殻いっぱいの悲しみを抱えて生きている。
自分の悲しみは自分で抱えて耐えて生きていくしかないのだと、気が付くのです。
私は、うかつにもこのお話を知らなかったので、美智子様の『橋をかける』が発行されたとき、その中にお書きになられていたので、初めて知り、読んでみました。
でも、でんでんむしは、どうして殻の中いっぱいになるほどの悲しみを抱えて生きているのだろう・・・? といかにも不思議で、納得がいきませんでした。
美智子様のご本の最初の発行は、<(株)すえもりブックス・1998年11月25日でした。
その後、出版社の都合で、現在は文芸春秋より出版されています>
それ以来、今日に至るまでその疑問を抱えたままで、長い時間が流れていきました。
そして、つい先日のことです。
新聞広告で、こんな本を知りました。
変わった題名の本です。
著者の帯津さんは好きなので、勉強にもなるだろうしと思い、早速図書館にリクエスト。
運よくすぐにやってきました。
そしてなんと、その中には、長年の私の疑問の答えが書かれていたのです!!
でんでんむしの話ではなく、人間のこととしてですけどね。
この本、すごい内容でした!
内容をご紹介すると、あまりにも長くなりますので省略します。
安価な本ですので、関心の有る方はぜひ書店でお求めください。
何かしら、得ることがきっとあると信じます。
ここでは、殻いっぱいの悲しみについて述べねばなりません。
帯津さんは、病院の院長です。たくさんの患者さんを診てこられ、見送りもされ、勉強家なので多くの本をお読みになっています。
そして、気づかれたのです。
「人間の本質は悲しみだ」と。
明るく前向きにに、プラス思考で生きるのがよい生き方で、免疫力もあがるのだという考えが言われて久しいけれど、それは違うと。
人間の中にも、実は悲しみがいっぱいに詰まっているのだと!
自分も然り。
そしてあなたの隣にいる人も然り・・・
そういう自分を敬い、隣にいる人の抱えている悲しみを敬って生きられる人こそが、天から敬われるのであると。
そうだったのですね、人間の体の中にも、悲しみはいっぱい詰まっていたのです。
新美南吉も、きっとこのことを知っていたのだと確信しました。
そのことを、私達に伝えたくてこの本を世に出したのだと思います。
あなたの心にも
私の心にも
その向こうに居るあなたの心にも
かなしみは いっぱい詰まっているのです
でも、それはどうすることも出来ないのです
みんなが 悲しみの詰まった心を大切に抱きしめて
しっかりと 生きていくしかないのです
そして
それは とても とても大切なことなのです
悲しみをかかえて
でも 折れてしまわずに 生きている
そんなあなたを
あなたのお友達を
天から見守ってくださっているものがあります
無理に
明るく 前向きにならなくてもいい
そう思うと
とても気持ちが 楽になりました
わたしは でんでんむしと仲良くしようとおもっています
この帯津さんの考え方は、ここだけ取り出してしまうと、あまりにも唐突に感じられるでしょう。
申し訳ありません。
安価な本ですので、生きるとか、死ぬとか、養生するとか、人間何のために行きるのか、というようなことに関心の有る方は、ぜひともご一読を!
きっと得ることがあるでしょう。
子供時代の美智子様の読書が、今まで歩いてこられた、決してお楽ではなかったはずの道のりを、深いところで支えているということにも、改めて感動いたしました。
一冊の本に対する気づきの深さ、美智子さまは、やはりとてもご立派な方だったのだと、感じずにはいられません。
まだ、お読みで無い方は、この『橋をかける』も、ぜひ一度お手にとってくださいませ。
一匹のでんでんむしが、ある日突然、自分の背中の殻には悲しみがいっぱい詰まっていることに気が付きます。
とてもつらいので、もう生きてはいけないのではないかと心配になり、友達のでんでんむしを訪ねて、そのことを話します。
すると、そのでんでんむしは、自分も同じであるといいます。
しかたがないので、ちがうでんでんむしを訪ねて、同じ質問をしますが、返事は同じでした。
たくさんのお友達を訪ねたけれど、みな同じように、自分の殻にも悲しみがいっぱい詰まっているというので、訪ね歩くのは無駄なことだと気が付いて、そのでんでん虫は嘆くのを止めます。
誰もみな、殻いっぱいの悲しみを抱えて生きている。
自分の悲しみは自分で抱えて耐えて生きていくしかないのだと、気が付くのです。
私は、うかつにもこのお話を知らなかったので、美智子様の『橋をかける』が発行されたとき、その中にお書きになられていたので、初めて知り、読んでみました。
でも、でんでんむしは、どうして殻の中いっぱいになるほどの悲しみを抱えて生きているのだろう・・・? といかにも不思議で、納得がいきませんでした。
美智子様のご本の最初の発行は、<(株)すえもりブックス・1998年11月25日でした。
その後、出版社の都合で、現在は文芸春秋より出版されています>
それ以来、今日に至るまでその疑問を抱えたままで、長い時間が流れていきました。
そして、つい先日のことです。
新聞広告で、こんな本を知りました。
変わった題名の本です。
著者の帯津さんは好きなので、勉強にもなるだろうしと思い、早速図書館にリクエスト。
運よくすぐにやってきました。
そしてなんと、その中には、長年の私の疑問の答えが書かれていたのです!!
でんでんむしの話ではなく、人間のこととしてですけどね。
この本、すごい内容でした!
内容をご紹介すると、あまりにも長くなりますので省略します。
安価な本ですので、関心の有る方はぜひ書店でお求めください。
何かしら、得ることがきっとあると信じます。
ここでは、殻いっぱいの悲しみについて述べねばなりません。
帯津さんは、病院の院長です。たくさんの患者さんを診てこられ、見送りもされ、勉強家なので多くの本をお読みになっています。
そして、気づかれたのです。
「人間の本質は悲しみだ」と。
明るく前向きにに、プラス思考で生きるのがよい生き方で、免疫力もあがるのだという考えが言われて久しいけれど、それは違うと。
人間の中にも、実は悲しみがいっぱいに詰まっているのだと!
自分も然り。
そしてあなたの隣にいる人も然り・・・
そういう自分を敬い、隣にいる人の抱えている悲しみを敬って生きられる人こそが、天から敬われるのであると。
そうだったのですね、人間の体の中にも、悲しみはいっぱい詰まっていたのです。
新美南吉も、きっとこのことを知っていたのだと確信しました。
そのことを、私達に伝えたくてこの本を世に出したのだと思います。
あなたの心にも
私の心にも
その向こうに居るあなたの心にも
かなしみは いっぱい詰まっているのです
でも、それはどうすることも出来ないのです
みんなが 悲しみの詰まった心を大切に抱きしめて
しっかりと 生きていくしかないのです
そして
それは とても とても大切なことなのです
悲しみをかかえて
でも 折れてしまわずに 生きている
そんなあなたを
あなたのお友達を
天から見守ってくださっているものがあります
無理に
明るく 前向きにならなくてもいい
そう思うと
とても気持ちが 楽になりました
わたしは でんでんむしと仲良くしようとおもっています
この帯津さんの考え方は、ここだけ取り出してしまうと、あまりにも唐突に感じられるでしょう。
申し訳ありません。
安価な本ですので、生きるとか、死ぬとか、養生するとか、人間何のために行きるのか、というようなことに関心の有る方は、ぜひともご一読を!
きっと得ることがあるでしょう。
子供時代の美智子様の読書が、今まで歩いてこられた、決してお楽ではなかったはずの道のりを、深いところで支えているということにも、改めて感動いたしました。
一冊の本に対する気づきの深さ、美智子さまは、やはりとてもご立派な方だったのだと、感じずにはいられません。
まだ、お読みで無い方は、この『橋をかける』も、ぜひ一度お手にとってくださいませ。