そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

「フジ」と「コブシ」の実のヒミツ

2014年05月06日 | 3~5月の草木
大分前から、フジやコブシの花を眺めては、あの大きな鞘に包まれた実は、いったいどうやって出来るのだろうかと、不思議でなりませんでした。
悩むこと数年。
撮りためた写真で、そのヒミツを明かします!!(ちょっと大げさかな?)


まずはフジについて。

上の写真は、フジの実がまだ青い頃にたくさんぶら下がっている様子です。

私は、ずっと、あのフジの花から、この大きな鞘が出来る秘密が想像できずにいました。


そして、数日前。雨上がりにウロウロと散歩していると、おやっ???
藤棚の下に、こんなものが点々と落ちていました。

これはは何だろう?

しばらくして~~気がつきました。
そうか、これが、あのフジの実の出来はじめなんだ、ヤッタ~

受粉できた花には、一つずつ実が出来るのですが、その多くは雨や嵐で、このように落ちてしまうのでしょう。
そして、丈夫な鞘だけがタネを育てて、秋に弾け飛ばすのですよね!

この写真には、大小二つの鞘が写っています。


鞘は大きなものだと15センチくらい、タネは1,5センチくらいで、もちろん大小があります。

タネのうちの大きなものを集めると、ちょっと軽いですがオハジキ遊びが出来ますよ


もう一つ、これも長年の宿題でした。
コブシです。

コブシは秋になると、大きな実が濃いピンク色に色づくので、とても目立ちます。

でも、花が終わってから、こうなるまでの間の進行状況が、イマイチわかりませんでした。

それで去年の秋と今年と、しっかり眺めていると、これも答えがわかりました!

花が終わりになると、真ん中にこんなものが出来てきます。

この緑色のものが、あの実になるのですね!
そして、細かに出ているモシャモシャしたものの先にタネが出来ていくのでしょう。

もうしばらくすると、緑色の鞘がたくさん姿を現します。

それが赤くなり、こんな感じでタネが姿をあらわすのです。

タネはかなりしっかりした糸でぶら下がり、カラスなんかに「食べてちょうだいね~」と誘うのです。

周りの果肉を取り去ってみると、こんな愛らしいタネが入ってるんです!




というわけで、解ってみれば何てことは無かったのですが、長年のナゾが解けて気分の良い今年の初夏でした。

最後までお付き合いくださったあなた、どうもありがとうございました
コメント
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