そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

やさしい雨が・・・

2012年03月02日 | 3~5月の草木
このところ、数日ごとに雨が降っています。
でも、けっして激しい降り方ではありません。

まだ少し寝ぼけている草木の芽に、「さあさあ、もう起きるんだよ!」と語りかけるような、そんな雨なんです。 

「春に3日の晴れなし」という気象関係のことわざがありますが、調べてみると、これはどうやら本当のことのようです。

この時期、あちこちに春を運ばなければないので、高気圧も低気圧も大忙しで、駆け足で行ったり来たりしているのでしょうか? お疲れさま~


ところで上の写真ですが、ノバラの新芽が雨の雫に包まれて、いかにも春らしいでしょう?
思わず写してしまいました。

この横には、芽吹きの頃に真っ赤な葉っぱが出てくる、デショウジョウというカエデの樹があります。

その紅い枝にも、いっぱいの水滴が。

枝の先にちょっとカメラが触れたりすると、たくさんの雫は、あっという間に全部落ちてしまいます。
下のほうの枝に水滴がないのは、私が落としてしまったからなんです


そして、やっと梅が咲きました。

小さな木なのでほんの数輪しか咲かないのですが、遠くまで梅見に出て行けない私には、毎年とても楽しみなんです♪

梅といえば、大好きな短歌があります。
「千載和歌集」を編纂した、藤原俊成の詠んだ歌です。

  春の夜は軒端の梅をもる月の
            ひかりもかをる心ち(ここち)こそすれ


家の軒先にある梅の木、そこからもれてくる月の光さえも、花の香りがしているように思われるよ、という歌ですが、早春の少しやさしい月の光と梅の香りに、うっとりとさせられますね。

コメント (8)
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