モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

燃える秋がようやく妻女山まで。紅葉に黄葉、風が吹くと落葉松の黄色い雨。大量のヒラタケ(妻女山里山通信)

2024-11-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 暖秋で紅葉も遅れていましたが、やっと善光寺平の里山にも燃える季節が訪れました。この秋はなかなかスカッと晴れることがないのですが、晴れの好日に登りました。

 堂平大塚古墳の紅葉もやっと色づきました。昨年も遅かったのですが更に5日ほど遅れています。鮮やかさもそれなりに。

 日当たりのいいところにハウチワカエデ。葉が大きめなので艶やかです。

 落葉松もやっと黄葉しました。風が吹くとチリチリと音を立てて黄色い雨が降ります。

 古墳横のログハウス。来月には整備作業をした後で、妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会をします。

 前々回の記事でたくさんムキタケが採れた倒木にヒラタケが。

 こちらもヒラタケ。

 これもヒラタケ。

 サイズ的にはこれぐらいが扱いやすくて美味。市販の栽培ものに比べると、味も香りも濃厚です。クセがないので、鍋や煮込みうどんの他に、中華炒めやクリームシチュー、グラタンなどにも向いています。

 ムキタケも出ていましたが、前回たくさん採ったので今回はパスしました。来年に向けて胞子を飛ばしてもらいましょう。

 長坂峠のエノキ(榎)の鮮やかな黄葉。根本の枯れ葉の下には、オオムラサキの幼虫が越冬しているはずです。

 長坂峠から陣場平へ向かう林道。クヌギの黄葉。

 逆光の黄葉。正午ぐらいなんですが、随分と日が傾きました。

 中腹の落葉松はまだ緑のものも。

 椎茸栽培のホダ木。今年は猛暑でまったく出なかったのですが、今頃出ていました。ただ雨が降らずに冷え込むと、これ以上大きくはなりません。今年は不作でした。

 東の松代方面。根子岳や四阿山にもまだ積雪はありません。左手前に大きな山容の奇妙山。

 その奇妙山の山頂南にある30mの崖。三段に分かれていてトラロープもあるので登れます。拙書でもこのコースを紹介しています。山頂の手前は写真のように30mの崖が続きます。尾根の上も非常に狭いので、高所恐怖症の人には向かないコースですが面白い。尾根の先端には御嶽山の方を向いて神官像が立っています。

 妻女山展望台から戸隠連峰と飯縄山。今週末23日の土曜日には、長野えびす講煙火大会が開かれます。冬掘りの長芋の収穫が最盛期です。近くの松代パーキングエリアでは、名物のとろろ蕎麦が人気です。国道403からも入れます。

 西方の茶臼山。北アルプスの白馬三山は手前の雲に隠れています。バスクチーズケーキで有名なロンディネッラは、茶臼山動物園へ登る道から左に別れて林檎畑の中にあります。積雪はありませんが、山間部や高原の道路は凍結するので冬タイヤが必須です。

 その南の仁科三山も雲に隠れています。

 その鹿島槍ヶ岳のアップ。積雪は少なめ。手前の西山は錦秋に染まっています。二つ前の記事で紹介した稲荷山の龍洞院や、以前紹介した若穂の清水寺(せいすいじ)も見頃は今週末まででしょう。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・哀愁のサンタレン [Santarem] 絶品ピラルクーのフライ。開高健や向田邦子も絶賛したトゥクナレのスープ。私のために牛一頭をつぶす。熱帯雨林破壊の現場 アップ。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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新蕎麦を食べて長野電鉄に乗って小布施の「北斎館」へ「怪力の魅力展」を観に行く小春日和(妻女山里山通信)

2024-11-17 | 展覧会・イベント・コンサート
 暖秋とはいえ最高気温が21度というのは驚きます。小春日和を通り越して小夏日和ですね。息子が籾米を取りに来たついでに観たいと思っていた小布施の「北斎館」の「怪力の魅力展」に行きました。週末とあって観光客がもの凄いと思い、車ではなく長野電鉄の電車で行きました。

 まず篠ノ井東福寺のそば処「安心」で十割の新蕎麦をいただきました。返しのつゆと信濃胡桃のつゆがついてきます。この時期は新蕎麦を何度か食べないと始まらないのが信州人です。

 長野電鉄の須坂駅へ。昭和の昔、走っていたスイス風デザインの特急電車。各駅停車で特別にこの電車が来ると今日はなんていい日だと思いながら松代中学に通いました。昭和32年に製造された2000系車両。長野電鉄の看板車両として半世紀に亘り運行されました。

(左)新しいような古いような券売機。(右)日比谷線で使われていた車両でしょうか。在京時代は仕事で何度も乗っていたので懐かしい。菱形のパンタグラフとか車内の扇風機とか昭和です。

 小布施駅の観光案内所。ここに寄ることをお勧めします。車だったら北斎の天井絵がある雁田山麓の岩松院へも。拙書ではトレッキングコースを載せています。

 歩いて北斎館へ。和服の女性がいたり、オープンガーデンを通り抜けたり。右の小路の先が北斎館。大勢の観光客が。インバウンドで外国人も。焼き栗の店やモンブランや栗ソフトの店には行列が。

「怪力の魅力」読本の挿絵が中心です。

『そののゆき』前編巻之一「第五小殿荒平太」文化四年(1807)刊:盗賊の小殿荒平太が薄雪姫を守る熊と素手で戦うシーン。

『仮名手本後日之文章』巻之一「夢一郎兵衛女房おこの」文化六年(1809)刊:忠臣蔵の後日譚という設定の読本作品。侠客・夢一郎兵衛の女房おこのは怪力の持ち主。

『釈迦御一代記図会』巻之ニ「提婆太子大象を撃図」弘化二年(1845)刊:後の釈迦である悉達太子は提婆太子と射芸の術を競う。遅れを取った提婆は城を出て象を一撃のもとに撃ち倒したという逸話。デフォルメされた象の目がなんでこんな目に合わなきゃいけないのと悲しそう。

『新編水滸伝』巻之ニ十一「武松景陽岡上に大虎を撃」天保四年(1833)刊:無類の酒好きで向こう見ずな武松が人食い虎と戦う図。描いた北斎も凄いけど、これを彫った彫師の腕が凄い。

『鎮西八郎為朝外伝 椿説弓張月』後編巻之一「為朝荒磯に船を陸へ遣る」文化五年(1808)刊:大浪にさらわれそうな船を為朝が引き上げてしまう。

「北斎漫画」の「り」の頁。右頁下の「林間」は当時のアウトドア。

 江戸時代の風俗がよく分かる。左上は飴売り。右がビードロを吹く。右頁は蹴鞠をしたり。馬の被り物がいい。

 迫力ある相撲のひと駒。必死に堪える様が可笑しい。

 肉筆画。雀を狙う蛇。肉筆画の展示は圧巻です。かの徐福を描いた肉筆画は感動モノでした。

 ウッディなキッズルーム。子供たちが喜々として遊んでいました。

 常設展示の屋台。

 東町祭屋台。龍と鳳凰。『八方睨鳳凰図』は岩松院の天井絵に近いが、こちらが北斎の肉筆画。天井絵は北斎が監修し高井鴻山と娘の葛飾応為の作といわれています。文化三年(1806)北斎85歳作。長野県宝。

 上町祭屋台。まさに北斎の波。男浪図(左)と女浪図(右)。屋台の絵はレプリカで、立てかけてあるこちらが本物。弘化二年(1845)から翌三年、北斎86歳の作。周囲の縁絵は、北斎の下絵を基に鴻山が彩色。長野県宝。
 北斎の絵といえばベロ藍(プルシアンブルー)が有名ですが、日本には藍染があるので濃紺に関しては感受性が非常に高いのです。彼の浮世絵は大人気でかなりの収入があったはずですが、北斎はそれを高価な顔料を買う資金にあてていたのでしょう。ベロ藍以外にも辰砂(しんしゃ:水銀朱)、孔雀石(マラカイト:グリーン)、鶏冠石(ヒ素と硫黄:明るい橙色)なども使っていました。ベロ藍以前は、露草や本藍を使っていたわけですが、ベロ藍にはそれらにない鮮やかさと透明感があり、北斎らを魅了したのでしょう。
 この企画展は、来年の1月19日(日)まで。お勧めです。詳しくは北斎館の公式サイトで。ショップのグッズも必見。以前分厚いカタログやTシャツ、ハンカチなどを買いました。父は北斎晩年の作で絶筆ともいわれる『富士越龍(ふじこしのりゅう)』の額装を買い求め、居間の床の間に飾ってあります。

 北斎館の前。里の紅葉は今が見頃です。栗落雁を土産に買いました。北斎については何本も記事にしています。

 長電に乗って須坂駅へ。成田エクスプレスとか日比谷線とか東横線とか。在京時代に仕事や用事で何度も乗った懐かしい車両が現役で頑張っています。

 長電のキャラクター朝陽さくら。キャラクター総選挙で一位になったみたいです。

 須坂駅から。アーチ型窓の昭和のデザインのビルがあちこちに残っています。絹織物全盛期には北陸からたくさんの女工さんが働きに来ていたそうです。そのため髪結いの店が多かったとか。和菓子屋もたくさんあります。旧田中家、須坂動物園、臥竜公園。少し離れて米子大瀑布は必見です。当ブログでも何度か紹介していますし拙書にも載せています。

北斎「神奈川沖浪裏」についての疑問を検証。波の伊八と葛飾北斎(妻女山里山通信)
圧巻の葛飾北斎。北斎館で「旅する浮世絵」を堪能(妻女山里山通信)
世界で最も有名な日本人 葛飾北斎の「北斎vs北斎」を観に小布施へ。圧巻の展覧会でした(妻女山里山通信)

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燃える秋。千曲市稲荷山の桑原山 龍洞院。登録有形文化財の龍洞院架道橋と滝沢川橋梁(妻女山里山通信)

2024-11-14 | 歴史・地理・雑学
 暖秋のため紅葉が遅れています。また冷え込みが浅いため色づきもいまいち。それでも妻女山もかなり色付いてきたので千曲市の古刹、桑原山 龍洞院へ2年ぶりに撮影に出かけました。

 色づきがよくない紅葉は逆光で撮影するのがポイント。あとは構図と色ですね。とにかく歩いて探します。やっと見つけた鮮やかな燃える紅葉。

 楓と右奥の丸い緑の葉は、モチノキ科の常緑高木の多羅葉(たらよう)。葉に傷をつけるとあとが黒くなるので、インドで写経をしたタラジュの葉にちなんでの命名。俗には葉書の木といわれます。

 山門の下にある6体の石仏から見上げる紅葉。黄葉や緑の葉も見られます。

 山門の紅葉。

 振り返って登録有形文化財の龍洞院架道橋。少し前にワイドビューしなのが通過して行きました。

 龍洞院架道橋は、明治33年に作られたもので、旧国鉄(現JR東日本)の篠ノ井線が上を通っています。橋の長さは7.4m。幅員21m。煉瓦造単のアーチ橋です鉄道マニア必見の歴史的構造物といえます。

 トンネル内から見る紅葉。最高気温は19度。トンネル内の冷気が心地よいほど。

 総門の下に駐車場があります。近くには信濃二之宮の武水別神社があります。武田信玄の願文が有名。手前の尾根は一重山から五里ヶ峯に続く五一山脈。右奥は、姨捨の田毎の月で有名な鏡台山。

 紅葉越しに揺れるススキの穂。

 撮り鉄の男性がもうすぐ列車が来るというので。篠ノ井線の普通列車が通過していきました。

 輝く逆光の紅葉を見つけました。丸に月の家紋が光っています。

 赤、橙、黄、緑と色とりどり。

 真っ赤な紅葉。

 滝沢川橋梁。滝沢川の水を流すための立派な橋梁。

 手前のまだ緑のシルエットの葉と輝く紅葉の対比が美しい。

 ピラカンサでしょうか。バラ科トキワサンザシ属の種類の総称で、日本で はトキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリの3種類があるそうです。青酸系の毒があるので、それが熟して消える2月頃まで鳥は食べないそうです。

 観音堂と鐘楼。曹洞宗は、中国の禅宗五家の1つで、中国禅宗の祖である達磨から数えて6代目の南宗禅の祖・曹渓宝林寺の慧能の弟子の1人である青原行思から、石頭希遷、薬山惟儼、雲巌曇晟と4代下った洞山良价によって創宗されました。日本には鎌倉時代に宋から伝えられ、臨済宗・黄檗宗とともに日本三大禅宗の一つです。後背の山には、越将軍塚古墳、塚穴古墳、遠見塚古墳があります。

 ここに来る前に、稲荷山の「わきゅう」で新蕎麦のくるみ蕎麦をいただいてきました。信州産のくるみです。信州でも旧埴科郡と更級郡でした食べられない辛味大根を使ったおしぼり蕎麦もお勧めです。テレビやSNSで有名になって満席。少し待ちました。香りと腰のある美味しい新蕎麦でした。

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暖秋でキノコが可怪しい。ムキタケ、クリタケ、シロシメジ、ヒラタケ。北アルプスも雪解け(妻女山里山通信)

2024-11-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 北アルプス白馬三山に初冠雪があったのですが、ここ数日の暖かさでずいぶんと解けてしまった様です。最高気温が19度の妻女山山系へキノコ狩り。例年ならムラサキシメジの季節ですが、10月のキノコばかり。

 立ち枯れのクヌギにムキタケ。かなり大ぶりで綺麗です。小さなものは残して採取しました。

 こちらは山桜に。けっこうな量が採れました。鍋や煮込みうどんなどに。ツキヨタケと間違えると危険ですが、標高1000m以上でないとないので、ここでは問題ありません。ツキヨタケは縦に裂くと根本に黒いシミがあります。

 倒木にクリタケ。数株出ていました。ヒラタケもかなり採ったのですが撮影し忘れました。

 こちらもクリタケ。ここまで茶色だと黄色っぽいニガクリタケとは区別できますが、似た色の場合もあるので、噛んで苦くないか確認することが大事です。ニガクリタケは死亡例がある要注意の毒キノコです。天然キノコは知らないものは採らない。人にあげないが原則。

 シロシメジ。やや灰色に見えたので、不食のシロノハイイロシメジかと思いましたが、匂いを嗅いでシロシメジと分かりました。数十本ありました。小さな虫が入っていないものだけを採りました。クリームシチューやドリアに入れようと思います。

 また天然舞茸の残骸を発見。30センチはあったでしょう。高温で出ないと思っていたのが間違いでした。10株ほど採り損ないました。来年はリベンジします。

 かなりの急斜面なので足首と膝が疲れます。少し段差ができているニホンカモシカの獣道を歩くと楽です。

 クヌギやコナラ、ケヤキの森になぜか1本だけ太いシラカバが。

 マルバフジバカマの種。9月にはアサギマダラが吸蜜に来ます。

 マムシグサの赤い実。誤って食べると口内がただれます。花が美しいので園芸用に育てる人もいます。

 帰りに陣場平へ。ベンチで休憩。山歩きをすると少し汗ばむほどの暖かさです。雨が多いので貝母(編笠百合)の球根が大きく育つのではと期待します。来春が楽しみです。

 インセクトホテルの後ろの山椒の木はまだ緑です。

 逆光に光るダンコウバイの黄葉。ただ冷え込みがゆるいので里山の紅葉に鮮やかさがありません。

 妻女山展望台。411mと低いのですが、北アルプスの仁科三山と白馬三山、戸隠連峰、信越トレイル、志賀高原の笠ヶ岳と横手山、菅平の根子岳と四阿山が一望できるのは、善光寺平でここしかありません。

 茶臼山から陣場平山、富士ノ塔山、戸隠連峰に飯縄山。畑では秋掘りの長芋の収穫が最盛期。

 初冠雪した北アルプスの雪はかなり解けました。来週からはまた冷え込みそうです。暖かいので野沢菜漬けは月末過ぎになりそうです。まだ冬野菜に甘味がのっていません。信濃町とか標高の高いところの道の駅ならもう美味しい冬野菜が手に入ると思います。

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初冠雪の北アルプス。やっとハナイグチ。ハタケシメジ、カラカサタケ、シロシメジ、毒のツチスギタケ(妻女山里山通信)

2024-11-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11月7日、やっと北アルプス白馬三山に初冠雪がありました。8日朝は1度。初霜が降りました。標高500mぐらいの里山は、まだまだ緑でカラマツも黄葉の兆しがありません。猛暑の後は異常な暖秋。

 やっと見つけたハナイグチ(時候坊)。例年なら10月のキノコです。虫が入っていなく綺麗でした。

 ハナイグチはこれぐらいが一番食べ頃。ナメコよりぬめりが強く、旨味だけでなく甘味があります。煮込みうどんには最適。

 ハタケシメジ。これも10月のキノコ。たくさんありましたが、ほとんどが老菌なのと雨が多すぎてもろいので採りませんでした。これも美味しいキノコです。

 カラカサタケ。食菌ですが、これは初秋のキノコです。もう滅茶苦茶です。ベーコンなどを巻いてパン粉でフライなどがお勧め。

 シロシメジが大量に出ていました。シロシメジと検索すると本当に色々なシロシメジが出てきます。どうも一種類ではなく色々近似種があるようです。当地でも傘の真ん中が灰褐色のものはシロノハイイロシメジで、見分けが難しいのですが、臭いので分かります。

 シロシメジは横から見るとホンシメジそっくりです。大きなものは傘の直径が20センチ近くにもなります。食菌です。

 ツチスギタケ。似たキノコがあり、木から生えているとヌメリスギタケモドキで食菌ですが、この様に土から生えているものは毒キノコです。生えている場所を確認しないと危険です。

 上信越自動車道と松代サービスエリア。特産の長芋でとろろ蕎麦がお勧め。長芋も販売しています。サンフジなどのリンゴも。国道403号からも入れます。川中島合戦の季節なので、その史跡目当ての観光客も増えています。新蕎麦も忘れてはいけません。

 堂平大塚古墳の楓が全く紅葉していません。驚きです。

 カラマツも全く黄葉していません。今週末は冷え込みますが、来週はまた暖かくなるとか。9日(土)には妻女山山系も使って「信州松代ラウンドトレイル大会」が開催される様ですが、走ると汗ばむかも知れませんん。

 川中島合戦の上杉軍の本陣、陣場平。冬が早い年だと初雪もあったのですが。まだノコンギクやユウガギクが咲いています。貝母は球根が地中で3月に芽吹くのを待っています。日本で唯一無二の群生地。満開の様子は4月のアーカイブを。

 2年前に植え付けた原木椎茸なんですが、出ません。猛暑の影響だと思われます。

 やっと白馬三山が初冠雪。昨年は10月17日に確認しました。3週間も遅い初冠雪です。

 飯縄山も朝は白かったのですが、昼には消えてしまいました。例年ならムラサキシメジやムキタケ、ヒラタケのシーズンなんですが、この分だと発生せずに終わってしまうかも知れません。

 翌朝は0.7度。朝は濃霧で晴れたのは11時。温泉へ行く前に堂平大塚古墳へ。奥のモミジが色付いていました。

 トレランの大会があるので準備をしていました。その前にシロシメジを採りました。石突きは切ってきれいな上だけ持ち帰ります。虫が入っているので軸の切り口に塩を振ってぬるま湯に浸けます。これで虫が出てきます。最初に茹でてしまうと中で死んでしまい取り出せなくなるので。シロシメジは苦味があるので茹でこぼします。その後水にさらしてザルに上げて、使う分以外は冷凍保存します。
 天ぷらや煮物もいいのですが、中華炒めやクリームシチューに入れても美味です。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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雪がない北アルプス白馬三山。無冠雪最長記録を更新中? クリタケ城とハナイグチ。サンフジの秋(妻女山里山通信)

2024-10-31 | アウトドア・ネイチャーフォト
 11月になるというのに富士山が無冠雪の記録を更新中とか。それよりも早いはずの北アルプスがなんとまだ無冠雪なのです。2022年は10月26日、2023年は10月17日に初冠雪を確認しました。明日で11月というのに。早速茶臼山へ望遠レンズを持って撮影に向かいました。

 拙書でも載せている茶臼山の北アルプス展望所からの北アルプス白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。積雪が全く見られません。杓子岳の手前の谷に残雪が少し見えるだけです。

 白馬岳(2,932m)。白馬岳は元は代馬岳と白馬村が申請したのですが、明治の地図には白馬岳と表記されていました。それ以前はm西山とか嶽山とか呼ばれ正式名称は無かったそうです。

 白馬鑓ケ岳(2,903m)と杓子岳(2,812m)。

 ずっと南に仁科三山の鹿島槍ヶ岳(2,889m)。右に昔、平家の落人が隠れ住んだという深いカクネ里が見えます。

 手前は長野市の山布施の集落。北アルプスとの間には青木湖や美麻、小川、信更の里山と集落があります。犀川も流れています。

 鹿島槍ヶ岳と春の武田菱の雪形で有名な五竜岳。

 今朝の最低気温は、初めて10度を切って6度でした。8度以下にならないと紅葉が始まりません。やっと色づき始めたところです。この前に、女の子の赤ちゃんを背負ったお父さんと出会いました。クリタケとムキタケをどっさり採っていました。なんと拙書の読者の方でした。私は息子を背負ってキノコ狩りをしたことはないですね。偉いです。

 クリタケ城を発見。この木の後ろにも一株、その下にも一株ありました。軸は固くて食べられないのでハサミで切って収穫します。クリタケの細胞は球形なので一度冷凍すると細胞壁が壊れて旨味が出てきます。

 ハナイグチ。信州ではジコボウ(時候坊)といって好まれるヌメリのある甘いコクのあるキノコ。煮込みうどんにすると最高です。茹でて大根おろし醤油でも美味。今夜は寒そうなのでハタケシメジを入れた小田巻き蒸しにしようと思っています。

 赤松の倒木の樹皮が剥がれたところに粘菌(変形菌)のマメホコリがびっしりと出ていました。

 これは未熟。大きなもので直径は6ミリほど。テントウムシの幼虫とかベニヒラタムシや小さな甲虫が食べに来ます。

 これはもう胞子を飛ばす寸前です。

 善光寺平が見える展望所。稲刈りはすでに終わり、耕耘して麦を蒔いている田んぼもあります。

 帰りに茶臼山自然植物園に寄りました。カナメモチかなレッドロビンかなと展望台。

 三角の笠ヶ岳(笠岳)と右に横手山。山頂のパン屋さんが有名です。

 モンキチョウかなと思ったらキタキチョウ(北黄蝶)でした。遠目では見分けがつきません。成虫で越冬する様です。

 茶臼山はりんごの名産地です。いよいよサンフジの季節になりました。個人的には生食ではこれが一番好きです。ジュースでは紅玉。ツルヤ・オリジナルの紅玉ジュースはお勧めです。信州土産にどうぞ。りんごバターも美味です。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■大河アマゾン・魔都と呼ばれたマナウス [Manaus] 貧民街の女性の家に居候。栄華と欲望と狂気のアマゾナス劇場。新婚旅行でジャングルクルーズ。ピラルクーの舌と鱗。先住民の腕輪 アップ。

村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
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キノコの季節。ウスヒラタケ、ハタケシメジ大量ゲット。出始めのハナイグチ。雪がない北アルプス。干からびた舞茸くん(妻女山里山通信)

2024-10-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 大雨の後の快晴の好日。今朝は6度でした。やっとキノコ狩りに行くことができました。快晴ですが、やや風が強いのが心配です。落枝や倒木が発生するからです。風が弱まるのを待ってから登りました。残暑が厳しくつい最近まで高温が続いたので、山の秋は遅れています。それを考慮して、まずウスヒラタケのシロへ向かいました。

 予想は大当たり。見事なウスヒラタケが大きな花の様に出ていました。手前の大きなものは20センチはあります。味に癖がなく香りがよく、和洋中華エスニック、炒めものや煮込み料理にとなんにでも使えます。クリームパスタとかグラタンも美味。ここだけで大きな袋が満杯になりました。

 次にハタケシメジのシロへ。60本ほど採れました。これも美味しいキノコです。シメジ系はやはり美味しい。

 信州ではジコ坊(時候坊)と呼ばれるハナイグチ。ぬめりがあって甘く非常に美味しいきのこです。これの煮込みうどんはたまらない一品。やはり季節が遅いようで出始め。2本しかありませんでした。これからに期待します。

 マルバフジバカマがまだ咲いていました。10月下旬になろうというのに、9月下旬のようです。

 這いつくばらなければ登れない急斜面。滑ったら滑落します。それにしても紅葉が見られません。

 川中島合戦で上杉軍の本陣となった陣場平。日本でここだけの貝母(ばいも)の群生地です。見頃は4月10〜20日頃。当ブログでお知らせしています。夏に除草したので清々としています。手前のベンチは貝母観賞用に作りました。運が良ければニホンカモシカにも出会えます。満開の写真は、左のアーカイブから毎年の4月をご覧ください。

 ザラエノハラタケ。初秋に出るキノコです。やはり秋は遅れています。食菌と書いてある本もありますが、美味しくないので食べません。ハラタケ科のキノコは毒キノコが多いので要注意です。

 妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーが作ってくれたインセクト・ホテル。昆虫の越冬用の棲み家です。カリバチ、テントウムシ、ベニヒラタムシなどが見られます。

 カワラタケ。不食ですが、抗癌作用があるというのでアマドコロやイカリソウの根っこと一緒に焼酎漬けにしてあります。コフキサルノコシカケやマンネンタケも入れてあります。

 ガマズミの赤い実がまだなっています。ガマズミ酒は奇麗なルビー色で抗酸化作用があります。

 サンショウ(山椒)の赤い実もまだ残っています。七味唐辛子に入れます。

 クヌギのドングリ(団栗)。実は栃の実と同じように木灰でアク抜きをすれば食べられます。縄文人や弥生人の食料でした。今年はクリもドングリも豊作です。熊やリスも大喜びでしょう。

 ノコンギクもまだ咲いていますが、これはリュウノウギク(竜脳菊)。秋の白菊は同定がやっかいです。

 セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。環境省の生態系被害防止外来種リストに入る植物。虫媒花で種と地下茎で増えます。根から他の植物の生育を妨げるアレロパシーを出すのでやっかいな植物です。北米では花をハーブとして、また解毒作用があるので薬草としても用いられます。入浴剤にするとアトピー性皮膚炎に効くそうです。

 アキアカネがまだたくさん舞っています。最高気温は19度。寒暖差アレルギーが出ます。

 ヨウシュヤマゴボウ。美味しそうですが、毒草です。林道脇にはびこるやっかいな帰化植物です。

 ヤクシソウ(薬師草)。葉などを傷つけると乳液が出るので、別名はウサギの乳。腫れ物の民間薬でしたが、薬効はあまり無いようです。

 妻女山展望台から北アルプスの白馬三山。驚きの風景です。昨年の今頃は真っ白でした。手前は茶臼山。右奥に虫倉山。いずれも拙書で紹介しています。

 左に戸隠連峰と高妻山。戸隠富士とも呼ばれます。右に飯縄山。手前中央に富士ノ塔山。白い崖は裾花凝灰岩。山際にずっと活断層があります。

 広角で。本当にドピーカンの快晴です。真上は宇宙を感じるようなプルシャンブルー。別名北斎ブルー(ベロ藍)ともいいます。眼下の長芋も色づいてきました。まもなくツル焼きが行われます。ここでトレランの練習で山々を走ってきた男性と邂逅。なんと拙書の読者でした。今朝も見てコースを決めてきたとか。お役に立てて幸いです。ハイカーはもちろん、トレランランナーやマウンテンバイクをやる人にも愛読していただいています。地形図が載っている本は他にないので便利なのだと思います。

 本当は載せたくなかったのですが、記録として残しておかないと忘れるので。干からびきった舞茸です。食べ時なら1.5倍、30センチ近くあったでしょう。なんとこれが5株もあったのです。ひと月前に長雨がありました。その後出たのでしょう。しかし、残暑で最高気温が28度とか33度とかだったのです。最低気温も15〜20度。そんな温度でも出るのですね。例年ならその頃にいつも出るのですが、今年は無理だろうと思っていました。舞茸くんの性格(生態)が分からなくなりました。来年はリベンジしたいですね。

 死亡例もある猛毒のニガクリタケ。食菌のクリタケそっくりです。もっと茶色で似ているものもあります。噛んで苦かったらニガクリタケ。無味ならクリタケ。すぐ吐き出せば問題ありません。隣り合わせで生えていることもあります。

 柿酢を仕込みました。柿はヘタを取って消毒した樽に入れます。柿は洗ったり拭いてはいけない。障子紙で蓋をし、紐で縛って冷暗所に置きます。
来年の1月末には上面に牛乳寒天のような白い酵母のコロニーができます。柿酢はその下にあるのでレードルですくってビンに詰めます。
これぐらいの柿で3リットルはとれます。柿酢になる前の柿サワーの状態で飲めます。多少アルコール分もあり美味です。
 鯛や白身魚の刺し身に塩をし、昆布で挟んで柿酢で一晩置くと、極上昆布しめのできあがり。毎日水や湯で割って飲むと健康になります。
寿司酢や餃子のタレ、酢豚、柿酢ドレッシングなどにも。二日酔いにも効果あり。


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北アルプス国際芸術祭2024年 Northern Alps Art Festival 2024「水・木・土・空」(妻女山里山通信)

2024-10-14 | 展覧会・イベント・コンサート
 北アルプス国際芸術祭2024年に行きました。作品は広範囲に散らばっているのでマイカーで行くかツアーに参加するのがおすすめ。大町市街だけならレンタル自転車でもOK。パスポートは11月4日までの会期中は何度でも使えます。一日ではとても見きれないので自分が見たいものを厳選して効率よく回ることが大事です。今回は、私の琴線に触れた作品を紹介します。

北アルプス国際芸術祭2024年公式サイト

『ささやきは嵐の目のなかに』ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット(カナダ):仁科神社北の森
 約2万個の眼鏡のレンズが織りなす光学インスタレーション作品。映るもの映されるもの。シニフィアン・シニフィエ。







 日を浴びたナツヅタ(夏蔦)の黄葉が美しい。







『竹の波』ヨウ・ウェンフー〈游文富〉(台湾):八坂公民館
 竹と風、そして地元の住民との協働を表現するプロジェクト。





『Tangible Landscape』目[mé](日本):鷹狩山山頂の空き家
 2017年制作。漆喰で作られた胎内の様な空間から望む信濃大町の風景と北アルプス。



『Folding』ルデル・モー(南アフリカ):旧相川トンネル
 地元の竹と土を用いて、人間と動物の相が重なりあうような2体のレリーフ。


『アフタリアル2』千田泰広(日本):旧大町北高等学校
 広大な光の風景。それらは実在しているのではなく、鑑賞者の網膜や脳に残る光の残像である。



『Library of Wooden Hearts』マリア・フェルナンダ・カルドーゾ(コロンビア/オーストラリア):旧大町北高等学校図書室
 杉の若木の芯に心臓の形を見出し、この静かな図書室に、4000ピースの「木の心臓」からなる彫刻作品を制作。


『時に宿る』山本基(日本):塩の道ちょうじや
 千国街道の宿場町として栄えた大町の歴史が残る「塩の道ちょうじや」の塩蔵。「私は若くしてこの世を去った大切な人との思い出を忘れないため、また忘却に抗うための仕掛けとして、浄化や清めを喚起させる塩で描き続けてきた」と語る作家。



 歴史を感じる塩問屋「ちょうじや」の中庭。塩の道に関する展示、流鏑馬の展示などが充実。


『自然の美しさと調和』ポウラ・ニチョ・クメズ(グアテマラ):古書店・書麓アルプ
 南米マヤ文化の伝統を現代に伝える作品で知られ、「自然は母のようである」と語る作家。


『すべては美しく繋がり還る』淺井裕介(日本):大町名店街
 地域の子どもたちが「水と植物」の形に切り抜いた白線素材を、淺井が鹿やオオカミ、川や湖、蔦や花など、より大きな動植物の形で地面に定着させた。2014年制作。


 大町名店街のレコードショップのディスプレイ。


 大町商店街の一角。レンタルスペースやカフェなど。


 松葉屋ゲストハウス。


 北アルプス国際芸術祭は、とにかく歩きます。そういう準備で。帰りは美麻から県道31号を国道19号へ出たのですが大渋滞。どうにもならないので松本方面へ戻って県道70号へ。これが大正解でした。善光寺平の夜景が見えたときにはホッとしました。 

北アルプス国際芸術祭2024年 Northern Alps Art Festival 2024


北アルプス国際芸術祭2017 Japan Alps Art Festival 超絶オススメ!(妻女山里山通信)


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妻女山陣場平に舞うヤマトシジミ。曼珠沙華。万葉集に最も多く詠われた山萩の花。稲刈り最盛期(妻女山里山通信)

2024-10-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平へ。前回やり残したチカラシバの根っこを掘り出す作業に登りました。最高気温は10月とは思えないほどの29度。山上は26度でしたが、冷え込みで少なくなったクロメマトイがまた増えていました。

 妻女山松代招魂社の境内に咲くヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華)。12本ほど出ていました。前の記事で毒性や万葉集の彼岸花について記しましたが、曼珠沙華というと山口百恵の名曲名唱を思い出します。

■山口百恵 伝説の名唱 曼珠沙華



 陣場平に限らず妻女山山系のあちこちでたくさんのヤマトシジミ(大和蜆蝶)が舞っています。我が家の庭にもたくさん来てマリーゴールドで吸蜜しています。

 翅がずいぶんとくたびれたイチモンジチョウ(一文字蝶)。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる陣場平。日本でここしかない貝母(編笠百合)の群生地です。チカラシバを根こそぎ掘り出す作業をしました。やや蒸し暑く、汗の出る作業を20分ほどこなしました。右はクマノミズキ。

 クマノミズキの実も熟しきって多くが小鳥に食べられています。実がつく小枝が朱色に染まる頃には実はほとんど食べられて無くなります。

 ミズヒキ(水引)の花。上半分が紅色で下半分が白。紅白の目出度い花なんですが、あまりに小さいのと咲いている期間があまりに短いので、よく探さないと見つけられません。そんな理由からか万葉集にも登場しません。

 林道にカラスの羽が落ちていました。若い頃はフライフィッシングをしていたので、山で鳥の羽を見つけると、毛鉤を巻くために拾ったものです。

 マルバフジバカマも完全に開きました。吸蜜するアサギマダラは旅立ちました。

 ヤマハギ(山萩)。花は上から旗弁、翼弁、竜骨弁で構成されています。夏の前後に咲きますが、猛暑だったので今年は秋の咲き始めが遅い様です。萩の花は万葉集で最も多く詠まれた花で142首あります。
「秋さらば 妹に見せむと 植えし芽子 露霜負ひて 散りにけるかも」作者未詳
(秋が来たら妻に見せようと思って植えた萩は、露霜が降りて散ってしまった)

 万葉集では、「芽子」、「芽」、「波疑」、「波義」で出てきます。萩は平安時代になってから。
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」山上憶良
(秋の七草花。尾花はススキ、朝顔はキキョウのこと)


 妻女山展望台裏の四阿から雲に隠れた白馬三山。今の時期が最も雪が少ない。右手前に茶臼山。右奥に虫倉山。

 展望台の裏に3つの石碑。左から「東宮殿下御遊覧所」、「大正天皇御手植の松」、「真田伯爵閣下御手植の松」。松は昔に枯れてしまいました。

 戊辰戦争以降の戦没者を祀った妻女山松代招魂社。拝殿は老朽化のため取り壊されました。当面再建の予定はありません。

 山を下りて温泉へ。佐久間象山が大砲を試射した石碑。屋代の一重山まで飛んで大騒ぎになりました。

 稲刈り後の藁を燃やす煙は、秋の風物詩です。

 猫一匹いない田舎の道。中高生の自転車通学の道。

 刈り取った稲をはぜ掛けするのは自家用です。やはり天日干しの方が追熟し甘みも増して美味しくなります。

 千曲川の堤防から。9月中旬にかなり雨が降ったのですが、その後降らなかったので山はカラカラに乾いています。

 赤坂橋。アーチの部分の下が千曲川。手前は長芋畑。洪水になると一面が水浸しになります。

 西方の眺め。耕作放棄地が目立ちます。昔は全部畑でした。ドロヤナギ、ハリエンジュ、ススキ、セイタカアワダチソウ、オオブタクサ、アレチウリ、クズなどが繁茂しています。ここは十二川原といって、昔は12もの流れと中洲があったところです。

 東方、松代方面の眺め。今日は根子岳と四阿山は見えません。明日は30度を超えるとか。やれやれです。

ゴーヤチャンプルーうどん
一見ミスマッチに思いますが、バカウマです。
材料:ゴーヤ、魚肉ソーセージ、ビタミン竹輪、豆腐、卵、花鰹。 久原醤油のあごだしつゆ、創味のつゆ。
 ゴーヤチャンプルーは炒めてからあごだしつゆで味付けして卵とじ。うどんのつゆは、あごだしつゆと創味のつゆのブレンドで。

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妻女山陣場平に舞うアサギマダラ。『光る君へ』紫式部に似た小紫。紅に燃える彼岸花。マリーゴールド(妻女山里山通信)

2024-09-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 23日に最高24度、最低15度でいきなり秋になりました。久しぶりに妻女山陣場平へ。林道をバックで下る軽トラが。話を聞くと林道の油絵を描こうと登り始めたが、余りの悪路で引き返したそうです。それがいいですと。林道の状況を説明して林道倉科坂線を紹介しました。通れたでしょうか。今回は、8月3日の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業で倒木処理や除草をしたのですが、その後の状況確認です。

 陣場平に舞うアサギマダラ(浅葱斑)。三頭確認しました。これは黒い性標があるのでオス。ミズヒキで吸蜜はできないので休んでいるのでしょう。

 これはメスでしょうか。残念ながら今の時期、陣場平には彼らが吸蜜できる花はありません。

 アサギマダラについては二つ前の記事に詳しく書いてあります。数は多くありませんが、毎年アサギマダラは訪れます。

 シロヨメナで吸蜜中のヤマトシジミ。山域の開けた草原でたくさん見られます。7月22日の記事に交尾の写真を載せています。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる陣場平。日本でここしかない貝母(編笠百合)の群生地です。8月3日に除草したので清々していますが、チカラシバが20株ぐらい残って種をつけていたので刈りました。本当は根こそぎ掘り出したいので、後日またその作業をします。満開の貝母は左のサイドメニューから毎年4月のアーカーイブをご覧ください。

 マルバフジバカマ。林道脇に群生地があります。吸蜜するアサギマダラが見られます。

 森の中を歩くとあちこちにジョロウグモ(女郎蜘蛛)が巣をかけているので気をつけないとトラップに引っかかります。この大きいのはメス。オスはどこにいるのか分からないほど小さい。

 実性歴史主義の邪魔になるので基本的に大河ドラマを見ない私がはまっている『光る君へ』。これはムラサキシキブより実が小さいコムラサキ。小さい実がたくさん成ります。どこからか鳥が種を運んできたのか我が家の庭にもあります。無味無臭で美味しくありませんが、食べる小鳥はいます。

 長坂峠に咲くシロヨメナ(白嫁菜)。ノコンギクの後に咲きます。若葉は山菜だそうですが、食べたことはありません。シロヨメナ、シラヤマギク、ヤマシロギク、ノコンギク、イナカギク、リュウノウギク、ゴマナ、ヒメジョオン。みんな似ていて、秋の野菊は同定が本当に難しい。6倍体とか交雑種もあるらしく、DNAレベルまで調べないと完全な同定は無理です。たかが野菊、されど野菊。

 6号カーブの下に4株のヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華)が今年も咲きました。紅に燃える彼岸花。彼岸花の球根にはリコリンやガランタミン(アルカロイドの一種)などの毒があって、人が食べると下痢や吐き気を起こして死ぬこともあります。『鬼滅の刃』には青い彼岸花が登場します。
『万葉集』では壱師(いちしの花)が彼岸花として詠われているという牧野富太郎説があります。
「路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻を」柿本人麻呂歌集
(道端のいちしの花が目立つように、私の恋しい妻のことが世間に知られてしまいました)


 戻って妻女山展望台から西の眺め。白馬三山は手前に雲がたなびいています。右奥に虫倉山。中央手前の茶臼山は、この夏何度も撮影に訪れました。絶滅危惧種の幸せを呼ぶ青い蜂、ナミルリモンハナバチ。

 北には戸隠連峰と飯縄山。手前中央に富士ノ塔山。千曲川の河川敷と堤防の手前の濃い緑は長芋。10年前と比べると耕作放棄地が増えました。

 東には左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。手前は松代の城下町。

 害虫避けに植えている庭のフレンチ・マリーゴールドが満開です。でかける時にツマグロヒョウモンのメスが吸蜜に訪れていました。種は採取して来年のGWの頃に蒔きます。花言葉は「健康」「可憐な愛情」と「下品な心」ですが、「下品な心」はアポロンの恋人に嫉妬した水の精霊が恋人を殺してしまう逸話からとったもの。

あいみょん – マリーゴールド【AIMYON BUDOKAN -1995-】


「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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ツル性のトリカブトを探して冠着山と聖山へ。猛暑と人為の無惨を目の当たりに。サラシナショウマ、アブラチャン。メスグロヒョウモンのメス(妻女山里山通信)

2024-09-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 冠着山(姨捨山)と聖山へツル性のトリカブト(鳥兜)を探して登りました。しかし、2年続きの猛暑と無知が故の除草で無惨な結果となりました。最高気温が34度。9月中旬とは思えない暑さの中、登り始めは26度でしたが、下ってみると標高1000m以上なのに30度。

 冠着権現の石の祠裏のツル性かと思われるトリカブトはありませんでした。除草された痕跡は見られません。昨年根こそぎ抜き取られてされて絶えたのか、無惨な結果です。

 2020年9月5日、同じ場所で咲くトリカブト。周囲は樹木で囲まれていて直立したものが突風で倒れたという状況は見られません。茎の根元も折れてはいません。ツルは長いものは2mぐらいあり地面をはって横に伸びています。咲き始めなので花の色がやや薄い。つぼみもたくさん見られます。ただこれを九州の一部にある花葛(はなかずら)と同じとは言えません。おそらく別種でしょう。聖山で見たものは山葡萄のツルにからみついていましたが、今年は昨年同様猛暑で見られませんでした。また、冠着山聖山とも全山を調べたわけでもなく、近隣の里山も調査できていないので他にも群生地があるかも知れません。

 山頂の北面にサラシナショウマ(晒菜升麻)の群生があり、純白の花穂が爽風に揺れています。

 山頂からは眼下に長野自動車道と姨捨サービスエリア、篠ノ井線が見えます。右下には姨捨の棚田が。稲刈りが始まった田んぼも。千曲川の向こうは茶臼山。山上にたくさん集落があります。名店ロンディネッラも。その奥に陣場平山と富士ノ塔山。右奥に雲に隠れた飯縄山。

 山頂の東の端にあるトリカブトの群生。ツル性ではなく大きく伸びたものが重さで倒れたもの。

 猛毒のトリカブトをものともせず吸蜜するクマバチ。トリカブトの毒性は主としてアコニチンで、心臓発作、呼吸困難など致命的な症状を引き起こし、有効な治療法はありません。クマバチなど蜂には毒が効かないそうです。ただトリカブトの蜜でできた蜂蜜は有毒です。トリカブトは全草が猛毒なので絶対に匂いをかいではいけません。触れたときは手を洗ってください。

 冠着山北面の廃道になった巻き道へ来ました。2011年9月27日に来たときには一面トリカブトだったのですが、わずかに見られるだけ。トリカブトは暑さに弱いのです。

 その中の一本は、大町の居谷里湿原で発見されたツクバトリカブトの変種イヤリトリカブトに似ています。直立した後で直角に曲がり花をつけます。高さは1.5mぐらい。

 少し見えにくいのですが、中央にあるトリカブトがイヤリトリカブトに見えます。

(左)下山途中でヤマボウシの実が落ちていました。熊やスズメバチの好物です。(右)アブラチャン(油瀝青)の実。実からとれる油は、整髪剤や行灯やランプの油として使われました。春に黄色い花房を咲かせます。青い実をかじると爽やかな香りがします。和のハーブとして用いる人も。

(左)ハクサンアザミ(白山薊)かフジアザミ(富士薊)。似ている種なので、どちらでしょう。(右)吸蜜に訪れたルリシジミ。

 サラシナショウマ(晒菜升麻)の花穂。春の若葉は山菜です。

 花穂のアップ。昆虫に人気の花でたくさん訪れます。アリも登ってきます。

 県道498を聖湖経由で聖山へ向かいます。道幅1.5車線の狭いワインディングロード。対向車もあるのでカーブではクラクションを。落石は少ないけれど落枝には要注意。

(左)途中の古峠(東山道脇道)で、見つけた日本のホップ、カラハナソウ(唐花草)。苦味が少ないのでビール製造には使えないとか。無毒なので天ぷらで食べられます。ビールに合うそうです。(右)アキノキリンソウ(秋の麒麟草)があちこちに群生しています。

 メスグロヒョウモン(雌黒豹紋)のメス。雌雄で全く異なる色と文様。なかなか出会えない蝶です。花は帰化植物のノラニンジン(野良人参)か。英名はワイルドキャロット。ローマ時代から薬草として使われたそうで、ヨーロッパではスープや煮込み料理に用いられることが多く、さらには健康食品や化粧品の成分としても有効とか。

 聖山の山頂から南の眺め。眼下は麻績村。四阿屋山と奥に美ヶ原。左の谷を行くと修那羅峠を経て青木村。台形の子檀嶺岳(こまゆみだけ)。拙書の表紙です。右奥は善光寺街道を経て松本へ。冠着山には熊はいないと思います。聖山にはいます。以前、山頂直下で北面の藪の中を登ってくる熊の音に気づいて大きな音と声を出して追い払ったことがあります。

 東方には善光寺平。南からいくつも尾根が伸びています。一番手前が斎場山。右にグニャグニャ曲がる千曲川。左に真っ直ぐな犀川。間が川中島。向こうの落合橋付近で合流します。新潟に入ると信濃川。

(左)ハンゴンソウ(反魂草)。若芽は山菜になり天ぷらなどで食べられますが、結構苦味やアクがあります。(右)ノコンギク(野紺菊)キク科シオン属の多年草。薄紫から濃い紫までありますが、白花もあります。白い野菊はたくさんあるので同定が難しい。

 山頂直下のトリカブト。紫の花びらにみえるのはガク。この色でマルハナバチを誘います。別名は、カブトギク、カブトバナ、アコニツム。ドクウツギ、ドクゼリとともに日本三大毒草。春の若葉は食用野草のニリンソウとそっくりで隣り合わせで生えていることもあるので要注意です。
 下山後は戸倉上山田温泉の観世温泉へ。やっと生き返りました。

ツル性のトリカブトは、環境省のレッドデータブックー日本の絶滅危惧種で、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている離弁花類キンポウゲ科の猛毒の植物です。学名はAconitum ciliare。国内では九州の一部だけに極稀に自生するとされています。それが信州の山に自生しているのです。牧野植物園では、九州、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿岸地域に分布とあります。
トリカブトは全国的に変種が多く、ヤマトリカブト、オクトリカブト、ツクバトリカブト、イブキトリカブト、タンナトリカブトに加えて長野県北部特産として茎の長さ300cm、上部はツル状のイヤリトリカブトがあるそうです(1~1.5mという記述もあり)。結論からいうとトリカブトには変種が非常に多く、そのためか詳細な分布や研究は充分には行われていないということ。おそらく九州のハナカズラと当地のツル性トリカブトは別種でしょう。トリカブト亜属でも40種以上あり、花弁の舷部が距に向かって膨大するキヨミトリカブト節には、アズミトリカブト、ハナカズラなどがあります。
「トリカブト亜属に属する種は、多年草のなかの疑似一年草に分類される。地上部と地下の母根(塊根、「烏頭(うず)」)はその年の秋に枯死するが、母根から伸びた地下茎の先に子根(嬢根、「附子(ぶし、ぶす)」)ができ、その子根が母根から分離して越冬芽をもち、翌年に発芽し開花する。地上部と地下の母根から見れば一年草であるが、子根が翌年にも生存するため、擬似一年草のカテゴリーにはいる。分離型地中植物とも呼ばれる。」トリカブト(Wikipedia)

ツル性トリカブトを探して冠着山(姨捨山)と聖山へ。三種類のトリカブトが混生か。イヤリトリカブトか。鞍骨山と天城山のトリカブト(妻女山里山通信)

ツル性のトリカブトを冠着山(姨捨山)と聖山で発見。絶滅危惧種のハナカズラが信州に?(妻女山里山通信)

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大海を渡り2500キロ旅するアサギマダラ。オスばかり。来週にはメスも舞い始めてにぎやかになるでしょう(妻女山里山通信)

2024-09-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 冠着山(姨捨山)へつる性のヤマトリカブトの観察と撮影に行こうと思いましたが、県道498が全面通行止め*。仕方なく近くの里山へ、少し早いかなと思いつつアサギマダラ(浅葱斑)の撮影に向かいました。舞っていたのはオスばかり。おそらく来週にはメスも舞い始めてにぎやかになるでしょう。
* 県の千曲建設事務所に問い合わせたところ、聖湖から鳥居平までは行けるそうです。

 アサギマダラ(浅葱斑)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。成虫は、春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ねた後、秋になると南へ海を渡って移動します。数千キロもの移動をするため、全国でマーキングをして調査をしています。アニメ『鬼滅の刃』や、植物学者牧野富太郎をモデルにした朝ドラの『らんまん』のオープニングにも出てきました。

 フジバカマで吸蜜するオス。後翅下部に黒斑があります。アサギマダラはガガイモ科キジョラン属の常緑のつる植物のキジョラン(鬼女蘭)に卵を産み付け、幼虫は越冬します。ただガガイモは信州の里山にもあるのですが、キジョランの北限は東京なので、メスは10月頃には南下して産卵するのでしょう。6月に飛来したメスが長野県内で産卵しているのが確認されたそうですが。産み付けられた植物はおそらく新芽が山菜のイケマ(牛皮消)はないかと。その卵は夏には羽化して産卵し、その子供達が晩秋に南下するのでしょう。では秋に産卵して育った個体は? どうも雪のない西日本に南下し産卵して一生を終える様です。

 曇り空ですがほぼ無風ライバルも少ないので吸蜜もスムーズにできます。

 わりと長時間の吸蜜。向こうにも一頭います。幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどを食草とし、卵は食草の葉裏に産みつけられます。幼虫も成虫も体内に食草由来のアルカロイド系毒物質をもち捕食されるのを防いでいます。

 アサギマダラと言われるのは翅の白い部分が浅葱色を帯びているからです。黒から茶色にかけてのコントラストが綺麗です。前翅の中程は半透明で透けて向こうの景色が見えるものも。口吻の真ん中に溝が見えます。口吻はパイプ状ではなく二つの樋(とい)が合わさった形をしています。オオムラサキでは羽化不全で溝に穴が空いていて樹液が漏れているものを見たことがあります。

 草間彌生の水玉模様の様な胸部が可愛い。この浅葱色の部分は構造色です。

 浅葱色(あさぎいろ)というのは、薄い葱の色という意味で、日本の伝統色の名前です。翡翠色、江戸紫、群青色、銀鼠などは聞いたことがあると思いますが、瓶覗とか高麗納戸、甚三紅とかは聞いたことがないと思います。日本の伝統色はなかなか奥が深い。

 飛翔はフワフワと漂い舞う感じで滑空もします。その省エネの飛び方で大海を渡るのでしょう。

 アサギマダラは暑さに弱く北上し、寒さを避けるために南下するといわれています。それぞれの移動先で産卵し成虫は死ぬので、南下と北上の個体はまったく別のものといわれています。

 オスの後翅下部の黒斑は性標で、メスにはありません。オスはこの性標に性フェロモンを蓄えていて、尾部のヘアペンシルをここにこすりつけて、性フェロモンを移しとります。

 9月下旬には交尾を終えて卵を内包した腹部の大きなメスが見られる様になります。オスは塩分やアンモニア摂取のために糞や尿の水たまりに集まる習性がある様で、その際にニホンカナヘビなどに襲われることもあります。オオムラサキは前の二本が胸に折りたたまれてほとんど使われないのですが、観察するとアサギマダラは使うこともあります。

 篠ノ井線のとある踏切。途中アキアカネがフロントグラスにぶつかるほどたくさん舞っていました。今回は山道で鹿に遭遇。危うくぶつかるところでした。

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なんと2種類の青い蜂に遭遇! 幸せを呼ぶナミルリモンハナバチと鮮やかな瑠璃色のオオセイボウ。貝母の陣場平の今(妻女山里山通信)

2024-09-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 ママチャリ速度の台風10号がやっと去って、撮影にでかけました。幸い信州は大きな被害はありませんでしたが、全国各地に大きな爪痕を残しました。災害に遭われた各地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。気象庁はもとより米軍もEUも正確な進路予報はできませんでした。こんな台風は初めてでしょう。  最高気温は31度ぐらいで直射日光も少し弱くなりましたが、風速が1〜2mの風が度々吹いて撮影は非常に厳しい条件となりました。  絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)通称ブルービー。シソ科のロシアンセージで吸蜜中。今回はこの1匹にしか出会えませんでした。  ところで他の寄生バチもそうですが、巣を持たない彼らは吸蜜が終わるとどこかへ飛び立ちますが、どこへ行くのでしょう。本当に不思議です。  このカットで分かりますが、ロシアンセージはほとんどが結実して咲き残っている花はわずか。ブルービーも花を求めてあちこち忙しなく飛び回ります。  やっと花を見つけました。  長い口吻を花の奥まで差し込んで吸蜜。キク科の花とか、ノアザミやノハラアザミの様な集合花があるといいのですが。  眼の前を瑠璃色の蜂が。ナミルリモンハナバチかと見ると違います。おお!オオセイボウ(大青蜂)だ。15ミリほどのナミルリモンハナバチよりさらに小さく「飛ぶ宝石」と呼ばれます。ナミルリモンハナバチより素速く動き回るので今まで撮影できたことがありませんでした。オミナエシの花でよく見られます。  まさに「飛ぶ宝石」。初めてちゃんと撮影できました。マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中。これも幼虫がスズバチ(ドロバチの仲間)の巣に寄生して育つ寄生蜂の一種です。そういえばこの花園にはトックリバチ(徳利蜂)も来ていました。  ハラアカヤドリハキリバチ。オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。寄生蜂はどの様にしてこんな風に進化したのか不思議です。  ハラナガツチバチの一種でしょう。白帯に黒い線が入るのが特徴。触覚が長いのでオス。メスは地中のコガネムシの幼虫に産卵する寄生蜂。4属24種が知られていますが、これはなんでしょう。大きいのでオオハラナガツチバチか。  キビツチバチのメス。成虫は、乾いた崖などで土中に潜って単独で越冬します。これも寄生蜂。  メスは土の中にいるコガネムシの幼虫を探して寄生します。頭上ではツクツクボウシとミンミンゼミが大合唱をしています。  マウンテンミントで吸蜜中のベニシジミ。もう一頭盛んに交尾をせまる個体がいたのですが、受け入れませんでした。  交尾中のカノコガを発見。カノコガ(鹿子蛾)幼虫の食草のアカツメクサにいました。タンポポの葉も食べます。成虫は果樹の花の蜜を吸います。  ナカグロカスミカメの幼虫かな。キク科、マメ科、イネ科の植物につく害虫ですが。ロシアンセージの花と比べるとすごく小さいのが分かります。  アカサシガメの幼虫。孵化した幼虫は数回の脱皮を繰り返して大きくなります。昆虫を捕らえて体液を吸うカメムシの一種。  なんだろうと初め思いましたが、芽を見て分かりました。コブシの集合果と新芽。  山栗(柴栗)も豊作です。  北アメリカ原産のキク科のヘリアンサス(キクイモ)。夏の花が終わって初秋の花が咲き始めました。  右奥には尼厳山の向こうに奇妙山。左に崖が見えるのは金井山。手前のリンゴ畑では秋映が赤くなりシナノゴールドが黄色く熟し始めています。  南方の眺め。左に五里ヶ峯。右手前に有明山。一重山までを五一山脈といいます。五里ヶ峯の手前の集落はあんずの里の森。湿度が少し高く霞んでいます。

幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

 週末は約ひと月ぶりに妻女山の陣場平へ。車から出た瞬間に100匹以上のクロメマトイにまとわりつかれました。ゴーグルは必須です。防虫スプレーは効きません。防虫ネットがおすすめ。前回、除草したので清々しています。除草しないとヒカゲイノコズチやイネ科の草が50〜80センチぐらいに生い茂ってしまいます。  日本でここにしかない貝母(編笠百合)の群生地。貝母は枯れて地中で球根が育っています。3月に雪中から芽吹き。4月10〜20日頃に満開になります。当ブログやXで開花情報をアップするのでチェックをお願いします。今年の満開の様子は、4月のアーカイブをご覧ください。ミズヒキが咲き始めました。

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伝統野菜の丸茄子で作る信州の郷土料理。「信州丸茄子と胡瓜の芥子漬け」「信州丸茄子と南瓜の塩皮鯨煮」(妻女山里山通信)

2024-09-03 | 男の料理・グルメ
 信州の伝統野菜のひとつに丸茄子があります。有名なものでは小森茄子、小布施茄子などで、いずれも密度の濃い丸茄子です。昔は父も小森茄子をたくさん作っていました。密度がものすごくて水に放すと沈むほど。その割に皮が薄く、水が皮の色が溶け出して紫になるほどでした。一時期途絶えましたが、また復活したということでホッとしています。やはり米ナスと交配させた丸茄子では、おやきにしても味が物足りないのです。F1種や早生種は、水っぽくておやきにしても美味しくありません。信州の伝統野菜は、JAのスーパーや道の駅などで買えます。



「信州丸茄子と胡瓜の芥子漬け」

丸茄子・・イチョウ切り700gぐらい(準備終えて500g)
胡瓜・・・輪切り200g
塩でまぶして重しを載せて半日おく。
よく絞って水にはなして塩抜きする。
絞って食べて塩が抜けていれば準備OK。

ナス・・・500g(準備したもの)
酢・・・・小さじ1と1/2
キビ糖・・100g
醤油・・・大さじ1と1/2
塩・・・・小さじ1
水・・・・150 cc
これらを混ぜて熱して熱いうちに茄子にかける。

和芥子・・15g
湯・・・・100 cc
溶いてかけて混ぜる。
冷蔵庫で保存。翌日から食べられる。ご飯が進むくん。



「信州丸茄子と南瓜の塩皮鯨煮」

丸茄子と南瓜は一口大に切る。
塩皮鯨は水で洗って塩気を取る。
鍋に丸茄子と南瓜を入れひたひたに水を入れる。
出汁は、昆布・鰹・炒り粉・干し椎茸に本味醂と醤油で。
鯨は長く煮ると固くなるので後の方で加える。
火が通ったら冷まして味を染み込ませる。
冷たいままでも温めても美味しい。ピーマンを入れても美味。
余ったら、ビタミン竹輪や蒲鉾を加えて煮込みうどんにしても美味しい。
塩皮鯨を使う料理は日本全国にあります。くじら汁で検索すると、日本中の色々なくじら汁が出てきます。
我が家では、塩皮鯨で出汁をとった汁で食べる鯨うどんが昔からありました。

復活した小森ナスで作る信州郷土料理、丸茄子のおやき(妻女山里山通信):丸茄子のおやきのレシピ!!!!

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチが吸蜜する花に集まる昆虫たち。なんと寄生蜂がゾロゾロ(妻女山里山通信)

2024-08-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)の撮影は過酷ですが、姿を消す時間があります。そんなときは、ブルービーが吸蜜する花に集まる昆虫たちを撮影することもあります。そんな虫たちを集めてみました。驚きの結果が。

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中なのは、ハラアカヤドリハキリバチ。この蜂もナミルリモンハナバチと同様に労働寄生をします。

 オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。

 ジガバチ。狩蜂の一種で、地面に穴をほって巣を作ります。蛾の幼虫を狩って巣に運び卵を幼虫の体に産み付けます。孵化したジガバチの幼虫は蛾の幼虫を食べて成長します。

 キオビツチバチ。触覚が長いのでオス。メスはコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育ちます。

 オオモンツチバチ。これも土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。この花園には、なぜか寄生蜂ばかりが集まっています。

 オオハナアブ。複眼がついているのでオス。複眼に独特の文様があります。幼虫は水中で生活し、落ち葉や昆虫の死骸などの腐食物を食べます。

 ツマグロヒョウモンのオス。ツマグロヒョウモンは我が家の庭にも来ます。

 ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)。タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。食草はイネ科のススキ、カヤツリグサなど。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。翅の表が少し見えていますが、夏型は少し黒っぽい。

 特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。まずいことに産卵中?

「茶臼山動植物園案内図」植物園は下部が恐竜園で上部が植物園と森の中にはアスレチック。長いローラー滑り台もあります。距離は2キロもあり高低差も200mほどあります。33haもあるので、ナミルリモンハナバチがどこにいるのかを特定するのは極めて困難でした。

 ログハウスの休憩所と北口のロープーウェイ。上の南口から入る人が多いのですが、レッサーパンダにすぐ会えるので実は北口がお勧めです。リニューアルしたオランウータンとライオンは大人気の様です。

 北東の眺め。エムウェーブの奥に小布施の雁田山が見えます。善光寺平には高層ビルがないのがいいですね。高いところに住みたければ周囲の里山の上に住めばいいのです。毎日素晴らしい夜景が見られます。

 最後に、「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチ、通称ブルービー。最初に見かけてから、集まる場所を見つけるのに3年かかりました。

幸せを呼ぶ青い蜂・絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)2024(妻女山里山通信):8月2日の記事。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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