
誰が植えたのか、何時からあるのかよく分からないのだが、家の西脇にシュウカイドウが生えている。
いや正確には今年の八月初め頃までは生えていた。
それほど長い時間ではないが、日中に直射日光があたる場所だったのでいつもの年よりは葉が焼けていた。
しかし、今の時期に一株も見当たらないというのは初めてだ。
年々増えて・・・というか、増えすぎないように退治していたぐらいだったのに今年は花が見られない。
単純に暑いのはかなり耐えられるということのようだが、直射日光や極度な乾燥を嫌うということなので、今年の猛暑と日照りに枯れてしまったのかもしれない。
毎秋ごとに見ていたものがそこに無いというのは何か忘れ物をしたような不思議な感覚である。
しかし、裏の竹薮にあるシュウカイドウはいつもの年のようにピンクの花をつけている。
直射日光で焼けるようなこともない場所なので綺麗な葉をしているが、薮蚊が凄いので鑑賞には向かない(笑)
別名ヨウラクソウ(瓔珞草)と言うらしいが漢字を見ても全く意味不明w
調べてみた所では、瓔珞とは仏教関係の装身具や装飾品とある。
そうなのかと思えばとそんな雰囲気はあるな・・・と、すぐ空気に流されるw
上のほうに咲いている丸くて黄色い雄蕊をつけているのが雄花。
上下に大きく開いた花弁のように見えるのはガク(萼)で左右に開いた小さな二枚が花弁・・・
と書いてあるサイトもあれば四枚が花弁とあるサイトも

下にあるピンクの三角形の子房の先端についているのが雌花。
こちらも二枚の花弁とあるサイトと二枚のガク(萼)とあるサイトが・・・

ガク(学)のない小父さんにはどちらが正しいとも言えないが、あまり深く考えず可愛い花よと愛でればいいのだろう。
雄蕊の花粉は万有引力の法則にしたがって落下し雌蕊に到着。
無事受粉するとこの子房に種ができる。
種のほかにムカゴもできるので、どちらでも増やすことが出来るようだが、あまり増えても面倒だからもう生やさずともいいか・・・
余談ながら、単にムカゴというとヤマイモのそれをさすようだ。
百合やコモチマンネングサなどでもムカゴと呼ぶのだが、珠芽(しゅが)という言い方もある。
広辞苑によれば、腋芽の一種なのだそうだ。
腋芽の茎に相当する部分に養分を蓄えて塊となり、落下して新しい株ができる。
花からできる種に頼らない無性生殖という増え方。
これが人間だったら男女の区別なく脇の下から子供が生まれるわけで・・・
