第168臨時国会が10日、召集される。
今日付けの読売新聞はその社説の
臨時国会 民主党の「政権能力」が試される)で、
衆参ねじれという新たな政治構図の下で、「歴史的な国会」になるのではないか。
民主党の小沢代表は、臨時国会が「大きな政治的転換点になる可能性がある」と言う。何よりも、民主党の対応が、臨時国会の行方を左右する。
重要法案の円滑な成立には、与野党協議が不可欠だ。野党が応じなければ、与党は厳しい状況に陥るが、民主党の対応の是非も問われることになるだろう。
野党主導で、参院で国政調査権を行使することもできる。これまで、自民党が消極的で、国政調査権が有効に使われてきたとは言いがたい。国会の重要な機能が具体的に発揮されれば、国会を活性化させることにもなる。
法案処理をはじめ、国会運営の主導権は、実質的に民主党が握り、与党が衆参とも多数を確保していた従来の国会とは様変わりの光景になるだろう。
だからこそ、民主党の責任は重い。
小沢代表は臨時国会の最大の焦点であるテロ対策特別措置法延長は無論、政府が検討している、テロ特措法に代わる新法制定にも反対の姿勢だ。
国連決議の直接の裏付けがないことを反対理由に挙げているが、説得力を欠く。民主党は、国際平和協力活動への対案を示し、同盟に基づく日米関係のあり方や安全保障政策をどう考えるのかについても、明確に説明すべきだ。
政局判断を優先して、いたずらに「反対」を唱え、国の存立や国民生活の安定に必要な政策の実現まで阻むのでは、政権担当能力が疑われる。
そのために、与党との政策協議も避けるべきではない。むしろ、与野党協議を含め、安定した新たな政策決定の仕組みを作るくらいの建設的な姿勢で、臨時国会に臨んでもらいたい。
と書いているが無党派を名乗る私としても、読売と同じように民主党の参議院優位の政治情勢をプラス面で捉えたい。
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民主党への提案
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そこで小沢さん率いる民主党に対して党自身のためもあるが国のために次の提案したい。
総論:
政府攻撃は万年野党で慣れていると思うが、参院等で議員提案をするときは、立場が変わって、慣れない攻撃される立場になるので、理論武装するのは勿論、提案者に自民党からの攻撃に耐え得る適任者を選任すること。
何故なら倒閣の危機に瀕している安倍内閣は勿論、半世紀に渡る政権与党から転げ落ちかねない自民党としても、必死な反撃をしてくるのは眼に見えているからだ 。
1.テロ対策特別措置法の延長や政府が検討している、テロ特措法に代わる新法制定にも反対に対して理論武装をして置くこと。
外務大臣に町村さん、防衛大臣に高村さん、内閣官房長官に与謝野さんと言う大物たちと対等に論戦出来る人を当てねば、民主党が劣勢に立たされるのは間違いない。
中曽根さんが言うように、特措法延長が阻止されときの安倍内閣総辞職の危険性を考えると自民党が総力でかかってくる筈だ。
小沢さん流の反対理由などは自民党からコテンパンにやられるだろう。
それで民主党の対案も国民の納得行くものを出すべきだ。
そうかと言って、一時報道されたアフガン国内での再建活動や教育支援など一般国民の生命の危険を冒すような対案など通る筈が無いことを知るべきだ。
結局、民主党が出来る事は、このままでは一方的な同法延長の反対となり、国民から民主党への失望を買うだけだに終わりそうな気がする。
小沢さんや鳩山さんがベテランの政治家らしくある所で自民党と折り合いをつければ良いのだが、今の所では望み薄のような気がする。
2.マニフェストで約束したばら蒔き政策の提案は少なくとも当面は控えること。
・原則すべての農家に支払う「戸別所得補償制度」
過去の農家の生産性減少をもたらした自民党政策の焼き直しだ。
・高校は希望者全入とし、無償化する
・米国産牛肉の輸入再開の中止を求めていく
言うのは簡単だが実行性はあるのか。
・林業支援を拡充し、中山間地域で100万人雇用を実現する
国全体のあり方や関する大きな問題について納得できる具体策を提案すべきだ。
・高速道路は一部大都市を除いて無料化する
今の金の無い時代でこんなことができるのか。
このような議論が通るのは、政党が言いたい放題のNHKの日曜討論だけだ。
討論のバラエティー番組でも、こんな事を言えば批評家達から批判がでるのは必至だ。
自民党から政策の不備を突かれて提案者が言葉に詰まるなどすれば、民主党への信頼性が落ちるだけだ。
3.国会議員定数の1割以上を削減を公約通りに提出する
これは絶対にお勧めの提案だ。
先進国で日本の国会議員数は一番多いので提案に筋が通っている。
定数が減るのは国に取ってプラス面はあってもマイナス面は何もない。
国民も皆大賛成だろう。
仮に自民党の反対で、この法案がポシャッても、自民党の人気が落ちるだけだ。
崖っぷちにいる自民党は反対出来ないので直ぐ通過する可能性が高い。
強いて言えば一番の問題は国会議員(だけ)が困ること、そして民主党が本当にこの法案の提出する気があるかどうかだ。
民主党もある意味では、その将来の命運を決定する重要な分岐点に立っていると思う。
小沢さんの言う倒閣一本槍の政策が長続きするか否かは彼の経歴を見れば判る事だ。
私は読売新聞の言うように、民主党は与党との政策協議も避けるべきではない。むしろ、与野党協議を含め、安定した新たな政策決定の仕組みを作るくらいの建設的な姿勢で、臨時国会に臨むのが政権奪取への回り道かも知れないが確実な道と思う。
民主党の心ある人は是非このことも考えて貰いたいものだ。
参照:
カテゴリー → 民主党
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