橋下弁護士が訴えられた以後のテレビで報道された動きを追ってみた。
最初にお断りして置くが、私のいつものポカで、パソコンに入れていたメモを消してしまっていたので、放送時日は省略させて頂く事にする。
[たかじんのそこまで言って委員会]
・司会者の辛坊さんの話によると光市の母子殺人事件の件を取り上げると言うので、当事者の安田弁護士に出演の依頼を電話とファックスで依頼したが返事が全くなかったそうだ。
多分人権派弁護士の人達は彼らの意見は法廷と言う特殊の環境しか通用しないことが判っているのだろう。
・そこでは当然のように人権派弁護士の酷いやり方に批判が集中した。
・橋下さんからは1.2審と全く違う主張を持ち出したのだから、それに対する説明をすべきだとの主張を繰り返した。
・橋下さん対し、三宅久之さんや金美齢さんから一般に懲戒請求をしろと言って自分が直接手をくださないのは卑怯だとの批判が出た。
[テレビ朝日のスーパー・モーニング]
スパモニ、レギュラーの大沢弁護士、「行列のできる法律相談所」の丸山弁護士、他一人の弁護士のコメントを紹介した後、橋下さんと参列したパネルの人達との討論が始まった。
弁護士達のの意見は津久井弁護士のブログの内容を借りると、
弁護士の仕事は,被告人の利益に資するように活動するところにあります。
冤罪事件の弁護なんていうとカッコイイですが,99%以上は有罪者の弁護です。
「なぜ悪い人の弁護をするんですか?」
というお尋ねは何度聞いたか分からないほどですが,そこにこそ弁護士の仕事の本分があるわけです。
もちろん,弁護士も人ですから,被害者に遭った方のことを思えば,弁護活動など気分の良いものではありません。自分が同じ立場だったら,と思うとやりきれない思いも感じます。
また,依頼者である被告人と,激しく意見対立したり,被告人に腹を立てることもしばしばあります。
そんな割り切れない思いや悩みを抱きながらも,あえて被告人の立場に立って弁護するところにこそ,弁護士が弁護士たる理由があります。
もし,そこを踏み外してしまうと,弁護・検察・裁判という,それぞれの役割は崩壊し,何のために弁護士が存在するのかという底知れぬ哲学的な迷いに陥ることになってしまいます。
だから橋下さんの言う事はポピュリズムで、彼は弁護士会では浮いた存在だと言う訳だ。
橋下さんは津久井さんの書いたような方向で、他のパネルの人達から、何故自分で懲戒請求をしないのか、彼の発言は弁護士としての分を超えていると総攻撃にあった。
人権派弁護団の荒唐無稽な、1,2審とは180度変わった被告供述に基づく弁護方法に対する批判は無しだ。
その話を聴いていて、「弁護士は被告人のどんなにしても護るのが彼らの仕事だ。」と言う言葉に引っ掛かった。
私たち素人から考えると、弁護人は「被告が法的に見て不当な刑罰を受けないように護るべきだ」と言うのが一般的な常識だと思うのだが。
大沢さんは、とかく首を捻る事の多い、スパモニの他のパネルの人達と違って真っ当な意見を言うのに感心していたのだが。
ただ最後に司会者の赤江珠緒さんが最後に司会者の分を超えているかも知れないが、やはり人権派弁護団のやり方はおかしい」と言う言葉を聴いて少しほっとした。
[テレビ朝日のスーパー・モーニング]
妻子ある40歳代の宮崎北署の刑事が、息子殺しの容疑でその母親を取り調べている最中、容疑者の娘、A子さんにセクハラまがいのメールを送信した。 2005年12月にA子さんは、「精神的苦痛を与えられた」と、この刑事と県を相手取り民事訴訟を起こす。ところが、こともあろうかこの刑事が原告を相手に反訴した。
と言う事件の報道があった。
その時大沢弁護士は裁判所はこの種の事件は世間の常識に照らした判断をすべきだとコメントしていた。
大沢さんのような立派な人でも一般人の常識と弁護士になった時の常識が違って良いのだろうか。
昨日の[たかじんのそこまで言って委員会]
再び光市母子殺害事件を取り上げられ。帝塚山学院大学教授で精神科医、精神病理学者の小田 晋さんが出演していた。
小田さんは同事件で、被告の精神鑑定を担当していた、精神科医の野田正彰のやり方を 「精神鑑定とは、厳密に言えば、犯行時に精神病であったか否かを診断し、裁判官や検察官に心神喪失者か心神耗弱者か否かの判断の資料を提供するものである。決して「『動機や動機形成の過程』を解明したり、『心理状態などを調べる』ものではない」「『なぜこんな凶悪な事件が起こったのか』、低俗な物語作りに加わってはならない。精神鑑定はあくまでも、専門の精神科医によって、被告が犯行時に精神病であったか否かを判断するものでなければならない。それ以上でも、それ以下でもあってもならない」
参照 引用文
のに彼はそれを遥かに逸脱した範囲まで立ち入ったと批判していたと言った趣旨の発言をし、もし私が彼のカウンセリングを受けたら、頭がおかしくなるだろうと冗談を言っていた。
実は引用文はインターネットから探し出したのだが、野田さん自身の言葉だそうだ。
小田さんは野田さんが人権派弁護士と相談して、死刑廃止制度廃止のため裁判を曲げようとしているとコメントしていた。
私から言わせれば野田さんは自分の理想のために、自分の意見を曲げとしているのだ。
小田さんはみずから「反人権派」を名乗り、精神医学の濫用により裁判を曲げるなと主張や、被告人にたいしての厳しい批判で、彼に対する評価は別れているそうで、小田さんのことを良く知らない素人の私としてはコメントを避けたい。
なお余談だが、同委員会のパネルの宮崎哲弥さんが野田さんとのバトルを展開しているそうだ。
参照:
【コラム・断 野田正彰】宮崎哲弥氏に反論する
大沢さん、このブログに引用させて貰った、津久井さんもその発言やブログを見るとどちらも常識的な立派の考えをお持ちのようだ。
然し、こと弁護のことになるとその意見が正しいかどうかは法律的には素人眼には判らないが、世間の常識からかけ離れているような気がする。
彼らの意見を読んだり聴いたり、光市における母子殺害事件の弁護団の一人である今枝仁弁護士のブログを見ると、彼らが素人の癖に、そして裁判の邪魔になるのに何で余計なことを言うのかと言っている様に感じでしまう。
然し今導入を考えてられいる裁判員制度は素人の持つ世間の常識を裁判に導入しようとするもののようだ。
その意味でも今回橋下弁護士への訴訟に対して、徹底的に頑張って頑張って貰って、事を出来るだけ大きくして貰いたいものだ。
どちらが勝つか知らないが、それが今後の裁判制度のあり方をしめす一助になると思うからだ。
私としては、裁判員制度で、光市母子殺害事件のような、荒唐無稽な戦術を用いる弁護士が連戦連敗する時期が早く来ることを願っている。
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