普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

福田内閣の課題(2)

2007-09-25 07:16:10 | 福田内閣
<昨日のテレビから>
[自民党内の陰謀説]
・安倍さんが記者会見で麻生さんのクーデター説を完全に否定した。
これで、麻生さんの潔白が益々明らかになった。
・それに反して各テレビの報道を見る限り、福田支持派の陰謀説がなお一層の真実さを増すばかりだ。

[総裁選当日の若者の行動]
・社説で真っ正直に福田さん支持を書いていた朝日新聞系列のテレビ朝日も、読売・日テレの陰謀説が噂されたその日テレも、総裁選当日、大勢の若者達が自民党本部の前で麻生さん応援しているのを放送していた。

 これは福田さん麻生さんの立ち会い演説会のときの聴衆の反応を福田、麻生両陣営に公平に(勿論皮肉)放送、詰まり麻生さん支持の声が圧倒的に多かったのをカットしたのと、明らかな報道姿勢の違いだ。

・国会議員の選挙ならともかく、自民党内の選挙まで公平に報道したのはどのような意味があったのだろう。

・それと、今回多数の若者が集まったのは、多分ネット上での呼びかけがあったものだろう。
 この傾向は益々盛んになって来て、中国の反日暴動は極端な例だが、ネット上の有権者の動向は政治家達も、マスコミも無視出来ない流れになってきそうな気配だ。

[自民党幹部決定]
 幹事長に伊吹派会長の伊吹さん、政調会長に谷垣派会長の谷垣さん、総務会長には二階派会長の二階さん、選対総局長を変更した選挙対策委員長に古賀派会長の古賀さんが決まった。

 福田さんは改革の継続を訴えていたが、このメンバーを見る限り、表面上の改革、その場限りの改革の影の部分の彌縫策に終わりそうな気配だ。

 これを見ると福田さんが拉致問題を自分で解決すると言っているが、それも表面上で済まされそうな、つまりこの点に関する北朝鮮の主張もある程度受け入れそうな気配が匂ってくる。

 勿論これは今の所の私の感に過ぎず、組閣のメンバーを見なければならないと思うが。

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  福田政権の課題
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 昨日は地方格差の問題について書いたが、今日は主にテロ特措法案の延長問題に焦点を上げて書くことにする。

 福田さんは民主党との話し合いを言っている。

 これに関して昨日のテレ朝の「たけしのTVタックル」で三宅さんも言っていたが、民主党の提出予定の、年金流用禁止法案をあっさり自民党も飲めば良いと言っていたが、これも一理ある提案だ。

 これで思い出すのは自民党が「国民投票法案」の審議で民主党法案を丸呑みすることを決定するや否や当の民主党がいきなり反対に廻り国民から顰蹙をかったことだ。

 このような戦術は福田さん、今の自民党幹部ならやりかねない戦略だ。

 同番組で民主党の原口さんなどが年金法案について腹案があると言うのに、他の人からそれを今出したらどうかと言われ、そんなことをすれば自民党が自党の案に繰り入れられて仕舞うと慌てて言い訳していた。

 詰まり、対決姿勢を貫きたい民主党は自党の案を自民党に賛成されても困るのだ。

[テロ特措法案の延長問題]
 それと逆にテロ特措法案の延長問題は、いくら福田さんが話し合いを言っても小沢さんは絶対反対を貫くだろう。

 評論家の屋山さんも言っていたが、民主党には色々の考えの人がいるので、党内を纏めるためには、何が何でも反対と言うしかないのだ。

 福田さんはまず、兼ねてから民主党の反対の理由にしていた、情報の開示と派遣の事前承認を受け入れるだろう。

 その上で、自民党としては、残る両党の相違点について、民主党に徹底的に論戦を挑むべきだし、言わずともそうするだろう。

 そしてその論戦を通じて、自民党の主張の正当性とテロ特措法案の延長問題の必要性を国民に訴えるべきだ。

 幸か不幸か、自民党は政権与党からの脱落の危機に瀕しているので、マスコミは集中してこの議論を放送してくれるだろう。

 そしてもし自民党の意見が正しければ、一時50%近くの延長反対の世論が現在は賛成が多数に変わっているが、その賛成者の割合が益々大きくなるに違いない。

 そうすれば、参議院でも国民新党や無党派の人達も賛成に廻るかも知れないし、民主党内でもかねてから条件付きで派遣賛成をしていた人達の動揺を招き小沢さんは党員の締めつけ強化をせざるを得なくなるかもしれない。

 小沢さんのやり方が余りにも強引過ぎれば、その人達の離党もあるかもしれない。

 この法案は勿論日本として重要な事だが、自民党としては遠からず予想される、解散ー総選挙に勝つ為にも、国会論議を通じて自党の主張の正当性と、民主党の政権担当能力の欠如を訴えるだろう。

 つまり今回の受け入れられるところは受け入れ、主張するところは主張する国会論議は、そのまま次の選挙へ向けてのキャンペーンとなるのだ。

[民主党へ]
 私は今まで自民党の立場に立って書いて来たが、政権交代を願っている私としては、民主党もよくよく自民党の硬軟両用の戦略を考えて対策を建て、国民から信頼できる政党として、反対一本槍でなく、しっかりとした前向きの議論を進めて貰いたいものだ。


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