麻生太郎さん
「今日本が瀕死の状態になっているのに、体質改善など言っても間に合わない、如何に生き長らえされるのかが緊急の問題だ。」
米国の衰退に伴う日本、EU,中国の経済不況、原油価格高騰で示された資源枯渇と、有り余る投機筋や世界の年金基金の資金の動き、日本では中国の台頭→競争力の低下→従業員の給与削減→格差の発生、経済に暗い影を投げかける少子高齢化など問題山積で、しかもこれらの情勢が好転するのに何年もかかる。
それに赤字国債を発行して、日本の財政事情を悪くする悪循環を何時断ち切れるか判らない。
党内にはこの方針に反発が多いそうだ。
麻生さんはこれに対して消費税値上げを考えているそうだが、報道では公約には「この問題を検討する」としているそうだ。
麻生さんは消費税を何時どの位上げるかを具体的に明らかにして、その悪循環を断ち切ることを示さねば、党内も国民にも納得させられないだろう。、
与謝野馨さん
自分で政治の職人だと言った人がどうして総裁選に立つのかとの質問に「私は職人だがそれでも思想を持っている」
私も彼の日頃の言動から見ても、政治家に似合わず正直で立派な人だし、彼なりの信念を持っていると思うし、党内の支持も多いようだ。
彼は日頃から消費税の値上げしてでも財政規律の維持を強く唱え続けてきた。
私は今回の総裁選では実質的に麻生さん、与謝野さんの間で戦われると思うが、どちらが勝っても、二人で連携し、そして石破さん、小池さんも登用して、日本は勿論、自民党としての非常事態に当たって貰いたいし、恐らくその線で進むと思う。
石破茂さん
「テロとの戦いや、日米同盟、中国とどのように共存共栄を図っていくかなど外交・安全保障政策で民主党との違いを示したい」
「私は総裁選で如何に小沢民主党と戦って行くかを示したい。」
石破さんはその他、経済問題について色々言われているが、それらの主張の中で出来る事は全てやるべきだ、それより地方の疲弊の問題を解決を訴えたと立派な言っている。
それと彼が言う様に総裁選の戦いの相手は候補者同志でなくて民主党だと思う。
私はマスコミに晒される総裁選の絶好の機会を捉えて、民主党を攻撃すべきだと思う。
同じ理由で総裁選では互いの政策批判は良いが、個人攻撃は絶対に避ける事、前回のようなデマを流して個人を傷つけるような衆院選での民主党への利敵行為は絶対に避けること。
小池百合子さん
選挙戦のライバルはと訊かれて、「私たちのライバルは小沢さんよ」
「切り崩しなどにあったりして、天気は日々変わりつつある」
私は石破さんのところで書いたように、小池さんの「ライバルは小沢さん」の発言に賛成だ。
つけ加えれば、彼女も新内閣に参加して、衆院選で恐らく民主党支持に廻る朝日系のテレビと、それに引っ張られる他のテレビ対策に彼女の経験とセンスを活かして貰いたいものだ。(彼女が総裁選で負けると決めつけているようで御免なさい)
参照:福田さん辞任のマスコミ報道 [与党に不利な選挙中の報道]
切り崩しについては、彼女の支持に廻ったのが判ると、新体制のもとでは冷や飯を食わされる党員は思っているのだろうが、麻生さん、与謝野さんともそんなケチな性格ではないと思う。
小池さんが総裁選に参戦することが良いと思う人は彼女の推薦人になった方が党のためになると思う。
ただ小池さんは、増税ではなく経済成長による税収増で財政再建を図る「上げ潮派」とされる。ただ、最近は、景気減速に伴う税収減が鮮明になり、「上げ潮」のシナリオは説得力に乏しい。このため、小池氏は小泉内閣の構造改革路線を維持すべきだとの主張を前面に押し出してくる模様だ。 (読売新聞より)と言われているが、小泉路線の落として暗い影に疑問を持つ党員も多く、彼女の勝利の可能性は低いようだ。
石原伸晃さん
「ぜひ総裁選でしゃべる機会を得られるように不退転の覚悟で取り組みたい」
棚橋泰文さん
「若い世代の代表として、皆さんのお力をいただきたい」
山本一太さん
国会議員の定数半減を公約
三人とも推薦人20人を確保するめどは立っていないそうだ。
素人の私は政治的な裏取引は嫌いだが、ばらばらでやって推薦人を集められないならば、小異を捨てて大同団結し、若手一人に絞る位の政治的配慮があっても良いと思うのだが。
民主党鳩山幹事長
「メディアの関心がほとんど自民党総裁選に行き、メディアジャックが明確に始まっている。どうすれば民主党の姿を際立たせていけるか、知恵を貸してほしい」
「福田康夫首相は麻生太郎氏を自民党幹事長に任命する際、次は首相を頼むと密約したと疑わざるを得ない。密約の話を打ち消そうとして、候補者が入り乱れ、国民の関心をそちらに向けようとしているのではないか」
私はこのような小さい事ばかり言わねばならない鳩山さんを可哀相と思っている。
産経の記者の阿比留瑠比さんの話では鳩山さんの発言は記者仲間では殆ど聞き流し状態だそうだ。
鳩山さん自身も良く知っていると思うが、民主党の今やるべき事は、政権奪還のために、そしてそれが実現したとき慌てないように自民党より優れた、財源の裏付けのある、そして実行の可能性のあるマニフェストを作ることと、評判の悪い小沢さんが首相になって本当にやって行けるのかを考え直すことだと思う。
政権交代論者の私としては、民主党のためにも日本のためにも、この際民主党が本当に政権担当能力があることを示して貰いたいと思う。
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参照:
自民党の総裁選率候補者へ
話し合い路線から戦う自民党へ
その場凌ぎの政治から脱却しよう