私の町はひらがなの町。
もうすぐ梅の花が咲く。
でも、梅の町といえば、みなべ町。
日本一の梅の町。
みなべも以前は「南部」という漢字を使っていた。
私の町は、奈良県に
同じ名前の漢字の市があるので、
昔から、こちらは、ひらがなの町だ。
漢字も立派な地名文化だと言う。
読みづらいという理由で
すべてひらがなにされるのであれば、
日本中にあるすべての難読地名が
ひらがなになってしまう。
これについて書き始めると、
紙面が膨大になるので止めておく。
みなべ町は、南部町と南部川村が合併した。
全国に「南部」という地名はとても多い。
また、ほとんどを「なんぶ」と読む。
だから、個人的には「みなべ町」という
名前は正解だと思う。
それに、もともと紀州「みなべ」は
「南部」という字ではなかったのだ。
時代の変遷で「南部」に落ちついたのだ。
「梅」というブランドがあるのだから
ひらがなにして正解だ。そう思う。
という訳で小さな旅の始まり、始まり!!
そもそも今回の旅は、
「藪入り、ろくいり」という
言葉が残っていることから始まる。
これは、盆と正月16日に
奉公人が主人から休暇を貰い
里帰りする意味だ。
昔は、嫁も家の奉公人扱いだった。
今の時代にこんな言葉があるのはおかしい。
しかし、今回の落ちは
ここに辿り着くのだ。
正月も半ばだし、また温泉に入りたくなった。
好きな龍神は、スカイラインが凍結だから、
紀南にしよう。でも白浜はちょっとネ。
ネットで調べると、
「みなべ温泉」は紀州三良泉らしい。
それも、美肌の湯。「ええやん。」
「みなべ」までは高速道路がある。
午後出かけた。楽勝だ。
以前は、半日かかっていたのに
1時間30分で着いた。とりあえず
道の駅「みなべ梅振興館」を見学。
私も農家の長男。
梅の種類位は知っている。
それより、みなべの地名の由来、
それも、漢字の変遷は勉強になった。
すべて梅に関係していて面白かった。
でも、メモしなかったから
今は、すっかり忘れたけど、、、。
我が家の本家(ほんけ)の奥さんは、
(この言葉自体、今では遺物)
実家が「みなべ町」(旧・南部川村)だ。
「そうだ!」近くだし、お寺なので拝観ダ。
この前、テレビの「鶴瓶の家族に乾杯」を見て
嗚呼、この景色だと見とれている内迷った。
ガソリンスタンドで道を訪ねて
無事到着。立派なお寺で
幼稚園も経営している。
(恥ずかしながら全ての写真拡大します)
次は、お目当ての温泉。
今晩の宿泊施設。
全館、オーシャンビューで最高。
目の前には、万葉集にも詠まれた
神宿るといわれる「鹿島」がある。
夕焼けが綺麗。明日は晴れだ。
奥さんとの、ふたり旅では
いつも私の失態で、私だけが温泉三昧。
しかし今回は無事、奥さんも
温泉三昧ができたようで何よりだ。
心から思う、温泉は最高だ!!
全身冷え性の私には、何よりのご馳走だ。
普段控えている、お酒もいただき
ぐっすり眠れた。コタツもせずに。
翌朝、蒼い海を見ながら、また温泉。
少しは、若返ったかな?
いやいや、温泉通は年齢を重ねた証拠。
2日目は、「梅干館」を見学。
3Dシアターをお目当てに行ったのに
「本日、都合によりお休み」の看板。
しかたなく工場の見学と
お土産コーナーでお買い物。
ネットで5%割り引きページを
プリントアウトして
購入するという、私の主婦感覚を
ここでも露呈してしまった。
でも、「梅干館」で一番目を引いたのは、
歌手、坂本冬美さんのポスター。
彼女は、歌手になる前
梅干工場で働いていた。地元でも、
彼女は宣伝にひと役かっている。
さて最後は、ちいさな旅なのに
なんと映画鑑賞。
「ジストシネマ田辺」まで
足を伸ばした。
山田洋次監督作品、
木村拓哉さん主演で
話題の映画「武士の一分」。
原作は藤沢周平先生。
(時代小説「隠し剣秋風抄」より)
藤沢先生原作の演劇は少ししんどい。
劇団の考え、指針からなのか。
よく分からないが、、、。
という訳で、あまり期待してなかった。
奥さんも「お昼寝タイムかも、、、。」
夫婦50割で、ふたりで2,000円。
一分(いちぶん)。
分かるようで分からない。
物語が進む。奥さんは居眠り?
いや、ハンカチで涙を拭っている。
前の席のご夫婦も。
おやおや、私もハンカチ小父さんだ。
一分、答えは、一身の面目だろうか。
この映画、最近になく大満足だった。
そして、ちいさな旅。帰途についた。
帰りの車の中、奥さんが呟いた。
「いい、ろくいり(藪入り)やった。」
私、心の中で呟いた。
「あなたと私は、同等。奉公人違うヨ。」
でも、奥さんの呟いた藪入りの語彙(真意)は、
「花嫁さんの里帰り。ゆっくりできた。」だ。
「50ちょっと過ぎの花嫁さんか?」(私)
「義母も亡くなり、里帰りも出きれへんしナ」(私)
「次は31回目の結婚記念日に、ちいさな旅ダ」(私)
(余談)
私は、頭から足先まで、メンズルクスの服で
まとめました。
カシミアのタートル。この季節、暖かかった。
マカロニさん、コーディネイトありがとう。
☆★☆★☆★☆★☆★<またもや支離滅裂な文章でした>