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自己チューの進行形日記でshow。

柿畑の光反射マルチ。

2009年09月01日 | 農業は、スゴイ!

20080909_003

【雪では無い。早生柿の色づきを早めるためのマルチシートだ。】

Akahana

平成2(1990)年、刀根早生の栽培が全国的に増加した。
我が町の柿生産は全国一位だ。(刀根早生は平核無柿の品種)
危機感が我が町にも訪れた。

渋柿の脱渋は以前、焼酎やアルコール処理法が普通に行われ
完全脱渋に5~7日間要してきたが、
大量・迅速に処理できる炭酸ガスによるCTSD(恒温・迅速)法が
開発され、前後3日間程度で脱渋できるようになった。

しかも、脱渋処理による軟化障害が少なく、効率化された。
ところが、脱渋後の果実の食味は、アルコール法には
及ばないなど、問題点もあったが、流通、小売り途上での
ロスが少ないので、流通業界では好評を得たのである。

Kiao

ところが、刀根早生もその後全国的に増加し、
平成10(1998)年頃から出荷時期の競争となった。

早期着色、成熟促進が命題となり、
はく皮処理(我が家ではしていない)や
樹冠下への光反射マルチの敷設等、
早出し競争が常識である。

それで、我が家でも柿畑全体に
マルチシートを敷いているのだ。

まるで、柿の木の下は雪が積もったように見える。
(私が作業したのではなく、奥さんがすべて敷いたのだが。)

Akahana

刀根早生柿は昼と夜の温度差が大きいと色づきが早い。
はく皮をした園では、すでに色づいている。
我が家も早く色づかせるために例年より早く
マルチを敷くのを始めた訳だ。

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だが今年も発芽の早い刀根早生は、3~4月の晩霜被害で
我が家の収穫量は、例年よりまたもや大幅に減りそうである。

《どんなに手入れをしても気象条件で色んなことが起きる。》

Kiao

もうすぐ選果場では荷受が始まる。(9月出荷が理想。)
我が家では10月に大イベントがあり、
農作業の出来ない日が続くので、
出来ることなら9月中に殆どを収穫したいのである。

Akahana

でも、なかなか予定どおりには行かない。
しかし、心では急いでいるのである。

零細農家でも、秋は大忙しなのである。

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901

【ノウゼンカズラ。柿の実も収穫時期にはこれに近い色になる。】

Akahana

コメント (4)
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