本題に入る前に
少し、あるテレヒドラマの
シーンにふれてみたいと思う。
毎週火曜日、僕はドラマ
「僕の歩く道」を見ている。
草彅剛さん主演の
「僕の・・・」シリーズ3作目。
先天的な障害により、
10歳児程度の知能までしか
発達しなかった31歳の
自閉症の青年・大竹輝明(草彅剛)を
主人公に、展開する物語。
11月21日放送の場面で
次のようなシーンがあった。
11/21は第7話。
兄嫁、真樹(森口瑤子)のプレッシャーから
塾でカンニングをしてしまった
甥の幸太郎(須賀健太)は、
真樹に大目玉を食らって以来、
塾に行くふりをしながら
輝明の動物園に行くようになった。
そんな日が続き、塾からの電話で
幸太郎のサボりを知った真樹は怒り心頭に。
だが、待ち構えていた
その夜に限って幸太郎の帰りが遅い。
動物園に来ていた事を話した輝明は、
真樹に詰め寄られて落ちつきをなくし
自分の部屋に戻っていく。
探しに出かけた秀治(佐々木蔵之介)らと
入れ替わりに幸太郎は帰宅したが、
眼鏡が壊れている。
真樹は幸太郎を問いただすが、
幸太郎は黙ったまま輝明の部屋へ。
しかしそこに輝明の姿はなかった…。
引き止める真樹の腕を振り払い、
幸太郎は輝明を探しに飛び出したが
どこにも見つからない。
輝明の妹、りなは、輝明が幸太郎を
探しに行ったのではないかと気がついた。
ピンときた幸太郎は、
動物園からの帰り道に
輝明が止まって動かなかった
あの場所で輝明を見つける。
「僕を探そうとしてくれたんだ」と幸太郎。
声をかけようとしたその時、
小刻みしていた輝明の自転車が
前へと進み出した。
輝明は新しい道を走り出したのだ。
幸太郎に反抗されて落ち込む真樹。
「また絵画教室に行きたい」と
幸太郎から打ち明けられていた秀治は、
絵画教室に通っていた頃の
幸太郎の絵を真樹に見せる。
真樹はその中の『大好きなお母さん』と
書かれた笑った自分の絵を見つけ、泣いた。
幸太郎「お母さんの笑い顔が好き」。
輝明「笑い顔が好き」。、、、。
【ここからが、メイン記事です】
これを観たあと
6月に講演会に来ていただいた
岩崎順子さんの詩を思い出した。
(左の写真をクリックして、見てください)
ぼくは、ぼくなのに・・・
岩崎順子
「早くしな。ぐずぐずしないで。」
「がんばらな、あかんやろ。」
「あんたのために、言うてるんやで。」
「そんなんやから、あんたは・・・。」
「となりのみちおくんは、がんばってるのに・・・。」
もう、そんな言葉、いらん。
もう、そんな言葉ばっかり、聞きたくないんや。
ほんまは、ぼくが言ってほしいのは、
そんな言葉やない。
おかあちゃん、ぼく、
ずっとええ子やなかったらあかんのか・・・?
いつでも、がんばって勉強してなきゃ
あかんのか?
早く食べなさいって、おかあちゃんは言うけれど、
ごはんの時間くらいは、昔みたいに、笑ってほしい。
ぼくは、ぼくなのに・・・
おこられても、ほんまは
おかあちゃんのこと好きなんや。
(左の写真をクリックして、こども達の笑顔を見てネ。)
※自分の居場所、ほっとする場所。
※キーワードは、心からの「笑顔」。
※ありのままを理解するのでなく、認める。
今の時代に大切なことなんだと再認識した。
〔余白〕
①岩崎さんの承諾なしに、詩を掲載しました。
②できれば、また岩崎さんに講演に
来ていただきたい。という願いからです。
(お許しください。)
場所は違いますが、岩崎さんの講演を聞きました。
私も、岩崎さんのファンになりました。
子どもって 本当に個性があって
一人一人 輝くものも違っているのに
大人たちが 道を先回りしてつくってしまって…
子どもたちが 自分で苦労して 道を見つけ出すことをさせてないよね
春に花が咲いたからって 秋に咲く花に「早く咲きなさい」なんて言う人はいないのに
大事な子どもたちには 平気で言うんだよなあ
そうして 一人一人の輝くはずのものを 壊していってることに気づかずにいる
大人たち 早く 目をさませ!