唐古・鍵遺跡。

【唐古・鍵遺跡の中でも、ひときわ目を引く復元された楼閣。】

地域の年一回の恒例のイベント「古里ウォーク」に参加した。
歴史のオーラがみえるまち、今回は奈良県田原本町を訪問。

ボランティアガイドの説明を受けながら散策した。連作其の壱。
今回は午前中の「唐古・鍵遺跡」を紹介。賢くなったよ？

■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回

佐賀県・吉野ヶ里遺跡や、登呂遺跡とならぶ弥生時代の
大きな遺跡（約30ｈａ）が「唐古・鍵(からこ・かぎ)遺跡」。
昭和11年の発掘調査で、弥生時代にここで農業が
営まれていたことが明らかになったそうだ。

50人で大きいムラといわれていた時代に、なんと
約千人もの人が生活を営んでいたという。その規模は、
単なる農村ではなく、都市に近い性格の集落だったのだろう。

唐古・鍵遺跡は、弥生時代前期に始まり、古墳時代前期まで
600年間以上継続したそうだ。巨大な環濠に囲まれていた
環濠集落だったため、災害や争乱による被害を未然に
防ぐことに成功し、安定した発展を遂げることができた。

その結果、次第に富を蓄積し、近畿一円の流通ネットワークの
中枢の一つに成長したと考えられるということだ。

■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回

稲作農耕や雑穀の栽培、狩猟や牧畜（鶏形土製品等）を行い、
青銅器生産（銅鐸鋳型等）や石器、木器にかかわる
専業集団（生産の分業化）、楼閣のような高層建築物の存在、

糸魚川周辺で採取されたヒスイ製勾玉（弥生時代としては
最大級全長5．3㎝）や様々な地域の土器に見られる
各地との交流によって物流が集約されていることを考えると、
極めて都市に近い構造を持っていたことだろう。

ここは国の史跡に指定されている。

なお、ここからの出土品の多くは、遺跡近くの
「唐古・鍵遺跡考古学ミュージアム」に展示されている。
しばし、弥生時代にタイムスリップ 。古代人となる。

 

 

 

【↑。一番左、唐古・鍵遺跡。右2枚、ミュージアム見学風景。】　　

■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回■■回

脈々と流れる人の歴史を《参加者82名》体感した。

この歴史があり、今、私達が存在する。

 

【ミュージアムには全国で8例しか無い牛形埴輪も展示されてた。】