仕事がらみで犬山城へ行ってきました。ご存知のように国宝5天守(犬山、姫路、松本、彦根、松江)そして現存12天守(江戸時代までに建造されたものが残る天守)のひとつです。
犬山城は室町時代に建造され、日本最古の様式を伝えているのだそうです。10数年前までは旧犬山藩主・成瀬家による個人所有だった(現在は財団法人に所有権を移譲)ことでも知られています。
観光客的にはそのような能書きもさることながら、木曽川河畔の丘の上というロケーションの素晴らしさと、周辺に残された城下町の風情とのマッチングが魅力です。天守最上階に設けられた廻縁(回廊)からの眺めも見事です。城そのものの景観という面では、木曽川に架かる犬山橋(上流側)かライン大橋(下流側)の上、あるいは対岸の各務原市から見たほうが楽しめます。
小規模な城ですが、天守以外にも戦略拠点であった頃の面影を残しており、城マニアの方も楽しめると思います。「国破れて山河あり」といいますが、城の周囲は現在では自然公園として市民に親しまれてもいます。
なお現存天守ですので名古屋城のようにエレベータが設置されていたりはしませんから、登り降りはけっこう大変です。
犬山城から20km程度しか離れていなく、岐阜城を毎日見上げる岐阜市民としては、国宝・現存天守という点が羨ましくもあります。ただ山城としての存在感なら岐阜城は日本屈指だもんね、と負け惜しみを言ってみたり(笑)