好きな曲を尋ねられて真っ先に頭に浮かぶのはやはりザ・ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」。それからフランス・ギャルの(というかセルジュ・ゲンスブールの)「夢見るシャンソン人形」。少し有名過ぎるか。十代の終わりに深夜の音楽番組でたまたまビデオクリップを観て魅了されたニック・ロウの「恋する二人」。ラモーンズ・ミーツ・ウォール・オブ・サウンドの「想い出のロックンロール・ラジオ」。
マーサ・&ザ・バンデラスの「恋はヒートウエーブ」(1963年)も大好きだ。ザ・フーがカバーしたことでイギリスのモッズ青年たちに広く愛聴された、初期モータウンのヒット曲である。
渡英して当時人気だった音楽番組「レディ・ステディ・ゴー」に出演した際のマーサ&ザ・バンデラス(1965年)。マーサ・リーヴスの笑顔は愛嬌がある。
同じく1965年のザ・フーのライブ。ドラムスのキース・ムーンはこのころからすでに最強(最狂)だ。ビートバンドのカバーの魅力は、ブラスやピアノをどのようにギターやベースで再現するかにかかっていると言っていい。
「天使にラブソングを…」(1992年)のオープニング。