ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

非常用自家発電設備

2024年03月29日 | なごみ

 昨年度に続き、今年度も市補助金を活用して計6か所の事業所に非常用自家発電設備を設置した。

熱源はプロパンガス。

地震などで事業所内が停電するとそれを設備が関知して作動する、優れものだ。熱源さえ途絶えなければ72時間以上、電気を供給し続ける。

入札直前に能登地震が発生し、自分の進め方に間違いはなかったなと感じている。

すぐそこまで来ている来年度は、補助金の対象となっている施設すべてに設置してしまいたい。

 

GHポラーノ(津波発生時の予測水位以上にかさ上げしている)

 

小規模多機能ホームぽらん気仙沼

 

ぽらん気仙沼デイサービス

 

GHぽらん室根

 

GHぽらん千厩

 

小規模多機能ホームあおぞら

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「淫力魔人(ロー・パワー)」

2024年03月25日 | favorite songs

 

 ライブハウスで知り合った友達がレコードコレクションを見たい、とアパートに遊びに来た。

玄関を入って早々に、棚に並べたレコードの背表紙を食い入るように見始めた。

「井浦くんのレコードって、全部うるさいね。」

僕は思わず苦笑いして、それって誉め言葉?と尋ね返した。右の方にセルジュ(・ゲンスブール)やジェーン(・バーキン)のアルバムなんかもあるけどね。

あのさ、きみが今、嬉々としてターン・テーブルに載せようとしているレコード、それが一番うるさいと思うよ。隣りの住人から苦情が来ない程度のボリュームにしてね。

 翌1983年6月、そのイギー・ポップの初来日公演を中野サンプラザで観た。

当時イギーが置かれていた状況は長いキャリアの中で最悪だったし、そのため二流のバックバンドの演奏のクオリティも低かったが、それでも彼の手抜きなしのステージアクトは胸に残るものだった。

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圏域介護人材確保協議会

2024年03月18日 | なごみ

「本日は年度末のご多用の中お集まりいただきましたこと、大変感謝しております。

さて、みなさまご存じのとおり、本年元旦に起きた能登半島地震では福祉施設も大きな被害を蒙っています。

当たり前のことですが、自治体職員、施設職員も被災しており、その方々が他市町村へと避難したことで、特に病院のナースや障がい者施設などは大変な人手不足に陥っていると繰り返し報じられていました。

この非常事態を、他山の石として、来年度は我々の東日本大震災での被災体験をアップデートできたらと考えています。

 また、毎回本会で話し合っている、いったん町を出た若い方々が戻ってきてくれるような魅力ある街づくり、魅力ある企業づくりにつきましても、その世代の子を持つ親として、今日はみなさまの知見と叡智を拝借できればと考えています。

それでは、限られた時間内ではありますが、よろしくお願いします。」

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ホワイトディ

2024年03月15日 | なごみ

 

「オリジナルデザインのパン、可愛いでしょ?

『お金がないならアイディアで勝負』、このように、カワイイと素敵で割り切れる、女性たちが生きやすい時代を作って行きたいですね。

 みなのリアクションはとても嬉しいものでした。

家に持ち帰ったら、妹さんが『愛情こもったパン食べよ!』と嬉しそうにほおばっていました、との報告も届いています。

さきほどの採用面接の際にも話したけど、お金だの空々しいお世辞なんか要らなくて、相手の笑顔や喜びの声が聞きたいだけなのですよね。

 ハートが載っているのではなくて、あふれているところがいいと思っています。

自画自賛?

そこは作っていただいたお店の方に強くお願いしたポイントです。

今日だけで職員の約半数の120名に届けました。

パーッと配って、はなさかじいさん並みですね。

週末には娘にも渡します。

 面白い一日でした。

きみには見破られてしまいましたが、たしかにこのパンのデザインは女の子のパパでないと考えつかないでしょう。

キャロライン・ケネディ元駐日大使が父の日に寄せた文章が、僕はとても好きです。

『これまでに女性の役割について、重要で好ましい影響を与えた男性の多くには娘がいるが、それは偶然ではないと思う。』

ともあれ、よく観察されているので気をつけないとね。」

 

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謝辞

2024年03月11日 | 珠玉

「悪いけれどここからは僕一人で行方不明者を探しに行くので、きみは車に戻り、みなを安全なホームまで避難させてほしい。」

大きな余震が続いていた。

そのたびあちこちで悲鳴が上がる。

道は異臭を放つヘドロで汚れ、小さな川に住宅の二階部分が押し寄せていた。引いて行く波に車がさらわれてしまった、と男性が大声で叫んでいる。

ホームの方角を見やると、防砂林がすっぽりときれいになくなり、黒い水平線がすぐ間近に迫っていた。

目を合わせないようにしながら立ち去ろうとして、コートの袖をつかまれた。

「何を言っているのですか、理事長、やめてください。また津波が来たらどうします。」

いや、でも僕には責任があるから、と言いながら振り返ると、相手の頭の上に積もった雪が解けて目じりまで流れていた。

「命からがら逃げてきた利用者様や職員を、生きている方々を、まずは安心させていただけませんか。」

僕は常に無茶で、捨て鉢だった。どうともなれ、と思って過ごしてきた。

けれどもその言葉は、匹夫の勇(ひっぷのゆう)でいきり立っている頭にしみてきて、少しの間はあったものの、そうだね、とうなづくことができた。

 

 あの時止めてくれて、ありがとう。

生き延びたことより、自分が相手の申し出を素直に聞けることを教えてくれて。

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