久しぶりに福田パンの実演販売へ行ったところ、なんだか焦って買い過ぎてしまいました。
すりおろしりんご+ヨーグルトクリームなんて、お味はもう、ケーキの領域です。
こんな夢をよく見る。
私は壮年の剣客で、道場を開いている。
なかなかに繁盛しているようだ。
年下の師範代は腕の立つ男だったが、隣町の老剣豪が引退するにあたって彼に道場を譲りたいと申し出て、彼はそれを受けた。
私たちは友好的に袂を分かった。
その後、私は時々彼が訪ねてくるような気がして、門のところまで出て、一刻(約30分)ほどたたずむことがあった。
もちろん、茶飲みに来るわけではなく、手合せにだ。
一年半ほど過ぎたころ、彼が門の前に立った。
どうしても、あなたと勝負したくて。
私はうなずき、木刀を取った。
勝負は私が鎖骨を砕かれる形で簡単に決着した。
私は痛みに顔を歪めながら、奇妙な満足感の中で床に転がっている。
今夜はあいにくの雨模様だ。
霜さゆる庭の木の葉を踏み分けて
月は見るやと訪ふひともがな
西行「千載和歌集」(1188年)
(訳)
霜が冴え冴えと降りた庭に
散った木の葉を踏み分けて、
今夜の美しい月を見逃していませんか、と
訪ね来るひとがいてほしいものだ。
霜の冴えた白さと夜の澄んだ冷気、月の明るさ、独居の淋しさが、すべてまざまざと感じられる名句だ。
「二つ下の妹に言わせると、『兄さん以上の偏食のひとには会ったことがない』そうなのだが、確かに僕も同感だ。
でも、そもそも偏食の方々は学校給食で相当嫌な思いをしているから、目立たないようひっそりと暮らしていて、こちらが気がつかないだけなのかもしれない。
実際、僕は危険回避のため焼肉屋や寿司屋やサラダバーには近寄らない。
そうしていても、時々大ピンチに陥る。
田舎の宴会に主賓として呼ばれ、うっかりのこのこ出かけて行ったところが、ひとり上座に置かれて、こんなところですので何もありませんが、海の幸山の幸を取り揃えました、と目の前に刺身の大皿やかぶと焼き、すき焼きやしゃぶしゃぶなどを並べられ、やいのやいのと勧められた時は、どうやってここにいる50名の目から逃げ切るか、すき焼きの豆腐と糸こんだけつまみながら、ずっと考えを巡らせていたよ。
あの夜は悪酔いしたなあ。」
NPO法人なごやか理事長が隣県で運営する社会福祉法人千鈴会のケアハウス虔十が開設6周年の記念日を迎えた。
理事長はポケットマネーで職員全員分の紅白大福セットを注文し、私に施設へ届けるよう指示した。
その前に、なごやか事務局へ寄って、今日たまたまいらしている取引先の担当者T課長へも1セット差し上げるようにとのことだったので、その通りお渡ししたところ、当人があまりにびっくりしたため、私もつられて動揺してしまった。
「すみません、実は僕、このあと戻ったらフィアンセと入籍する予定になっていて、それで一瞬、サトリ(相手の心を読んで悪さをする妖怪)を自称している理事長さんの妖術かと思ったんです。これはセレンディピティ(幸せな偶然)の方ですね。ああ、ホッとした。」
それはどうでしょう、Tさん、理事長はフォースを持っていますからね。