2年に一度の検査です。
秤は、医薬品を正確に測らないと危ないですよね。電子天秤を使っていますが、これでも長年使っていますと誤差が出てきます。許される誤差と言うのがありまして、その範囲内でないと合格になりません。合格になりますと、合格のシールが交付されます。
薬局を開局をする時に使っていた秤です。今では骨董品ですね。でも一応、平成9年の合格証が付いていますので・・・・
それとおまけで、これも薬局開設当時からの顕微鏡です。昔は薬の不純物が混入していることも多く、その確認と検査の目的もありまして、常備していました。今は、あまり活躍の場がありません。
それと、「漢方薬・生薬薬剤師講座」受講完了の書類です。
PS
劇症肝炎の患者さん。担当医から今週で・・・・。と言われて家族が何とかお願いできないでしょうかと相談に来られました。口から入る量と種類に限りもあり、病院の治療との関わりも出てきますので病院からの薬と治療計画を見まして、必要最低限の種類と量で提案してました。溜まっていた腹水が抜けて、全身の浮腫みも改善し、腹水による御腹の張りが減少、ビリルビンも激減し、食欲も回復して来ました。
とうとう、新年度を迎えましたね。
今月は、母校の大学(北海道大学薬学部)で講義をします。今週からですが、毎週金曜日の午前中になっています。
一応、その時に使います資料です。パワーポイントも使う予定ですが、それは容量が大きすぎてここにはアップ出来ませんでした・・・
第一回目の講義は、薬学・薬剤師の総論で資料はこちら パワーポイントで使います資料は、こちらです。
第二回目・三回目は、各論で地域医療と東洋医学を中心によていしております。資料は、こちらとこちらです。
対象は、薬学部6年制(薬剤師の国家資格を受験できるコースです)の4年生です。毎年、色々な若いエネルギーと出会える事が楽しみにしております。
昨日は、当薬局の併設しております余市町の薬草園の手入れにも行ってきました。果樹の伸び切った枝や、今期の大雪で傷めた枝の剪定が主な仕事でした。もちろん、余市町に居ます患者さんの治療も兼ねてです。皆さん、順調に元気になっておられまして、今年の農作業の準備にいそしんでおりました。
ちょうど、余市町長の嶋さんも私の薬草園に顏を出してくれまして、地域の医療・健康の話を余市一の展望の私の薬草園で話をしていました。町長も、この素敵な展望を知らなかったようで、びっくりと感動されていました。
薬草園の雪は確実にとけてきていますが、まだ、長靴が所々でズボッと埋まってしまいます。
こんな感じです
ゴールデンウィークあけあたりから、草花がいっせいに花を開いて行きます。例年よりも若干遅くなりそうですが、自然は同じ営みを淡々と過ごして行きます。
今、少し気持ちが落ち込みそうになる時に、雄大で、大きな自然を満喫されると心も少しは元気になると思います。
今年の6月から新しい薬の販売に関してシステムが開始されます。
それに伴って、コンビニ、商社などが薬の販売に向けて動き始めています。
ですが、この流れで私は危惧しています点があります。
薬を販売する為には今までは、4年制薬科大学を出て国家試験を通った薬剤師か、各都道府県が実施する薬種商の資格をとるかしかありませんでした。どちらも試験が難しく高度な専門知識が必要でした。
ところが、手軽にどこでも薬が手に入るようにするために新しく登録販売者なる資格を作りました。内容は、高卒以上で1年の実務(薬局などで掃除や化粧品販売をしてもOK)で、試験はほとんどが合格する簡単な物です。
タスポは、当初、未成年者の喫煙を防止するために作られました。が、結果は、タスポ導入前よりも喫煙で補導される未成年者は増加し、そのタバコを手に入れた先のダントツ一位がコンビニです。
今回の薬の販売拡大に向けてタスポに似た動きになっています。表面上の大義名分はどこでも簡単に直ぐに薬が手に入るようにとなっていますが、実際は、タスポと同じように、とある企業・業種が利益になるように仕向けているのではと思います。
薬は、流通業者や商社が考えるような物品ではなく、生命や健康に関係する貴重で、それでいて使い方を間違えますと取り返しのつかない副作用を起こすこともある生命関連の物です。
タスポの件と同じく、売れれば、利益が出ればと言う感覚で薬がコンビニ等の店頭に並べられることが気になります。
私は、できるだけ患者さんの体の状態や他に飲まれています薬や健康食品などをお聴きし、色々と治療や健康の提案をさせていただいております。このスタンスは変わらないと思います。
しかしながら、振り込め詐欺の記事を見ますと、だまされているのではと振り込まれる前に注意やアドバイスを頂いても振り込む人が、2割以上いるそうです。これは、薬やサプリメントも同じく、粗悪品であったり、だまされて飲まれている方にも言える事に感じております。(この防止と啓蒙の為に、北海道大学を中心に、健康情報誌「あるたな」を発刊しております)
これからも、一人一人の患者さん、患者さんの家族にとって最適な健康や治療であるかを模索しながら日々研鑽する決意で有ります。