子供の一過性の痙攣の大半は、38℃以上の高熱が急に出た時や熱の上がりばな等に起こる「熱性けいれん」で、症状は多くの場合5分以内に治まり、後遺症は残らない。
ですが、熱性痙攣を前に起こしてる子供の場合、特定の薬剤を使うと、発熱時などに痙攣発作が起こりやすく、悪化する事もあるので注意が必要です。
特に、気管支拡張剤のテオフィリンが有名ですが、ほかに抗ヒスタミン剤もです。
痙攣発作のメカニズムにヒスタミンが中枢神経系で神経伝達物質として作用しており、ヒスタミンH1受容体を会して痙攣を起こさないようにしてる事が判りました。
ですからこの作用を抑える薬物が発作を起こしやすくなります。抗ヒスタミン剤の中でもプロメタジン、カルビノキサミンはヒスタミンH1受容体拮抗作用が強い薬剤です。市販の総合感冒剤にも入ってますクロルフェニラミン、ケトチフェンも比較的H1拮抗作用が強いので注意がいりますが、普通の抗ヒスタミンも注意が必要です。
今年の5月からの患者さんです。膠原病(SLE)ですが、顔面に蝶の様な赤味はなく、手首の痛みと腫れが主の症状でした。他に左腹部の痛み。
当初の血液データは血小板 64、尿酸 5.3、CK 13
通常、血小板減少があると、脾臓や肝硬変などを考え、場合によっては脾臓摘出も選択肢にあるそうですが、本人に腹部の膨満感、内出血などの症状を認められませんでした。自覚症状の一番辛い、手首の痛みとバイタルサインの血小板減少を東洋医学での治療目的にし、漢方薬の提案をさせていただきました。
1か月程度で手首の痛みが激減してきたのですが、以前にあったアトピーが首に出てきました。これは腸粘膜がただれている可能性があり、これに治療ポイントを移行。
2か月目で、首に出来たアトピーの痒みが減少。関節の痛みはなし。血液データは、血小板 118、総蛋白 8.1。
3か月目、蛋白 8.3、CK 16、TC 246、抗DNA抗体 55
4か月目、尿酸 5.6、CK 17、抗DNA抗体 42
膠原病自体の自覚症状はほとんど改善し、発病前の体調にほぼなってきてると本人。明るく、来週から仕事をしますと笑顔で報告してくれました。