薬学部が6年制になり、臨床現場で必要なスキルが求められています。
例えば、薬物治療が想定通り適切に作用しているかモニタリング(薬物治療の評価)も必要ですし、逆に薬物治療による副作用の初期段階での発見も必要です。
どちらにしてもバイタルチェックをするのですが、この時に、病歴(ヒストリー)と身体所見がポイントになります。
身体所見の場合、見てわかる物(主観的)なものと機械等(客観的)を使って検査するものとがあります。
例えば、薬物に多い副作用ですが、心臓にでる副作用でQT延長と言うものがあります。
聴診器で聞き分けるのは主観的な割合(職人芸的な部分も多いです)が高いですよね。それと比較して心電図では客観性が高くなりますし、データーとして比較も可能です。
本来は12誘導と言う方法の心電図をとるのですが、携帯に便利で簡易型の心電図測定をする機械も発達して来ました。在宅の時などにつかいます。
他の使い方として、脇痛や胸苦しいときに心臓疾患を考えなければなりませんが、そのときに心臓の状態を見ることが出来ますので、患者さんが、その時に測定をして担当医に見ていただくと言う使い方もあります。
他に、喘息などで血液中の酸素濃度が減ることがあります。タバコを吸われる人もですが。
それを酸素分圧と言います。指に挟んで測定をします。手術時にも使うことがありますよね。
肺機能が低下した、呼吸器疾患の人の状態を診るのにも使います。
在宅医療が増えるにしたがって、これらの機械を使いこなせる医療従事者も現場では必要になります。
一応、上記の物は私の所で完備しているものです。他にリットマンの聴診器、パラマテックの血流計もあります。