テレビじゃ言えない (小学館新書) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
先日、NHKテレビ「ためしてガッテン!」で糖尿病と睡眠の話題があり、その中で、とある睡眠薬(睡眠薬ベルソムラ)で糖尿病が改善するかの紹介があり、それに対してNHKはお詫びをしております。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170222/index.html
また、DeNAの事件もありました肩こりに関する記事では「肩の痛みや肩こりなどは、例えば動物霊などがエネルギーを搾取するために憑いた場合など、霊的なトラブルを抱えた方に起こりやすいようです」と書くなど、医学的な根拠に乏しいものまで(現在は閲覧できない)
この本の中で
オイラも、実はスマホを使わないワケじゃない。カメラ代わりに写真を撮ったり、思いついたネタやアイディアをメモしたりすることもある。だけど、アレに一日中かじりついてるってのは正気じゃない。本当に大事にしなきゃいけない自分の時間を奪われてるってことに気がつかなきゃいけない。
「女子高生が1日7時間スマホをやってる」なんて調査もあった。その代わり、本や雑誌を読まなくなったし、テレビも見なくなったと言われてる。
コミュニケーションやエンターテインメントのツールとしてスマホが役に立ってるのは認めるけど、かといって「ネットで調べればいいから知識はいらない。要はネットを使いこなす頭脳だ」みたいな風潮は絶対おかしいね。
映画を作ったり、芸術作品を作ったりするときには、かなり専門的で深い知識と理解が求められることがある。だからオイラも調べ物をすることがある。だけど、そんな時にネットで調べても、本当に知りたいと思う情報はほとんど出てこない。適当に聞きかじった噂や、間違った情報は論外。正しい情報だとしても、ネットで見つかるのはどこかの雑誌や新聞の引用、いわゆる又聞きばかりで、その「奥」まで到達しない。本当の意味で「調べる」ということは、専門書を読んだり、その道の権威に話を聞いたりして、「ネットに出ていないくらい深い内容を掘り下げること」なんだよ。
「ネットがあれば何でもできる」と思ってる世代は、「世の中にはネットに書かれていないもっと深い世界がある」ということに思いが至らない。それが弱点なんだよ。そのことに気づいていればいいんだけど、そうじゃない気がするね。
※ビートたけし/著『テレビじゃ言えない』(小学館新書)より
http://news.livedoor.com/article/detail/12689817/
先日も自治体さんからの依頼で、特産農作物の研究をしていまして、その調べ物をしました時も色々とネットでまことしやかに書かれている内容が実は根拠の無い嘘だったと言う事も。また、実際に正しい基礎論文(情報)までたどり着くにはネットは逆に不便でした。事実、食の専門家、健康の専門家さんの記事もネットからの安直な情報を元にしているのが多い事も。たけしさんの真贋に感服です。