山本巌の臨床漢方(2冊セット) 価格:¥ 21,000(税込) 発売日:2010-06 |
また、購入してしまいました。
私が、漢方の世界に入り、本に書かれた通り漢方薬を投薬しても、どうも今一歩と感じる時期に出会ったのが山本巌先生の著作でした。
当時、今でもですが、鍵と鍵穴の関係のように既成の漢方薬製剤で奇跡のように治るという考え方が主流でした。でも、本来は漢方薬を構成する生薬のひとつひとつの性質を理解して、加減するくらいの気構えで使わなければいけないですし、必要な量を使わなければならないという基本的な部分が抜けていた時でした。
その後、人が解説をした本を読むのではなく、実際にその原典に立ち戻り、見て、調べて、考えて、実際に行って、反省と教訓をする流れができてきました。
勉強も役に立つ勉強もありますが、実際に患者さんに喜ばれる勉強もあります。後者の勉強の方が楽しいですよね。
今週から母校の大学で学生さん相手に講義です。楽しみで一杯ですね。5年後、10年後、20年後・・・、彼らが未来の医療を創って、中心選手になって行きます。それまでは、現役で医療の最先端に居たいものです。