私が、難病の中にミトコンドリアが絡む疾患があり、その疾患を真剣に考えるようになったのが、7年前に出会ったレーベル病の患者さんからです。
当時、初めて聞く疾患に、本当に東洋医学で立ち向かえるのか自信がありませんでした。
私が漢方の世界に飛び込み、その付き合い方も含めて指導していただいた先生に今は亡き千葉県船橋市の並木靖先生がいました。並木先生は、剣道の直心陰流の宗家でもあり、この流派からは、剣の達人、名人が多数輩出されています。勝海舟もその一人になります。その先生から言われた言葉に「ご縁が合って来られる方です。赤子の心を持って患者さんと調和に心がけをして接しなさい。そして、今、お店にある薬で治るはずです。一生懸命、心と頭を使いなさい」が、ありました。
そこから私とミトコンドリア疾患のご縁が出来ました。
根気良く7年も私の漢方に付き合っていただいたミトコンドリア疾患第一号の患者さんですが、「発病当初の症状に戻ってきて、視力も大分回復してきています。あと数ヶ月で元に戻る気がします」と・・・
その患者さんが来られていました時に、若年性のパーキンソン病の発病にミトコンドリアが関係している事が判明したとニュースで流れて居ました。
21世紀に注目しなければならない疾患として、悪性腫瘍もですが、ウィルス感染とミトコンドリア疾患もあるのではないかと思っています。これらに対して、東洋医学からの研究も必要ではと思っています。きっと、ここから新しいアプローチへの糸口が見つかる気がします。
私とミトコンドリアの不思議な縁はこれからも続きそうです。