波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

続 お金の話

2024年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

(前回から続く)
お金が無いと、安心して遊べない。グルメや旅行に関心無い波風氏だが、食べ慣れた旬の物は口にしたいし、欲しい本や画材が買えないと困る、大事な人と大切な時間を過ごせるのなら躊躇せず切符を買う。半世紀前にママヨさんから、お金が無くても暮らせますよと言われて一緒になったが、自分には一人ぼっちでもやっていけるスキルと根性に自信が無いからその本意は未だわからない。

お金に余裕があったためしがない。そもそも波風家出納責任者はママヨさんで、波風氏は「金のこと考えて未来を育てる仕事なんかできるか」と避けてきた。危険水域に入ったら相談されるはず(恐)。
ママヨさんから月1回の「給料」(波風氏は家事に対する対価だと思ってる)もらうようになって「お金の見える生活」を送っているがほぼ使わない、お祝い返しのカタログ購入みたいなもので、本当に欲しいものはお金が足りず、まあ欲しいものは無駄遣いの範疇。子ども食堂の応援費と自分より困っている人へのカンパが主な使い道は悪くない。

お金が突然必要な事態が来るかもしれない。それはその時に考える、今心配しても仕方無い。「大変です!老後の資金がありません」とママヨさんがキッパリと口にするのは出来るなら10年先にして欲しい。その頃には、お金からかなり自由な身になっているはず。永眠か認知症になっている確率高いこともあるが、お金の必要な事柄が浮かばない。本当に浮かばないのだ。(こんなことを言いたいのと違う気もするが一応終わりにする)


画像は、坪内和夫君が毎日描いているイラストから。久しぶりに帰省した当地の風景から 映画『お早う』(小津安二郎監督)、波風氏の子ども時代と重なる兄弟の軽妙なコメディが楽しいが、役者の服装、画面の構成、台詞の言い回し、どこをとっても知的でモダンな感性に出くわす。波風氏の好みは、安っぽくないモダンさなんだなと感じた。こういう趣味、金がかかるなあ(笑)。

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お金の話

2024年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

お金は無いよりあったほうが良い、あればあるほど良い、とずうっと思っていた。余裕のない暮らしで育った自分だけかと思ったら、周りもほぼそうだったし、これが世の中だと思った。格差が今ほどでなく、情報も少なかった子ども時代だった。中学の時の先生にあこがれて働いたが、お金はいらないと思ったことは無い。働く時間に比べてもらうお金は圧倒的に少なかったが、子ども時代よりましだし、好きな仕事で子どもの頃から好きなことを生かせたからお金のことは二の次三の次、学校へ行くのが嬉しかった。

お金が無くて困るのは、楽しみに近づけない惨めさ。自転車の荷台にしつらえた紙芝居屋さんでは、飴を買える子は相撲で言えば砂かぶりの特等席で、そうでない子どもは「ぼくはお金払ってないから」の心を体現、やっと見える聞こえる位置で「怪人20面相」に興奮した。そういう格差が世の中なのだ。いつのも遊び仲間が格差底辺階層ばかりだから全然平気だった。弟や妹を見えるところにしてやる連中だった。金持ちの家にテレビが入り、窓の外から音の聞こえないチラチラした白黒画面をカーテンが引かれるまで見入っていた時、不思議に惨めさを感じなかったのは自分よりももっと惨めな友だちがいたからだ。
(次回に続く)


画像は、柚木沙弥郎さんデザインのタイル「数字」。色紙とハサミでこんな繊細なイメージが 帰省した波風三郎君が毎日FBに出しているイラスト談義。家族とのコミニケーションのきっかけにもなった、という言葉が嬉しい1日増やしスクワットが今日で40回。3日前から100回ジャンプも。布団から立ち上がる朝、前より楽な気がする。

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今日の記念日

2024年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「目の愛護デー」(中央盲人福祉協会が制定)、10が眉と目なんだね。他に、窓ガラスの日、球根の日、ドラムの日、転倒予防の日、銭湯の日、世界メンタルヘルスデーとか色々あるようだ。
波風氏の心をつかんだのが「柿の種の日」(笑)。制定は、米菓子で名が知られている亀田製菓。「ハッピーターン」、「薄焼きサラダ」があるがなんと言っても「1966年に“ピーナッツ入り”として発売して以来、半世紀以上にわたりお客様に愛され続けているロングセラーブラン」(会社HPから抜粋)の『柿の種』。
おかきとピーナッツの混入黄金比率(1970年代の重量比で6:4から2020年7:3に変更)、「おやつ」なのか「おつまみ」なのか、JAXAの認証うけて宇宙食としてして実際に宇宙に飛び立ったとか、なかなか面白い。

 

波風氏が「柿の種」に肩入れするのは、「燻し柿の種」の加工し絶賛配付中だから。桜チップで30分燻し、軽く燻し済みのミックスナッツ(クルミ、カシュナッツ、ピーナッツ)を混ぜ、最近はさらに味つけ小イワシを混ぜた(波風食堂製造部謹製 金ラベル)を月1程度作っているから。
今日のラインに波風氏の妹が燻柿の種を作り脱気密封作品の画像を送ってきたので「波風食堂製造部函館支店」の名を使用可としたら、とても喜んだいた。さすが、波風氏の妹である(笑)。

 

※文中の「絶賛配布中」は、波風氏が例によって自画自賛しながら相手の迷惑顧みずところ構わず配っているの意味。

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続 習慣という時間使用

2024年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

(前回から続く)
大谷さんの活躍見ていて、前までは才能と努力のたまものと思っていたが、才能と習慣に変わった。高校生時に作成の大谷式『マンダラチャート』は野球の身体や技術、メンタルの目標とともに、ゴミを拾う、道具を大切にする、思いやり、礼儀などの日々の習慣がちりばめられている。普通なら続かない努力を習慣化できる凄さ、実はこれが才能なんだろう。努力はあくまでも他人からの評価で、習慣は本人が気持ち良くなる行動原理だろう。そう思うと大谷さんが随分と近くなる。

気持ちの良い行動も最初は辛いはず。波風氏の体重測定だって毎朝スッポンポンになってだから冬場は寒さで震える。下着の分を後で引いたら良いんでないのとママヨさんは言うけれど、これしきのことぐらいいさぎよく身を投じられる自分でありたい(笑)。毎朝の測定タイムには下着着脱時間も込みで面倒臭いとは感じない。習慣というのは文字通り慣れであり、他人から見ると笑ってしまうような儀式含みの個人的文化活動なのだ。

し前から、攻めの習慣を思い立ち開始。スクワット30回が初日で次の日から「+1」づつ加える。今日で33回(笑)。朝昼晩3回に分けてだから楽だが1年後が恐ろしい。黒柳徹子さんが毎晩100回やって寝ているという。こういう持続が自信になり、無意識の習慣にも目が行くのだろう。受け身や偶然の習慣でなく自分から決めた良い習慣が1つでも続けばとても嬉しい。「俺は今、人生の残された時間を些細な屈伸運動だけど自分が嬉しくなるよう大事に使っている」という気持ちを持ち続けられるかどうかがカギであり目的だ。波風氏の気質だと、健康目的では続かない。哲学的な気分が・・・


画像は、染色家の柚木沙弥郎さんのデザインタイル『やまなみ』。今年101歳で亡くなるまで、こういうのを作り続けていた。素晴らしい人生だなあ  

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習慣という時間使用

2024年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム

40歳で70キロ突破し53歳であわや80キロ直前、70歳までの30年間はぶくぶく70キロ半ばの着ぐるみ人生(涙)。暴飲暴食+喫煙飲酒+ストレス+睡眠不足+運動不足・・・成人病発生を身体使ってやってみる生活だったものな。恐ろしくてちゃんと見たことの無い30年間分の健康診断結果(ママヨさん保管)前に、「よく死ななかったもんだなあ」と我ながら感心。

今月、40年ぶりに標準体重(65キロ)に戻った。糖尿と血圧のダブル薬解除も嬉しい。「成人病のあらゆる原因」は、すべてが40年間分の健康破壊『習慣』の積み重ねで、その解決はネジ逆戻し的な健康建設『習慣』しかないことを実感。
昔から72歳までしか生きられないだろうと思っていたが意外やその歳になり、自分の肉体に関心を持つのも悪くないと、寝起きに体重と血圧などを測って記録していたら数字の上下動が面白くなった。食事や運動の結果と影響が数字で可視化できる不思議。馬鹿だよね、当然のことに気づくのに寿命年齢まで残り10年の健康年齢(72歳)まで時間かかったんだから。まあ、予想通りにはいかず明日逝ってしまうかもしれないのが寿命なんだけど。
(次回に続く)


画像は、大好きな柚木沙弥郎さんのデザインタイル「人生」。どうってことないノビノビ感+マトマリ感が冷たいタイルなのに温かい。何に使おうかなあ、鍋敷きかな、額装しても良いなあ  高森和子作の随筆『幸せな男』(鶴見俊輔編『老いの生き方』収録)再読。前と同じく声を失う老いの話、ママヨさんも同じ。作者の著作『母の言い分』買うモノを大事にするというか、簡単に捨てられないというか、波風氏と全違う時間保管の仕方を思う。納得の仕方の違いでもある。

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