波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第3回「ほんのおつきあい」全記録(抄)下

2018年10月22日 | 読書
(前回から続く)
T兄(男) 作者やジャンルでなく興味あるテーマで関係本を読みあさるT兄。今回は、①「3億円事件犯人の逃走先 稚内」、②私が訪ねた「ハンセン氏病療養所内の郵便局局長」、③「われ 大統領を撃てり」「狼・さそり・大地の牙」-韓国大統領と稚内の居酒屋マスター、④「宮沢賢治 銀河鉄道の旅」-法華経と「雨にも負けず」と私の友人。このテーマだけでも只者で無い(笑)。共通項は『稚内』だが、聞き手は「へーっ」の連続。①は関連資料の『週刊宝石』や雑誌で説明。逃走犯から盗難500円札を小遣いにもらった旅館の息子だったという話。身近な場所・人物の話しだから興味尽きない。
小説はある時から「つくりもの」を強く感じ読む気がなくなったというT兄。「本は裏切らない」という妹TM。ご両親も旺盛な読書家。このご一家がテーマの「いかにしてT家は読書三昧に突き進んだのか」なんていうのを聞いてみたい(笑)。
 
波風立男氏   直近の中島京子著『「長いお別れ』、谷内ジロー作『犬を飼う』(既に本ブログで紹介済み)。前者は小説を読む楽しさ、後者は漫画でしか表現できない情感を。内海隆一郎の原作、谷口ジローの作画という奇蹟の一冊『樫の木』も紹介。百冊の小説より一冊の漫画が心に残ることがあると。言葉による情感表現が絵によって深化する凄さ。
続いて、高校3年時に読んだ大江健三郎著『死者の奢り・飼育』(新潮文庫)。TMの昔の感動作の再読に刺激されて。半世紀後の今、同著『定義集』を時々開きながら、変えてはならないこと・変えてよいことを考える面白さも読書ならでは。
次回4回目は、11月25日(日)14:00~15:30 会場:波風食堂。
 

画像は、TMが再読した『大地』3巻。なぜ読むことを決意し、どうして読み通せたのか、その読後感は何だったか…聞いたが、今ひとつわからない。何だかモヤモヤする(笑)。ここらが、波風立男氏に老いが来ている兆候かもしれないと波風氏は思うのであった 公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」も「冷凍ダブはいかにして作られたか」で本日更新しました。
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