1週間前に読んだ『カゲロボ』(木皿泉著:新潮社)。TVドラマ『スイカ』と『富士ファミリー』と小説『昨夜のカレー、明日のパン』の脚本・小説家につき手に取る。筋はほぼ忘れ、記憶の底にかすかに残っている読後感を書く。巷では評判の一冊とか。
読んでいる瞬間、瞬間が楽しい。あり得ない話しをありえそうな言葉で確信的に読ませる面白さ。これ、大事な用事を放り、読書=作り話しに熱中するに十分な理由。「自分を傷つけられるのは自分だけ・・・(中略)・・・いつも針と糸を持ち歩いて、破れたところを見つけたら、とにかく縫うの」とか、カゲロボの「あなたのことをすべて知るのが私の任務でした」の言葉ある頁に付箋。後で、この小説のキーワードだと感じた。それぞれが不可思議な出来事の9つの短編、最後まで読むと筋書き(カゲロボの存在理由)がわかる仕掛け。
人は時々とんでもない間違いを起こすし、平気な顔の人だって内心は壮絶な神経戦の途上かもしれない。朝食後の食器洗いした時、たくさんの米粒を流し「バチがあたる」かもしれないと思った。ママヨさんに見つからないのはラッキーだが、誰かに見られている感じ。神は見ている(笑)。人には誰にも知られたくないことと、誰かに見守っていて欲しい複雑さがある。その時の神様、その時のカゲロボ?
第9回 読書交流会『ほんのおつきあい』を、5月26日(日)14:00~16:00、波風食堂、珈琲代100円で開催します。初参加と聞くだけ参加歓迎
随分ブログ更新していなかったのは、連日晴れ→連日外遊び(畑と木工作業)→PCかまってる場合じゃない、という感じ。