YNさん(=コメさん)が、「読書会がとても印象に残っています。楽しかった」とお別れの挨拶時に。互いに各自の読書を尊重し語りあうのはありそうで無い機会だと。当地で6年間仕事され本日朝に新任地にご出発。では、そのYNさんからご紹介。
YN(男) 『終わりなき世に生まれつく』(恩田陸著:文藝春秋)、怪しげなものを意味深く書く★4。『善の研究』(NHK100分de名著テキスト:若松英輔著)、日本一難解で日本最初の哲学『善』、善とは何か、掬い求めて大いなるもの=神に祈る、中村文則著『教団X』と重ねて読む部分あり★3。『西田哲学を読む』(明石書店:福岡伸一著)、副題「生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一」の2つの生命観の相似、★つけられず。
MS(女) 『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社:岸見一郎・古賀史健著)、副題「自己啓発の源流『アドラー』の教え」、最後まで読んだ(笑)、他人の期待に応えるために生きてはいけない、悩みとはすべて対人関係の悩み、相手の課題に踏み込まない。子どもの接し方を間違ったかな、★5。続いて秘密の読書(笑)、当地出身ニューハーフ如月音流著『魅惑の女の作り方』、他人との比較や容姿・体型でなく自分の持ち味を生かす井垣利英著『美人オーラをつくる』。
KK(女) 『イノセント』(集英社:島本理生著)、愛と救済の物語、絶望にいるシングルマザーに近づく2人の男性・・・★3。『地球星人』(新潮社:村田沙耶香著)、『コンビニ人間』のつもりで読むと気持ちが悪くイメージしたくない常識と非常識を越える世界観に圧倒される★3。『あちらにいる鬼』(朝日新聞出版:井上荒野著)、鬼=父(井上光晴)と7年間不倫していた瀬戸内晴美、当時5~12歳の作者、2人を美談にせず母のために書いた小説★5。(【その2】に続く)