波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

【その34】  水晶

2011年11月17日 | 【保管】一寸凡師コラム

 前回お伝えした「水晶玉ジャグリング」。この商品が秀逸なのは、「ディスプレイ用の台」がついていること。水晶風の球は、眺めているだけでも絵になり、どこか妖艶な雰囲気を醸し出している。行き場の無い「球」ならば否が応でも手にするのだろうが、置き場のある「球」は、見ていることの方が多くなってきた。

   さて、11月も中旬を過ぎ、いよいよ雪が。「また、あの季節か…」と億劫に感じる人もPhoto
いるかもしれないが、我が家の息子は違う。地面をわずかに覆う雪を見て「今日、雪遊びできるかなぁ!」と目を輝かせる息子。パラパラッと雪が降るのを見て、「今日はスキーウェアと長靴で!」という息子。息子の話を聞いてハッとした。「その場、その場で楽しみを見いだせる人間に!」と凡師はいつも説いていたはず。自称「楽しみを見つけるプロ、楽しさを感じるプロ」としては、息子に遅れをとる訳にはいかない。
   よし、今度は絵を描こう。本コラムのカットを担当していただいているお二人のように。

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   最初のお題は決まっている。

   タイトルは「水晶のある風景」。

   妖艶な雰囲気を繊細なタッチで描きたい。

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【その33】 山椒

2011年11月10日 | 【保管】一寸凡師コラム

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 「山椒は小粒でもぴりりと辛い」 朝の通勤中、頬にあたる空気が少しずつ鋭くなってきた。真冬に比べればまだまだなのは重々承知しているが、寒さに慣れていない体にとっては、なかなかのもの。凡師の感覚でいけば、真冬はハバネロ、今は山椒。そんなたわいも無いことを考えながら眺める「海・港・Photo_4
街並み」。心なしかいつもより澄んで見える。

 さて、凡師の「趣味と挫折」の歴史に新たな1ページ。ご存じの方もいるかもしれないが「水晶玉を使ったジャグリング(まるで水晶玉が浮いているように見える)」。先日おもちゃ屋で「誰にでも簡単にできる「水晶玉風プラスチックボール」のジャグリング」を発見、即購入。目下「やんわりと」練習中。これが、なかなかどうして・・・。

    誰にでもできる「ボール」は小粒でもやっぱり「ぴりり」と辛い。

    誰にでもできる、その「誰」に凡師はなれるのだろうか。

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悲しいオリンパス

2011年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 先月、内視鏡開発のTVドラマを見た。昭和が少しでも映ると思わず見入ってしまうのだ。全編これ会社の宣伝、だが凄い技術だ、立派な会社だ。この内視鏡で…胃カメラで立男は助かったと再確認した。
     今日の1面見出しに「オリンパス 損失隠し」(11/9朝日)。「高貴な社名と、先陣の理想を裏切る失態…企業買収に絡む不自然な散財…問われるべきは、自浄能力のないサラリーマン役員の無責任と保身、気楽な稼業」と同天声人語。これまた別の意味で大宣伝だ。ウーム、暗部を照らし白日にさらすカメラ開発に社運をかけた歴史があるのに、真相究明の英国人社長を速攻で解任し必死に隠してたたかれる始末か。こっけいで悲しい話だ。ドラマは「光る壁」と言ったはず。

Photo_551  この会社のカメラを夏に買った。耐用年数を遙かに越えても大事に使っていた形見分けのルミックスが壊れたからだ。このブランド選びに躊躇は無かった。「オリンパスペン」は昔から庶民のブランドだ。高校の修学旅行で親戚から借りて持っていった。36枚撮りで倍の72枚撮れた。昭和魂をくすぐるコンセプトに惹かれたのは間違いないが。
    だがこんな経営陣では、技術者たちはたまらないだろうな。気の毒なことだ。情報化社会は怖い…何かの失敗で営々と築いてきたブランドを一夜で崩しかねない。あと一つ二つ変な話が出てくることがあればアウトだろう。天声人語も「上場廃止に値する不名誉」とあの大王製紙に重ねて怒っている。前会長の報酬、年1億円だって。

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山頭火の塩ラーメン

2011年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo    ご、ごめん蜂屋、浮気して山頭火に行ってしまった。一条通りの店にふPhoto_2 らふらと。西武で買い物して出てきたら、向かいのビルに「山頭火」の電光看板。立冬前日の寒さ。腹も空いていたし…つい、でき心で。

  人気そこそこ長らえているのがわかる。少し清潔で、わずかだけど洗練されている。塩とんこつにキクラゲと小梅が秀逸。歳はいってもかわいらしさと薄化粧でほだされる…。月曜夜の夕方、20人ほどの席がほぼ満員。その昔、歌登の方が旭川で映画を見た帰りに、不味いラーメンを食べさせられ一念発起して1年後に旭川で店を出したという記事を新聞で。この店のことだ。

 この店も蜂屋も、丼が少し小さめなのが◎。ラーメンは庶民の味、佇まいも謙虚というか、かわいくなけりゃあ…冷めない大きさということなんだけれど。

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 「加藤周一を読む 『理』の人にして『情』の人」(鷲巣力著:岩波書店)ラーメン後にジュンク堂で買う。考えてみると加藤周一の評論を読むのは始めてだ。「ことばと人間」を信じ、愛した…と帯に。寝しなの一冊…表紙見ているだけで寝られそうだ(笑)

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蜂屋のラーメン

2011年11月06日 | 日記・エッセイ・コラム

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 このラーメンを先週の出張帰りに食べたら、また欲しくなってきた。     
  もの心ついた頃から食べ続けて50年、ラーメンの原点がこれだ。家では絶対に作れない。店構えも、デコラのテーブルも、家庭科室でしかおHatiya2_2
目にかかれない座面青色の丸椅子も昔と同じ。平成がここを忘れて通り過ぎ、昭和が今に残ってしまったような店。

    醤油味の、正真正銘な旭川ラーメン。焦がしラード、魚出汁ベース、縮れのない麺。だが、いつからか塩と味噌もメニューに。伝統を守る改革なのか?それとも経営を守る妥協なのか?支払いの時に聞くと、少し間を置き、「たまにいますよ、頼む人」との答。湯気の向こうにいる昔お姉さんだったはずの白い作業着のおばさんに一言「ラーメン!」と発せば、「油どうします?」と聞かれるはず。心臓検診受ける年代の人は、「普通」と答えるのがよろしい。かわいい丼ぶりに、目には濃厚、口にしても濃厚な醤油味が出てくる。この店でこれ以外を頼むことは考えられない。何人にも媚びない昭和の味、万歳。
    このラーメンを「獣の味」と言った人あり。言い得て妙。暴力的と言えば暴力的な味。身体が元気でなければ受けつけられない…3度食べて好き嫌いを、という伝説も…こんなことを書いていたらまた食べたくなって

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 右上のプロフィールから入れる「お気に入りブログ」。内田樹先生の中学生対象「国際関係における『移行期的混乱』の講演内容。天野祐吉氏さんの立男にはまるで縁のないCM、何とも楽しい。

気配りが大事と語る人の傲慢な態度…物言えば唇寒し秋の夕暮れ…ってか。ウーム、残念。何とも悲しい、脂っこいのは蜂屋ぐらいにして欲しい…立男!お前は大丈夫なのか?

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