

一息(ひといき)
昨日、大学祭「波風食堂」開店1日目。綿アメは普通盛り100円、抱っこ付きの体験版が150円。圧倒的に後者の注文多く、ここ担当のゼミ生は腕の筋肉を鍛えていなければ仕事にならない。「キツネうどん」の方は、普通盛りが300円、大盛り500円。「大学の名を借りて商売するな。儲け必要無し。地域に感謝、学習機会」と波風立男先生は強く言明し、消費税8%でも昨年の価格据え置き。予定通りの売り上げがあり、損はしないようだ。ゼミ誌の特別版「教たま」10冊ぐらい売れたようだ。この意味を学生が少しはわかって欲しい。違うゼミが「小学生は無料(自称も可)」で餃子と焼きホタテを売っていた。やるな、と思った。
画像は、食堂に来ていただいた最初のお客さん。学生の写した写真を元に描いた。時間は少しかかるがこういうのも面白いな。こういう感じのを描いたのは、アメリカのイラストレーターを特集した日曜日美術館(9/28NHK)を見ていたからかもしれない。
心残り
院生自治会の活動は、院生からも、先生たちからも、必ずしも応援されていないような状況。あるいは、応援されていないわけじゃないけれど、遠巻きに見られている状況、と言った方が正しいのかもしれない。その中で、「関わらなくていい」と言ってくれる気持ちもよく分かるのだけれど、遠巻きに見ているひとりになっていることをもどかしくも感じていた。
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つかれきった相方さんは、「これを終わらせるのが自分の役目かもしれない」と言い出した。「これを後輩に無理矢理引き継がせることは、いいことなんだろうか」。
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そう思わせてしまうような状況になっていることに、すごく腹が立った。そんなことを思わせているのは、遠巻きにみている私たちだ。そして、終わらせたら終わらせたで、いろいろな人が無責任に相方さんを責めるのだろう。それに、学生が自分たちの教育・研究環境について考えたり、提案したりする場であるはずの自治会を引き継ぐことは、本来的には「財産」として守るべきことだと思った。私も、もう黙って見ているわけにはいかなかった(続)。
脇役に光
「絵はがき展」を見てくれた人が、「主役にならないものを描いている」と言っていた。「身近に面白いことがあると言っている」という人もいた。ただただ食べる前に、散る前に、忘れてしまう前に描いているだけだ。ブログや、知人に連絡用に送るハガキに使うと収まりが良く何だか楽しいからだ。テーブルの上に転がっている花豆だって面白いものだ。
立男とママヨさんを描いたものを、洒落のつもりで額に入れた。高級な感じの場所で、場違いなところで遊んでるようだ。人には送ることのない家族向け分野のものだが、これが一番良いという人もいる。立男の自画像が好きだという変な人もいる。人はみんな心に抱えているものが違う。立男は、いつも脇役の立場になりたがるママヨさんを、今回は主役に格上げし額に閉じ込め逃げられないようにしてから、「へーっ」ママヨさんってこんな感じの人なんだと鑑賞している。
波風立男氏の絵はがき展
「波風さんの絵と、展示しているお店の雰囲気がとても合っている」と見に行ってくれた方の感想。その理由は聞かなかったけれど、へーっと思った。ちっとも主張せず、原野に控えめに佇んでいるお店(六花の丘茶寮)は、行き方が難しい。一本道なのに油断できない。普通は通り過ぎてしまう。煉瓦1個分の大きさの看板しか無いのだから。ドアを開けるとそこには日常とちょっとだけ違う空気が流れている。この「ちょっとだけ」が難しいのだ。
右のイラストは今朝(10/8)描いた。晩春の頃、苗を買ってきて家の庭に植えた。ずうっと蕾のままだったし、うどんこ病みたくなったので、きっと咲かないなと思っていた。花の名前は忘れてしまった。それが咲いた。紫色が美しい。さりげなく凜としている姿も良い。散る前に急いで描いた。背景に黄色を少し入れたら華やかになった。