波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

予期せぬ質問【昔話1】

2015年06月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 冬、大きな駅の待合室だった。そこでタバコも自由に吸えたから相当昔の話だ。立男はもう学生で無く仕事に就いていたはずだ。ママヨさんがそこにいたかどうかは覚えていない。ずらっと並んだオレンジ色とブルーの連結した固い椅子、それがほぼ満席だった。居眠りしている人の記憶があるから夜だったたと思う。
                            
 人品怪しからぬ30代中頃の男の人だった。その出張帰りのサラリーマンみたいな人が、待合室の椅子に疲れ切って座っている人に次々に何か話かけている。遠くだからわからないが、一列に連なった椅子の隅から4、5人おきぐらいに前に立ち、終わると少し考え、また次の人に進んでいく。目が釘付けになったのは、問われた人々がみんな、椅子から飛び上がるからだ。不思議に思って見ていたら、だんだん自分に近づいてくる。何を言っているかはわからないが、すぐ近くの人がバネ仕掛けの人形みたく椅子から飛び上がった。
                           
 私の周りも、この異常さをきっと感じているのだろうが静かだった。立男のすぐ近くが飛び上がった。質問もわかった。なるほど、飛び上がる。この距離だと俺の所には来ないと油断していたら、来た。「いや、ありません」とはっきり答えた。「あなたは、家族を殺したことがありませんか?」という真剣な質問に。
 時々、あの質問者の動機はいったい何だったのだろう、と思う。そして、「あります」と返事したらどういう展開になったのだろうと思う。【この頃、ふと思い出すことを時々書くことにしよう。次回は「コウヘイのこと」】

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【その215】 コースター

2015年06月08日 | 【保管】一寸凡師コラム
コースター
 
 味のある道具第3弾。荒馬さんとお揃いの「革製コースター」。濡れても大丈夫なように撥水加工がされている。荒馬さんが好きな「ふくろう」のデザイン。使っていくうちにどのように変化していくのか、今から楽しみ。
 週末、久しぶりにタープ(キャンプ用品)を使用。本来のキャンプ目的ではなく、外で活動する時の雨・風よけに。長年使っているため、小さな穴や汚れもあるが、こちらも少しずつ良い味が出てきた。小雨模様の中で使用したので、帰ってきてから家の前で陰干し。ついでに車中泊グッズの整理・メンテナンスを荒馬さんと一緒に。これでいつでも出動できる(笑)。
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第57号/食いしん坊の試練、ふたたび

2015年06月07日 | 【保管】腹ペコ日記

食いしん坊の試練、ふたたび

 「お腹がすいているのに食べられない」という事態に陥っている。いつもどおりの量のごはんを食べようとすると、胃が圧迫されてものすごく苦しくなってしまうのだ。だけどまだお腹は満たされていない。というか、もっと食べたい。そこを無理して食べようとするのが食いしん坊の食いしん坊たる所以だが、無理して食べようものならもどしてしまう。食べたものを粗末にしてはいけない、と思うのも食いしん坊の価値観であるわけで、全部食べたい気持ちを押し殺して、時間を空けて少しずつ何回も食べることにした。

・・・

 「少しずつ何回も食べる」というのはダイエット法のひとつとしても有名だが、その結果、1日中食べ物のことを考えるようになっている。「そろそろお腹にものをいれても大丈夫かなぁ、次は何を食べようかなぁ、貧血気味だからアイスを食べてもいいかなぁ…。」果たして本当にこの方法はダイエットに有効なのかと疑問に思いつつ、ダイエットをしているわけではないのでまあいいか、と絶賛糖質制限ダイエット中の相方さんを横目に思うのであった。


波風ギャラリー変更しました。ママヨギャラリー1枚増やしました。

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スノーフレーク 6月

2015年06月05日 | 日記・エッセイ・コラム

 スノーフレーク、和名が鈴蘭水仙(スズランスイセン)。花がスズラン、葉がスイセンに似ていることに由来。スノーフレークは「雪片」の意味、花期は雪の降らない春。英語では「サマー・スノーフレーク」と呼ばれる。花言葉は、「純粋」「純潔」「汚れなき心」は、花びらの先端に入る緑の斑点が、純白で清楚な花をいっそう際立たせていることに由来。以上、ヤフー検索から。


 「可憐」の色と形はこうなんです、と神様が教えてくれたら、うなずいてしまう。水仙やスズランとも少し違う。「触れちゃいけない感」はこちらが強い。
   3年前に球根植えたら次の年に一輪咲いた。昨年、一握りぐらいになった。今年は随分と増えた。風に揺れる白い花、見飽きない。そよ風にかわいらしく揺れるつくりに感心する。右は一昨年のイラスト。

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水仙 6月

2015年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム

 水仙が好きだ。昔は、清楚さだけが売りみたいで、「ああっ、そういえば、君みたいなのもいたんだね」って感じだった。歳とともに、こういうのが好きになる。可憐、うるさくない。花の形と色も多様、こっそりっとおしゃれ。

 

 試薬瓶に挿す。ずうっと昔から実家にあって、何にも使われていなかった瓶。家を売ったとき、洗濯板やざる、まな板なんかの母の匂いのするものと一緒に持ってきた。
 この瓶は父親の匂い。昔は大きな瓶もあって梅干しなんかが入っていた。今はこれ一つ。
  少し遠くにいる母に会ってこよう。言葉の話は出来ないけれど、一緒に時間を過ごそう。

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