波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第9回「ほんのおつきあい」全記録(中)

2019年06月06日 | 読書

(前号からの続き)
HF(女) 南京大虐殺のルポルタージュ『南京への道』(本多勝一著:朝日新聞社)。1989年出版だが、集団的自衛権が決議され、怖い時代の空気も感じる今、読む意味が。中国人捕虜や民衆に対する目を背けたくなる残虐行為の事実を、中国のでっち上げ、こんな歴史は無い、などのネットに飛び交う意見を頼らず、自分で考えなければ。現行教科書にどのように記載されているかもHFさんが教えてくれた。

ママヨ(女) 名もなき草の暮らしぶりと生き残り戦略を愛とユーモアで紹介する植物エッセイ『身近な雑草の愉快な生き方』(稲垣栄洋、三上修著:ちくま文庫)。今は庭に咲かせ青色の花に癒やされているが、子ども時代(農家)苦しめられたツユ草、しぶとくやっかいだが原爆後の広島市民を勇気づけたスギナの緑、踏まれても立ち上がらないオオバコ、太陽を見て空に伸びることしか考えないアシとヨシ。絶滅している膨大な雑草の実態。もし、雑草が生きていけない地球になった時に、人間は生きていけるのだろうか。(次号に続く)


続く老人による悲惨な交通事故。「免許返納しようかな、もう少し乗れるかな」と思うだいぶ前が運転辞め頃なんだろうなあ珈琲を前より上手に淹れられるようになったのは、何となくマニュアル通りでなく厳格にマニュアル通りに身体が動くようになったから。「形から入る」効用。焙煎直後の波風珈琲入荷しました 裏ブログを「遊び心、どこいった?」で更新しました。 

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第9回「ほんのおつきあい」全記録(上)

2019年06月04日 | 読書


 

5月26日(日)、いつものように午後2時から開始。今年初の波風食堂会場。初参加1人、計6人の参加。交流後、小説『コンビニ人間』感想から「仕事のマニュアル」の話し盛り上がり、終了5時近く。では、各自の読書紹介から。

MS(女) 今回は聞き役参加でなく4冊読んで来た(笑)。この会で紹介されていた太田典子著『日々是好日』は爽やかな読後感。再読が面白いと聞き、母子家庭の子どもが主人公の『優しさ』(S・ライラント著、桐山まり訳:新樹社)。両親の離婚をめぐる12歳の少女の心の成長描いた『銀の馬車』(C・アドラー著、足沢良子訳:金の星社)開く。学生時代と違い、子どもの気持ちを考えさせられた。もう一冊は、学生時代にゼミで感想を言わされた『コンビニ人間』(村田沙耶香著:文春文庫)。ロボットみたいで人間らしくないが、こういう仕事ぶりは周りを安心させるのだろうなあ。そうなりたいとは思わないが。

SN(女) 『僕と妻の1778話』(眉村卓著:集英社文庫)、1話3頁は、余命1年と宣告された妻に対して「笑ってもらおう」と書き続けた筆者の愛。読者一人の物語、この本には52話収録。最終回のことを聞いたはずだが忘れてしまった波風氏(涙)。
さて、おすすめ本は『暮しの手帖』復刻版。創刊号からのバックナンバー揃いに参加者一同驚嘆!今回、「暮しの手帖 復刻版 ケース入り」で検索したがヒットせず、貴重本を実感。戦後間もないにもかかわらず、美しくモダンな表紙、衣食住を良くする具体的で実践的なヒント、広告を一切載せず厳格な商品テストを行う姿勢に、読者のために全力をあげた雑誌を実感。NHK朝ドラ『トト姉ちゃん』の世界よみがえる。義母の形見ですという話に、「誤って捨てられた『暮らしの手帖』の悲しみを今でも母が口にする」とママヨさん。本は間違いなく人生の一部。 ※次回に続く。


インターネットでしか申し込めない事柄、マニュアル通りやったのに上手くいかない件3つ。唯一のお助け窓口に電話かけたら「そういうことか」とたちどころに納得いく説明。情報化時代とは、聞けば教えてもらえる時代 形をまず身につけ、そこに心を通わす、と映画『日々是好日』。これを不便と思うか文化の心得と思うか。

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