
『こちらあみ子』(今村夏子著:筑摩書房)、発達障害の子が主人公、読みたい人が読めば、捉え方はあなた任せの感じ★★+1/2★。『乱暴と待機』(本谷有希子著:メディアファクトリー)、決められた人間関係でなく、一生を一緒に生きる幼なじみの男女★★+1/2。おすすめは『怒り』(吉田修一著:中央公論社) 、どうしょうもなく好きな本(笑)、映画も良かった。愛することはできても信じることの難しさ、「信じる」とはどういうことなのか、読み終わって涙止まらない★★★★★。


こいこい
若い頃は、絶えずうっとりするような瞬間を求めていました。素敵な恋をしたい、ロマンチックな出来事が訪れてほしい。そんな素直な欲求を叶えてくれるのが恋愛小説や少女漫画。いつか私の身にもこんなドラマチックな出会いがあるかもしれない、と考えるだけで楽しくドキドキ。当然そんなことは簡単に起こるはずもなく何かに追い立てられるように日々を過ごしていると、だんだんと夢を見ることもなくなってきました。と同時に恋愛小説を読むこともほとんどなくなってきたのです。だって現実は、小説より奇なり、ですものね。
そんな風にすっかり大人の階段を上りきった私ですが、濃い恋の、大好きな小説があります。江國香織さんの『神様のボート』。「昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。」というキャッチコピーにどうしようもなく惹かれました。いつまでも愛する人を想い時間を止めた母と、成長するにつれて「現実に生きたい」と願うようになる娘との対比が徐々に色を濃くしていき、どうしようもない切なさを生んでいきます。「骨ごと溶けるような恋」とはなんという情熱的な表現でしょう。そんなの経験したことない、けど、わかるのです。わかったような気になるから、小説は面白いんです。
「骨ごと溶けるような恋」の結末は様々な解釈ができるでしょうが、私はおそらく最もロマンチックな解釈をして号泣。まだまだ私も夢見るお年頃、ですよ。
図書館に頼んで購入して貰った新刊書『そのうちなんとかなるだろう』(内田樹著:マガジンハウス)読む。身体発の言葉が、活字で読む『かもめ食堂』の読後感に重なる。「なんとなくやりたいことをやり、なんとなくやりたくないことを避けて過ごしてきて・・・結局、どの道行っても今の自分と瓜二つの人間になっていたのだろうなあ」なんて。
原発がいかに巨大な利権の巣なのかをチラ見程度だが教えてくれる『関電事件』。原子力村(住民は、庶民食い物にする事業者と政治家、御用学者、忖度官僚等の特権的な方々)からすれば、こういうふうに明るみに出ちゃったのは実に初歩的な失敗なんだろう。さて、誰を使ってどう誤魔化すのかなあ。
ラグビーが面白い。政治も経済も文化も、庶民をなめきった算段で着々と面白くなくさせられる中。この前のサモア戦、田中史朗選手の絶妙なパスもう凄いが飛び上がってしがみついたタックルに痺れた。
鍋焼きうどんは、茹で時間を8分(通常10~11分)、麺は160グラム、玉子は出汁が濁らない出汁巻き(ママヨさんは月見玉子派)が良いと思うな。
久しぶりに鉛筆でイラスト描く。本当に久しぶり。描かないうちに花が終わる。昨日咲いた朝顔が固定したようにそのままの姿。閉じられない悲しみ・・・。
『そのうちなんとかなるだろう』の「あとがき」も味わい深い → 「内田樹の研究室」へどうぞ 卵とじうどん作る。「これなら食べられる」と体調少し崩したママヨさん。手作りの麺と汁をベースに、夏野菜冷やし、鍋焼き、カレー、卵とじ作る今年。
題名に惹かれて、『老境まんが』(山田英世・編:ちくま文庫)読む。発行は今年2月だが、収録の14作品(14人の作家)は、ほぼ昭和のもの。全部が傑作、好きな作家ばかり。初めて読むのは2作品だがこれ含めて全てが新鮮。誰かと感想交流してみたい星空の晩。その相手筆頭のママヨさんは、クスクス笑いながら『身近な虫たちの華麗な生き方』(稲垣栄洋著:ちくま文庫)なんて本読んでいる。
夕食後の話題に、ケイコさんも取り上げた漱石著『こころ』。「高校時代、とても恐ろしい気がした」とママヨさん。「あの時代の死生観と小説の作り方が印象に残っている」と少し前に読んだ波風氏。こんな感じの交流もいいなあ。青空文庫(著作権切れ作品を収録し無料閲覧できるインターネット図書館)使えば近現代作品も無料で使える。漱石も鴎外も龍之介も、賢治も(作者没後70年で著作権切れる)。『ほんのおつきあい 文豪版』なんて感じ。
手打ちで鍋焼きうどん作る。茹でて煮る手間かかるが、その苦労に値する美味さ。かけウドンより、太麺にして茹で時間短くするのが肝要。調理楽な月見玉子か、汁濁らせない出汁巻き玉子焼きかを検討中。掻き揚げの材料と大きさも 昨年末のTPP発効で著作権保護期間が50年から70年に(発効前までの期限切れは除かれる)。