今年最初(1月31日開催)の読書交流会記録です。このブログで参加呼びかけせず、レギュラーの方々に連絡して実施。忙しい12月末はお休みなので2ヶ月ぶり。楽しく交流できました。

ママヨ 別の世界に行きたくて『赤毛のアン』(モンゴメリー作、掛川恭子訳:講談社)読み始める。カナダ製作『アンという少女』のTV見て刺激に。若い時の「アン=空想癖の少女」を大きく変えられる。例えば、信仰は神様のことでなく祈りや感謝の心であり生きていく力だと思った。距離を迫られるコロナの今、人と人とがつながる意味に気づかされる★5。
KK 『時雨の記』(中里恒子著:文春文庫)、女性作家の気持ちよく話が進むファンタジックな不倫小説。安易な身体の関係が無いのは評価。男が書くと男は初恋がしたいから妻は登場せず、女が書くと女は気持ちよく生きたいから妻にも問題があるように書く★4。『燃える波』(村山由香著)、女の人が書く典型的な不倫小説。主人公が恋に落ち気づいた夫がモラハラを繰り返し・・・・★5。『肉体のジェンダーを笑うな』(山崎ナオコーラ著:集英社)、性の切り込み方が村田紗耶香さんを彷彿。母乳の出ない妻に代わり「父乳」出す訓練の夫。普通人のジェンダーの固定観念に挑戦する力作。「家事に協力」、「育児に協力」の『協力』を疑ってかかる凄さ。男とか女とかが全く出てこない★5。
MS 『恋愛脳』(黒川伊保子著:新潮社)、読んだら成長できる本(笑)。若い時の元カレは「男性脳」。私は「女性脳」だったが今は男性脳に近づいている。作者はご主人に読んでほしくてこの本を書いたのでh無いのかなあ★5。
SN 『おれは無関心なあなたを傷つけたい』(村本大輔著:ダイヤモンド社)、今まで読んだ本の中で一番大切な本。政治ネタや安倍首相批判で年に1回しかTVに出られなくなったが現場(福島、辺野古、朝鮮学校等)に言って取材しネタを作って舞台に。当地でその芸に接し「優しい人だ」と思った★5の10乗。『僕にもできた!国会議員』(山本太郎、雨宮処凛著:筑摩書房)、色ものあつかいされ著者だが国会議員として猛烈に学び国会を舞台に数々の成果をあげている。皆に読んで欲しい一冊★5。『デジタルカメラマガジン 2020年12月号』のP143。自分の投稿した写真が入選して掲載された(一同拍手)。

波風立男 『定義集』(大江健三郎著:朝日新聞出版)、出会った言葉を書き写して考え自分の考えとして定義。ドギマギさせ読みづらい小説と分かりやすく戦後民主主義・憲法を語るエッセーとの差に昔から興味があり読んでよかった。巻末の落合恵子さんの解説「命ある間は正気でいたい」(=井上ひさしさんの言葉)も良かった。また何度か開く本★5.『おなかがすいたハラペコだ』(椎名誠著:新日本出版)、三部作の2巻目。この作家を少し読み始めて、青春、死、家族、食という『生』の根本を、心と密着した言葉で表現する傑物だとわかってきた。この本の楽しさは読まなくてはわからない。30代からのうつ病で自殺する恐れもあったことに驚く★5。
「赤毛のアン」ので、小中時代の「本」の記憶の交流。付録が欲しくて『りぼん』を買ってもらっていたとか、『平凡』の付録の歌詞カードを使って紅白歌合戦ごっこした思い出が。漱石や龍之介、『イワンの馬鹿』など大人びた本読んでいた方も。やっと1月の記録が掲載できた
やっと1月分の記録掲載。2月分も近日公開予定。