昨年春に、某所で発見したカタクリの群落(*)を、今年も訪問しました。幸いに、誰にも荒されることなく、見事に咲いておりました。ちょっとうつむき加減に咲く様子は、まだ幼さの残る妖精役のバレリーナのようです。周囲には青色や白色のキクザキイチゲも群生しており、ちょっとしたお花畑の風情です。


昔は、このカタクリの根からデンプンを取り、片栗粉と称したのだとか。今はジャガイモデンプンに変わっていますが、飢饉のときには救荒植物になったのでしょう。それでも取り尽くされ姿を消すことなく今に続いているのは、ちゃんと次の年の分を残しておく昔の人の知恵と自制心のゆえでしょうか、それとも横着者を懲らしめる制度としての村八分を背景とした、集落の掟の強固な制約のゆえなのでしょうか。
(*):カタクリの花を見つける~「電網郊外散歩道」2008年4月より


昔は、このカタクリの根からデンプンを取り、片栗粉と称したのだとか。今はジャガイモデンプンに変わっていますが、飢饉のときには救荒植物になったのでしょう。それでも取り尽くされ姿を消すことなく今に続いているのは、ちゃんと次の年の分を残しておく昔の人の知恵と自制心のゆえでしょうか、それとも横着者を懲らしめる制度としての村八分を背景とした、集落の掟の強固な制約のゆえなのでしょうか。
(*):カタクリの花を見つける~「電網郊外散歩道」2008年4月より