若い頃は、懐具合の関係で全曲盤を購入するということはまれというよりも、オラトリオのような声楽曲のレコードを購入すること自体がまれでした。ヘンデルの「メサイア」を初めて入手したときは、ずいぶん嬉しかったなあ。大学を卒業するとき、恩師にいただいたのがベームが指揮するハイドンのオラトリオ「四季」のハイライト盤。これで有名どころを聴いていたために、後に全曲盤を入手して聴き始めたときも、比較的なじみやすかった記憶があります。
山響の定期演奏会で、鈴木秀美さんが指揮するハイドン「天地創造」を聴くために、少し前に購入したアーノンクール指揮の全曲盤をいきなり聴き始めたのでしたが、通勤の音楽として漫然と聴いているだけなものですから、しばらくの間、今どこを聞いているのかさっぱりわかりませんでした。ああ、ハイライト盤で有名どころを聴き馴染んでいるということは、要所要所を把握しているという強みがあるのだな、と実感した次第。
全曲盤とハイライト盤は、当然のことですが、やっぱり役割が違うような気がします。このたび、どちらもそれなりに大事な役割なのではないかと考えるようになりました。

山響の定期演奏会で、鈴木秀美さんが指揮するハイドン「天地創造」を聴くために、少し前に購入したアーノンクール指揮の全曲盤をいきなり聴き始めたのでしたが、通勤の音楽として漫然と聴いているだけなものですから、しばらくの間、今どこを聞いているのかさっぱりわかりませんでした。ああ、ハイライト盤で有名どころを聴き馴染んでいるということは、要所要所を把握しているという強みがあるのだな、と実感した次第。
全曲盤とハイライト盤は、当然のことですが、やっぱり役割が違うような気がします。このたび、どちらもそれなりに大事な役割なのではないかと考えるようになりました。
