九月最後の月曜日、日中はもう一つの果樹園の草刈りと肥料撒布を行い、少々の午睡を楽しみ、シャワーを浴びてさっぱりした後に、妻と山形市のテルサホールにでかけました。お目当ては、事前申し込みで整理券を入手していた「日露交歓コンサート2019」です。早めにでかけたので、無事に駐車場を確保、駅ビルで平田牧場の「厚切りロースカツ膳」でお腹がいっぱいになった後で、ゆっくりとテルサホールに向かいました。会場は大ホールではなく、三階のアプローズです。ホール内のステージには、中央にグランドピアノがデンと置いてあるだけ。なんだか殺風景で、主催が「公益社団法人・国際音楽交流協会」という団体のようですが、どことなくプロデュースがお役所仕事みたいな印象を受けます。さて、演奏の方はどうだろうと期待しつつ、開演を待ちました。
AからDまで四つのプログラムを持ち、全国各地で公演を重ねているようですが、この日の山形公演はCプログラム。9月23日から10月10日までのロングランで、京都、北九州、石巻、山形、白河、秋田、沖縄と同じプログラムでまわる予定のようでした。演奏会は二部に分かれており、第一部は;
ギター・マンドリン属の民族楽器の演奏です。バラライカは三角形の胴を持つギター型の楽器で、ドムラは小型のマンドリンみたいな楽器です。いずれも、音量はあまり出せないけれど繊細な表現力を持つ楽器みたい。パガニーニはヴァイオリンでは聴いたことがありますが、こういう組み合わせは初めてで、思わずビックリの技巧です。ロシア民謡メドレーでは、若い二十代の二人の息の合った演奏で耳馴染みのある曲が登場、客席とともに楽しみました。
続いてヴァイオリンとピアノで:
二人ともまだ二十代の若い演奏家で、おなじみの曲目を取り上げました。親密な雰囲気は好ましく、特にブラームスは、この曲がジプシー音楽に由来する曲なんだなあと実感しました。
今度は、テノールが登場、ピアノ伴奏で。
テノールの堂々たる歌声に伴奏をつけているのは、まだ10代の伊東朔さん。同じテノールといっても、イタリアのプレイボーイとは異なる、ロシア歌劇に出てくるようなタイプの押し出しの良いものでした。
第一部の最後はオレグ・ポリャンスキーさんのピアノ独奏で:
良かった〜! チャイコフスキーもバッハもラフマニノフも、みんな良かった。如才ないタイプというよりはいかにも独奏者というタイプの人みたいですが、演奏は素晴らしかった。
ここで15分の休憩です。
第二部は、ピアノ三重奏から。
作曲家は、1941年生まれのロシアの現代作曲家で、モスクワ音楽院の管弦楽法の主任教授だそうです。ある建築家というのが、主催者である国際音楽交流協会の前理事長だった建築家で、現在の理事長の夫君でもあったらしい。曲は、始まりこそ現代風ですが、「赤とんぼ」の主題による変奏曲みたいな風情の美しい音楽で、親しみが持てます。私にとっては未知の作曲家ですが、ナクソスあたりにはいくつかの曲の録音があるみたいです。
続いて、ニコラス・ブルドンクルさんのピアノで、ショパンの作品を。
これも良かった。独奏者は1960年生まれで、どうやらフランス人みたいですが、パンフレットを見ると、若い頃にモスクワ音楽院に留学の経験があるみたい。同世代の教授たちには旧知の人が多いのかもしれません。
真っ赤なドレスで登場したのが、ソプラノのナターリャ・スクリャービナさんで、若い伊東朔さんのピアノ伴奏でオペラやオペレッタのアリア等を歌います。
ナイトクラブで歌う妖艶な歌手に扮し、扇子を手に「熱き口づけ」を歌った後に、蝶々さんの思いを切々と歌います。一転して楽しい「フニクリ・フニクラ」、そしてテノールのレオニード・ボムステインさんが加わって「乾杯の歌」。いや〜、楽しい(^o^)/
最後は、チェロを中心としたプログラムでしょうか。
これも良かった〜! チェロも良かったし、ピアノ伴奏が実に雰囲気が良かった。最後はヴァイオリンとチェロの二重奏という、ありそうで滅多にお目にかかれない曲、ヘンデルの「パッサカリア」ですが、これも素晴らしく魅了されました。
アンコールは、日本の歌を取り上げたようで、「証城寺の狸囃子」、「最上川舟歌」、そしてみんなで「ふるさと」を大合唱。すっかり満足して帰路につきました。
AからDまで四つのプログラムを持ち、全国各地で公演を重ねているようですが、この日の山形公演はCプログラム。9月23日から10月10日までのロングランで、京都、北九州、石巻、山形、白河、秋田、沖縄と同じプログラムでまわる予定のようでした。演奏会は二部に分かれており、第一部は;
- アルヒボフスキー 「ヴァーニャ」 ニキータ・ゴヴォロフ(バラライカ)
- パガニーニ 「ヴェニスの謝肉祭」 ニキータ・ゴヴォロフ(バラライカ)、マリーナ・ベルドニコワ(ドムラ)
- ゴヴォロフ編曲 「ロシア民謡メドレー」 同上
ギター・マンドリン属の民族楽器の演奏です。バラライカは三角形の胴を持つギター型の楽器で、ドムラは小型のマンドリンみたいな楽器です。いずれも、音量はあまり出せないけれど繊細な表現力を持つ楽器みたい。パガニーニはヴァイオリンでは聴いたことがありますが、こういう組み合わせは初めてで、思わずビックリの技巧です。ロシア民謡メドレーでは、若い二十代の二人の息の合った演奏で耳馴染みのある曲が登場、客席とともに楽しみました。
続いてヴァイオリンとピアノで:
- エルガー 「愛の挨拶」 アストヒク・サルダリャン(Vn)、ニコラス・ブルドンクル(Pf)
- マスネ 「タイスの瞑想曲」 同上
- ブラームス 「ハンガリー舞曲 第5番」 同上
二人ともまだ二十代の若い演奏家で、おなじみの曲目を取り上げました。親密な雰囲気は好ましく、特にブラームスは、この曲がジプシー音楽に由来する曲なんだなあと実感しました。
今度は、テノールが登場、ピアノ伴奏で。
- ヴェルディ 歌劇「リゴレット」より「女心の歌」 レオニード・ボムステイン(Ten)、伊東朔(Pf)
- プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」 同上
- モドゥーニョ 「ヴォラーレ」
テノールの堂々たる歌声に伴奏をつけているのは、まだ10代の伊東朔さん。同じテノールといっても、イタリアのプレイボーイとは異なる、ロシア歌劇に出てくるようなタイプの押し出しの良いものでした。
第一部の最後はオレグ・ポリャンスキーさんのピアノ独奏で:
- チャイコフスキー 「くるみ割り人形」行進曲
- J.S.バッハ 「平均律クラヴィーア曲集第1巻」より第1番
- ラフマニノフ 「前奏曲 作品3-2 "鐘"」
- ラフマニノフ 「前奏曲 作品23-5」
良かった〜! チャイコフスキーもバッハもラフマニノフも、みんな良かった。如才ないタイプというよりはいかにも独奏者というタイプの人みたいですが、演奏は素晴らしかった。
ここで15分の休憩です。
第二部は、ピアノ三重奏から。
- キクタ 「エレジー・トリオ"ある建築家の想い出"」 アストヒク・サルダリャン(Vn)、キリル・ロディン(Vc)、オレグ・ポリャンスキー(Pf)
作曲家は、1941年生まれのロシアの現代作曲家で、モスクワ音楽院の管弦楽法の主任教授だそうです。ある建築家というのが、主催者である国際音楽交流協会の前理事長だった建築家で、現在の理事長の夫君でもあったらしい。曲は、始まりこそ現代風ですが、「赤とんぼ」の主題による変奏曲みたいな風情の美しい音楽で、親しみが持てます。私にとっては未知の作曲家ですが、ナクソスあたりにはいくつかの曲の録音があるみたいです。
続いて、ニコラス・ブルドンクルさんのピアノで、ショパンの作品を。
- ショパン 「スケルツォ 第4番 作品54」
- ショパン 「エチュード 作品10-12 "革命"」
これも良かった。独奏者は1960年生まれで、どうやらフランス人みたいですが、パンフレットを見ると、若い頃にモスクワ音楽院に留学の経験があるみたい。同世代の教授たちには旧知の人が多いのかもしれません。
真っ赤なドレスで登場したのが、ソプラノのナターリャ・スクリャービナさんで、若い伊東朔さんのピアノ伴奏でオペラやオペレッタのアリア等を歌います。
- レハール 喜歌劇「ジュディッタ」より「熱き口づけ」
- プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
- デンツァ 「フニクリ・フニクラ」
- ヴェルディ 歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」 レオニード・ボムステイン(Ten.)と
ナイトクラブで歌う妖艶な歌手に扮し、扇子を手に「熱き口づけ」を歌った後に、蝶々さんの思いを切々と歌います。一転して楽しい「フニクリ・フニクラ」、そしてテノールのレオニード・ボムステインさんが加わって「乾杯の歌」。いや〜、楽しい(^o^)/
最後は、チェロを中心としたプログラムでしょうか。
- ボッケリーニ 「ロンド」 キリル・ロディン(Vc)、オレグ・ポリャンスキー(Pf)
- サン=サーンス 「白鳥」 同上
- ヘンデル 「パッサカリア」 アストヒク・サルダリャン(Vn)、キリル・ロディン(Vc)
これも良かった〜! チェロも良かったし、ピアノ伴奏が実に雰囲気が良かった。最後はヴァイオリンとチェロの二重奏という、ありそうで滅多にお目にかかれない曲、ヘンデルの「パッサカリア」ですが、これも素晴らしく魅了されました。
アンコールは、日本の歌を取り上げたようで、「証城寺の狸囃子」、「最上川舟歌」、そしてみんなで「ふるさと」を大合唱。すっかり満足して帰路につきました。
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