月末の土曜の午後、買物がてら妻と一緒に映画を観て来ました。話題の『決算!忠臣蔵』です。もう師走、タイムリーな時節柄、しかし内容は仇討とは程遠いものです。女好きでお調子者で「でくのぼう」と名高い大石内蔵助、幼なじみの勘定方・矢頭長助の奮闘で赤穂城を明け渡し、主戦論者たちを抑えながら主君の一周忌を済ませますが、事態は「そんな馬鹿な!」の方向に転がり、ついに仇討ちを決意します。ですが、その頃には資金は底が見えてきていました。赤穂浪士の生活費、討ち入りの武具の費用など、一回限りのチャンスを活かさなければなりません。大高源吾のもたらした吉良の在宅日の情報は、予算内で決行できる、重要なものでした。
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忠臣蔵といえば「情の世界」になるのが定番で、そこに予算や経理をもってきたところが新鮮です。むしろ、主知主義的すぎるほどにクールな視点を貫きます。根っからの経理マンから見ると、「忠臣蔵」はこんなふうに見えるのかも。ゲラゲラ笑うような場面はあまりなかったみたいで、むしろ呆れてしまう場面が多かったように思います。何時の時代も、威勢のいい主戦論者たちは、予算や経理なんぞを考えていないものなのかもしれません。
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忠臣蔵といえば「情の世界」になるのが定番で、そこに予算や経理をもってきたところが新鮮です。むしろ、主知主義的すぎるほどにクールな視点を貫きます。根っからの経理マンから見ると、「忠臣蔵」はこんなふうに見えるのかも。ゲラゲラ笑うような場面はあまりなかったみたいで、むしろ呆れてしまう場面が多かったように思います。何時の時代も、威勢のいい主戦論者たちは、予算や経理なんぞを考えていないものなのかもしれません。
この映画、「チコちゃん」でよく見かけるようになった(本当はそれ以前から有名だが、ぼくが知らなかっただけで)岡村隆史に興味があるのですが、映画の宣伝を見ると岡村以外の演者が臭いような気がして二の足を踏んでます。
それと吉良上野介の描かれ方が気になります。清水義範の「上野介の忠臣蔵」を読んでしまうと、ありきたりの上野介像には首を傾げてしまいますから。