電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ジェットストリームのピュアモルト多機能ペンの10年後

2020年03月08日 06時03分04秒 | 手帳文具書斎
ジェットストリーム・ボールペンが気に入って使い始めてからだいぶ経ちました。最初はプラスチック製の単色軸でびっくりし、次に三色ボールペンでハマり、多機能ペンにおお喜びしました。もう少し落ち着いた高級感のある製品がほしいと思っていたら、ウィスキー樽材を首軸に用いた「ピュアモルト・ジェットストリーム・インサイド」という長い名前の製品が発表され、2010年の冬に2,000円の4+1タイプと1,000円の2+1タイプの二本を購入して使い始め、すでに10年になります。で、その評価は?

まず、明るい色調の2+1タイプですが、こちらは黒と赤のボールペンに0.5mmのシャープペンシルという組み合わせが実用的で、使用頻度も高く替え芯を何度も交換して、現在までずっと愛用しています。10年後の現在も、変色も故障もなく、十分に実用になっています。



一方、マットブラック塗装の4+1タイプの方は、いかにも黒っぽい見た目が災いしたのか手にする頻度が低く、買った当時から一度も替え芯に交換することがないままでした。しばらくぶりにペンケースから出してみたら、なんだか手触りが悪くベタベタします。よく見ると、マットブラック塗装が変質して接着剤が浮いてきているような状況です。書く機能のほうは大丈夫ですが、高級感は全く無し。2+1タイプの倍のお値段とはとても思えない無残な姿になっていました。ティッシュで拭き取ろうとすると紙の繊維がくっつくし、消しゴムでゴシゴシしたら余計に悪化する始末。



これは奥の手の石けん洗浄しかなかろうと、温水と石鹸と歯ブラシを用意してゴシゴシ洗い、水分をティッシュで拭き取ると、あらまあ! つや消しマットブラック塗装が剥げ落ちて、ツルツルピカピカの黒い塗装が残りました。うーむ、これはお値段半分の2+1にも劣る見た目だなあ(^o^)/
写真の一番下の黒いやつは、普通の4+1多機能ジェットストリーム。





このシリーズは、すでにカタログ落ちして久しいようです。こうしたマットブラック塗装の劣化は、私が身近に体験していないだけで、他社製品でもあるのかもしれません。良質の素材を採用することは賛成ですが、普及品の見た目だけを高級っぽく変えるやり方は、時間の経過により文字通りメッキが剥がれる結果になりやすい、ということでしょうか。

教訓:長く使いたいならマットブラック塗装には手を出すな。

いや、塗装が落ちてツルピカになったかわいそうなピュアモルト4+1ペン、実用上は全く問題ないので、今後はときどき使ってあげたいと思います(^o^)/


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2 コメント

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クラシカルな某 さん、 (narkejp)
2020-03-08 19:27:25
コメントありがとうございます。ずっと机の引き出しに入れていたのですが、今年になってから、ペンケースに入れたのでした。このときも違和感はあったのですが、じっくり観察するまでには至らず。おそらくはすでに塗装の劣化が起こっていたのでしょう。
ちなみに、収納していたペンケースは
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/6dd3c39fd0aab412a1d44c15fdbe62c0
これですが、9年半以上は机の引き出しの中でしたので、塗装の経年劣化かなと思います。
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こんにちは (クラシカルな某)
2020-03-08 14:39:16
 製品づくりについては、素材も仕上げ処理も「長もち」を期してもらいたいですね。   
 収納していたペンケースがどのようなものか分かりませんが、そこに用いられていた可塑剤とペンの塗装材とが反応した可能性はありますでしょうか。   
 ずっと前のこと、衣類用のブラシを手に取ったら木製の柄(え)の表面がネバネバしていたことがありました。塗装が自然に経年劣化したのか、それとも衣類用防虫剤の揮発成分と反応してしまったのか、理由は分かりません。   

 かつては、複数枚CDセットにはクッション材としてスポンジ/ウレタンが挿入されていたことがありましたが、あれもやがてCD盤面に貼りついたりするトラブルを生みましたが。   
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