電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

記憶に残る学生時代の課題レポート〜あの問題が良かった(1)

2022年06月24日 06時00分13秒 | Weblog
学生時代の課題レポートで、自分としては良い出来だったと思うものがあります。たしか、理学部の教職科目で「理科教育法」を担当していた髙橋金三郎先生の講義だったと思いますが、たしか「マンボウは1億個の卵を産むと言われ、ニシンは数万個の、タナゴは数百個の卵を産む。同じ魚類なのに、この違いをどう説明するか。」というような内容だったと思います。先生には、自分は化学専攻で生物専攻ではないとかそういった言い訳は通用せず、General Science として考えてみなさい、という趣旨だったと思います。

自分としては、卵の大きさが問題になるだろうし、海産か淡水産か産卵の場所も関係するだろうから、それらの関連を調べる必要があるだろうが、ただ魚類だけを調べても進化の観点が欠けていることになり、他の動物も同じように調べてみることが必要だろう、というわけで、動物の産卵数と卵径と生態的な特徴を表にまとめていきました。

参考になったのは、理科年表と伊藤嘉昭『比較生態学』など何冊かの書籍、それに保育社の図鑑全集の「鳥」でした。特に魚類のデータは比較的多かったのですが、両生類についてはカエルとサンショウウオの、爬虫類については蛇類のデータがありました。鳥類の産卵数と卵径については図鑑の解説ページにデータが掲載されており、有益でした。

で、この結果をグラフに表すことにし、縦軸には産卵数を、横軸には卵径(mm)をとってプロットすることとしたのですが、あまりにも桁が違いすぎるので、それぞれの対数を取り、縦軸には産卵数の対数、横軸には卵径(mm)の対数に基づいてプロットしてみました。



このグラフは、後に紹介のために簡略化したものですが、問題はこの結果をどうレポートにまとめるかです。ここで、考察の内容が問われるというわけです。

(続く)

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