電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK高校講座「生物基礎」で血糖値の調節の仕組みにあらためて感嘆

2021年11月14日 06時00分52秒 | 健康
今年の健康診断で、HbA1c 値が 5.8 ということではじめてイエローカードをもらってしまいました。そんな事情で、右手薬指の第2関節の痛みにも過敏に反応してしまいましたが、それにしても血糖値の調節の仕組みについて、自分の基礎的な知識が古くなっていると感じます。よく知らない分野に関してはジュニア向けの本を読むのがわかりやすいという経験則を持っていますが、健康の基礎となる肝心の知識を手っ取り早くアップデートするには、「免疫」の内容がとてもわかりやすかったNHK高校講座「生物基礎」(*1)あたりが良さそうです。

というわけで、雨降りを利用してじっくり観てみました。

なるほど、なるほど。肝臓の進化が毛細血管の高密度化であるとか、成長ホルモンが夜のうちに脂肪を体内に行き渡らせ、早朝の低血糖を防ぐ働きをしているとか、生存の危機に直結する低血糖を防ぐ仕組みは何ルートも用意されているが高血糖に対する仕組みはそれほどでもないとか、はじめて知る話もずいぶんありました。ヒトの血糖値は約0.1%、空腹時100mg/dLを基準として60以下なら低血糖で意識を失うレベル、200を超えると高血糖、それが慢性的に継続するのが糖尿病ということなのですね。ヒトを中心として、循環器系、消化器系、自律神経系、内分泌系などの概要が非常にコンパクトに、かつ最近の知見を含めながらわかりやすく映像化されているようです。



そういう基礎知識を持った上で健康診断の検査結果を見てみると、今回イエローカードが出た HbAc1 の値の意味が、よーくわかってきます。

ちなみに HbA1c とは、

HbA1c (%)= 糖化ヘモグロビン / 全ヘモグロビン

で表されるとのことです。糖化ヘモグロビンというのは、ヘモグロビンにグルコースが結合したものだそうで、いったん糖化したヘモグロビンは、もとに戻らない(*2)のだそうな。ヘモグロビンの寿命は120日ほどですから、私の検査結果の場合は、5.8%のヘモグロビンが血液中のグルコースと結合している、つまり直近の数カ月間の間、結合しやすくなるほど血糖値が高めになるときがあった、ということでしょう。暴飲暴食とは縁のない生活のはずですので、考えられる理由は、運動量の低下にもかかわらずカロリー摂取量が多いとか、空腹時に甘いものを食べているために血糖値がスパイク的に上昇する生活習慣がある、というあたりでしょうか。うーむ、どちらも心当たりがあるぞ(^o^;)>poripori

考えられる対策としては、(1)ご飯用のお茶碗を一回り小さくする、(2)空腹時、特に早朝のコーヒーに甘いものを控える、あたりでしょうか。たしかに、「腹八分目」「空腹は最良の薬」などという言葉もありますから、一年間やってみて来年の検査結果がどうなるかを試してみることにしましょう。

(*1): NHK高校講座「生物基礎」で免疫の基礎をおさらいしてみた〜「電網郊外散歩道」2021年7月
(*2): HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)ってなに?〜国立循環器病センター


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