三月は総会や送別会等の季節。酒席が増えます。「とりあえずビール」と言ってから始まる宴会も、度重なると胃腸にヘビーにきいてきます。典型的なビール飲み過ぎ症候群は、まず下痢でしょう。冷たいビールをがぶがぶ飲んだら、おなかをこわすのは目に見えています。
このところ、区自治会の総会や、職場の送別会・離散会など酒席が続き、胃腸が弱る季節です。飲みすぎ・食べすぎを自制するのが基本ですが、そうはいうものの、浮世の義理もありますし、酒席を断ってばかりはいられないのも現実です。体調を崩す前に、自家製ヨーグルトでおなかの調子を回復させておく必要があります。二三度、食事どきにヨーグルトを食べると、下痢症状がぴたりと治まるから不思議です。
自家製ヨーグルトというのは、ずっと自家培養している、いわゆる「カスピ海ヨーグルト」のこと。冬越しテクニックも年季が入っています。さすがに毎日同じ味では飽きてきますので、デザートとして中に入れるものを一工夫。
写真は、冬越しして少々いたんできた「ふじ」リンゴのコンポートと自家製ヨーグルトです。老母は断固として「リンゴの煮物」と主張しますが、まぁ、ちょいと気取ってコンポートと言おうがリンゴの煮物で済まそうが、本質的な中身は同じ。全盲の祖母が好きで、よく「紅玉」で作っておりました。祖母は、実家の母親が明治後期に東京の料理学校を出たのだそうで、蒸しパンだとか焼きリンゴだとかコンポートだとか、ハイカラなものを知っていて、よく手探りで作っていたものでした。わが家では定番の味です。
思い出話ついでに、わが家では一時期、ホームスパンが目的で、米作のほかに祖父が羊を飼ったことがあるとのこと。ごわごわの天然ウールはあたたかく、暖房も不備な昭和初~中期の農村では、天然ウールをつむいだセーターやベストが貴重な衣類であったろうと思います。何度も編みなおされ縮んでしまったベストを、幼児期の私も愛用したらしいのです。病気もせずにぬくぬくと成長できたのは、そんな知恵と労働のおかげでしょう。30歳で失明した妻を離縁しても差し支えないと申し入れてきた実家の義父に対し、子供がかわいそうだから自分が面倒を見ると言い切り、工夫して生活させた祖父を、孫は実に偉いと尊敬します。
このところ、区自治会の総会や、職場の送別会・離散会など酒席が続き、胃腸が弱る季節です。飲みすぎ・食べすぎを自制するのが基本ですが、そうはいうものの、浮世の義理もありますし、酒席を断ってばかりはいられないのも現実です。体調を崩す前に、自家製ヨーグルトでおなかの調子を回復させておく必要があります。二三度、食事どきにヨーグルトを食べると、下痢症状がぴたりと治まるから不思議です。
自家製ヨーグルトというのは、ずっと自家培養している、いわゆる「カスピ海ヨーグルト」のこと。冬越しテクニックも年季が入っています。さすがに毎日同じ味では飽きてきますので、デザートとして中に入れるものを一工夫。
写真は、冬越しして少々いたんできた「ふじ」リンゴのコンポートと自家製ヨーグルトです。老母は断固として「リンゴの煮物」と主張しますが、まぁ、ちょいと気取ってコンポートと言おうがリンゴの煮物で済まそうが、本質的な中身は同じ。全盲の祖母が好きで、よく「紅玉」で作っておりました。祖母は、実家の母親が明治後期に東京の料理学校を出たのだそうで、蒸しパンだとか焼きリンゴだとかコンポートだとか、ハイカラなものを知っていて、よく手探りで作っていたものでした。わが家では定番の味です。
思い出話ついでに、わが家では一時期、ホームスパンが目的で、米作のほかに祖父が羊を飼ったことがあるとのこと。ごわごわの天然ウールはあたたかく、暖房も不備な昭和初~中期の農村では、天然ウールをつむいだセーターやベストが貴重な衣類であったろうと思います。何度も編みなおされ縮んでしまったベストを、幼児期の私も愛用したらしいのです。病気もせずにぬくぬくと成長できたのは、そんな知恵と労働のおかげでしょう。30歳で失明した妻を離縁しても差し支えないと申し入れてきた実家の義父に対し、子供がかわいそうだから自分が面倒を見ると言い切り、工夫して生活させた祖父を、孫は実に偉いと尊敬します。