電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ドヴォルザーク「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ」を聴く

2007年05月05日 18時34分22秒 | -室内楽
五月の晴天に誘われて、一日車で出かけてきました。帰宅してから、ゆっくりと音楽を聴いております。ヨゼフ・スークのヴァイオリン、アルフレッド・ホレチェックのピアノで、ドヴォルザークの「ヴァイオリンとピアノのための作品全集」より、ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ、ト長調、作品100です。

この曲が書かれた1893年というのは、アメリカ滞在期の最後の頃、秋から冬にかけてのニューヨークで、彼の子どもたちのために書かれたとのこと。子煩悩なドヴォルザークらしいエピソードです。

第1楽章、アレグロ・リゾルート。ちょっと聴いた印象ではシンプルな主題と音楽ですが、何度も聴くうちに、いやぁ、素晴らしい音楽です!
第2楽章、ラルゲット。ゆったりしたテンポで、ヴァイオリンとピアノが、ややメランコリックなメロディを歌います。「インディアン・ラメント」として有名なのだそうですが、そういえば、ヨーヨー・マの「愛の喜び」というCDに、同じメロディの曲があったなぁ。クライスラーの曲だとばかり思っていました(^_^;)>poripori
第3楽章、スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ。ヴァイオリンのリズミカルなメロディ。ギコギコ一生懸命ひくヴァイオリンをピアノが支え、軽やかな旋律を対比するのも、可愛いらしく子どもがヴァイオリンを演奏する様子を想像させ、面白い。
第4楽章、フィナーレ:アレグロ。明快で生き生きしたリズム、魅力的な旋律。子ども向けの音楽とはいえ、見た目はやさしいがレベルは決して落としていない、そういう音楽のように感じます。

スークのヴァイオリンは端整で美しく、くずした感じは皆無です。ホレチェックのピアノもぴったり息があっていて、文句なし。デュオのお手本のような演奏と言ってよいのでしょうか。1971年の6月末~7月初めにかけて、プラハのドモヴィナ・スタジオでアナログ録音された、スプラフォン原盤の2枚組。現在は、DENONのクレスト1000シリーズで、1500円で入手できる(COCO-70545/6)ようになりました。単価がなんと@750円、昔のLPニ枚組5000円やCD一枚3800円時代を知っている者にとっては、なんともありがたいことです。

■スーク(Vn), ホレチェック(Pf)
I=5'55" II=4'35" III=2'49" IV=6'26" total=19'45"

それにしても、ピアノの「惚れチェック」さんという漢字変換には、ひさびさに笑いました。(^_^)/
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ブログの「読書」カテゴリーの成長

2007年05月05日 07時28分05秒 | ブログ運営
最初は「読書」だけだったカテゴリーを、ジャンルや作家名で区分するようにしてから、しばらくの間、一番多いのが「平岩弓枝」でした。これは、ちょうどこのブログを開設したときに、『御宿かわせみ』シリーズを読んでいたためで、ちょうど同じ時期に同じようなペースで読んでいた方と楽しく感想を交換しながらの投稿でした。

現在は、藤沢周平関連の記事が37本で、平岩弓枝関連の記事と同数。既に読んだ本を再読三読四読する例が多く、さらに没後10年関連記事や、映画の関係の記事も多くなっています。作品のあらすじはほとんど頭に入っていますので、一気に書けますが、コメントのほうは考え考えしながら書きますので、時間がかかります。そのわりには、記事の増加スピードが速い。たぶん、作家との親和性が高いのでしょう。

「外国文学」のジャンルが現在34本で、三番目です。こちらは、『モンテ・クリスト伯』連続13回投稿という記録もありますので、取り上げた冊数はそれほどではありません。記事の一本あたりの分量が多くなっているのは、ある時期から章ごとにコメントしはじめたためでしょう。
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