志情(しなさき)の海へ

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不安の連鎖に若い学生たちも鬱になる、PTSDの魔の闇に包まれる春から夏?!しかし!

2011-06-09 09:47:02 | 社会時評
英文日記を課題にしていて、学生の日記を読むとまじめな学生ほど、昨今の東日本大震災や原発の問題にコミットしている。そして彼や彼女たちは昨今の原発の問題に不安を漏らしている。環境問題への関心も高くなっている。身近にいる若者との対話もその辺の話題が多くなり、彼らは彼らのネット網からの情報を吐露してくれる。

学生にはJapan Focusなどの原発関連の記事(結構学術的なものが多い)から関心のあるものを選んで英文で要約とコメントの課題を出している。この新しい魔の力(現代科学・技術の闇と希望?)にどう向き合うか、各自が考えざるをえないからである。

PTSDだが若者によると大震災で現場に駆け付けた自衛隊や警察官やボランティアの医師や看護婦などを含め、その後のPTSDが大変らしいね、との事だった。イラク戦争に行っ米兵のPTSDも大変らしいから、同じ経験内で予測可能な範囲なのだろうか?しかし残酷な現場に居合わせるという事のその心理的精神的身体的ダメージの大きさは、心が純なほど傷つきやすいのかもしれないね。心に毛が生えたような人間はどうにか対処できるかもしれないが、腐臭やちぎれた身体やもろもろの全く日常の中で目にしない現場の恐ろしさはやはり想像しても息が詰まるね、と言ったら、彼は【ネットで首から下が吹き飛んだ死体やその他結構オゾマシイものを見ているから、というか馴染ませているから感覚的には俺は大丈夫だと思う」】などと言うので驚いた。

若者が最も怖い対象とオゾマシイ対象に向けてネット逍遥するのらしいという事は感じていたが、以前紹介されて見たサイトは実際のインドネシアの内戦の残酷な映像や写真が並んでいた。これらの映像や写真を見て感性を馴らしマヒさせるのだろうか?

それでもネットと実際の現場の差異は想像もできないほどの「おぞましさ」だろう。

劣化ウラン弾を使ってイラクの子供たちを見殺しにするアメリカだが、50万人もの子供たちが癌に犯されているとネット情報で読んだのも何年前のことかーー。若者ネットは日本でも同じような事が起こりえると話しているようだ。福島原発の怖い結果は10年後かもね、と言ってのける。

3・11から時代が様変わりしてしまったような空気である。地球生命体・この惑星そのもののありようが、人間の科学技術によって汚染され犯され、自ら住みにくい場・空間にしているような現象が続く。そしてかつ原発推進である。原発を推進する人間たちは限りない利潤の追求か、限りない化学技術への挑戦なのか、それには常に犠牲(生贄)が伴うという相反する事実に向きあわざるをえない。

犠牲は常に弱者に振り落とされる。イラク・アフウガニスタンに送られる兵士にしても人殺しに駆り出され、挙句の果ては精神を病み廃人になる。それらも織り込み済みのように人間のシステムが成り立つ。お前は犠牲になってこい、とは送らない。美しい自由と平等の理念を実践する騎士のように行ってこい、である。野蛮なモノたちに自由を押し広げてこい、である。そして殺され、間にされる。

やむなく美しい理念の罠に陥る。大学に行けない貧困が追い打ちをかける。やれやれ!構造は変ってはいない?そして日本の沖縄の大学生たち、高校生たちも憂えている。

PTSDは身近にじわりと迫っている。メディアの報道もまた憂欝にさせる。この時代の空気を払えないのは、まだかの地では大勢の人間が隔離され避難し、苦しんでいる。町や村が破壊され、幽霊化している。その現実とここはリンクしている!生きていることの淡い!限られた宙づりの生、その中で幸せを求めてあえぐ人間社会!原発は恐怖の対象としてあり続ける!

でも私は君の笑顔があれが生きていける!


(電線の上でひたすら対手を待つイソヒヨドリ!愛があれば生きていける!語り(囀り)合えることの幸せ!)

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