
思わず出たことばで、視聴者の顰蹙を買い、人気のあったラジオホストを引退することになったユダヤ系の女性ローラ博士がいる。車を運転しながらよく米軍放送を聴いていた。彼女は視聴者からの質問に歯切れよく応答していてそのセンスに惹かれていた。しかし、突然降板することになった。
それはn-wordゆえだった。「Nワード」とは、英語圏で公の場で使う事がはばかられている黒人に対する差別表現と見なされる「nigger」などを暗喩する「N」で始まる英語表現の総称のことを意味する表現。「nigger」「nigga」「negro」などが挙げられる。(Nワード(エヌワード)とは何?わかりやすく解説 Weblio辞書)
番組の中で異人種間結婚についての視聴者の質問に対して、Niggerと3回も言ってしまったのである。これは2010年の事でローラ博士はラジオから消えた。彼女の事が気になっていろいろ調べたりしたのだった。当時の彼女の発言に対して彼女を擁護する論もあったが、大方は否定的だった。
このNワードが禁句で、ユダヤ系アメリカ人インテリ女性は番組から身を引いたのだが、さて成田悠輔の「老人は集団自決や切腹をしたらいい」の発言はN‐ワード以上に深刻で軽率だ。『集団自決』は77年前、沖縄の渡嘉敷島のみならず、何箇所かのガマで実際に起こった悲劇だが、現在、孤立し孤独死も多くなったお年寄り(老齢の皆さん)に集団で自決や切腹を、とういう発言が、隠喩にしても、強烈で、いかにも自らを生殺与奪を持った神にしている。
Twitterでも、もの凄いリアクション(批判)がなされている。成田悠輔が世代交代を押し進めたい意向を持って、老人たちは老害で、「集団自決を」などと発言していることは、やはり適切ではなかった。誰しも基本的人権を持ち、いかに生きるかは、個人の自由の領域だ。それが強制力を持つ集団自決や切腹ときたので、違和感がどんと起こった昨今である。
しかし、ネット検索をすると、ローラ博士が言ったことは、人種差別主義者の発言ではなかった、の題名でエッセイが公開されたりしている。
「ローラ博士の究極のポイントは、もちろん、歴史的に無知で、文化的に無知であり、最悪の場合、陳腐です。しかし、彼女が言ったことは人種差別主義者ではなく、人種差別主義者であると主張することは、彼女とその言葉の両方に、彼らが値する以上の力を与えます.。」(The Root: What Dr. Laura Said Wasn't Racist より)
「ローラ博士の究極のポイントは、もちろん、歴史的に無知で、文化的に無知であり、最悪の場合、陳腐です。しかし、彼女が言ったことは人種差別主義者ではなく、人種差別主義者であると主張することは、彼女とその言葉の両方に、彼らが値する以上の力を与えます.。」(The Root: What Dr. Laura Said Wasn't Racist より)
*****
発信者: n ワードはどうですか?つまり、n-word が出た~。
ローラ: 黒人はいつもそれを使っています。 HBO をオンにし、ブラック コミックを聞くと、聞こえるのはニガー、ニガー、ニガーだけです。
発信者: それは違います --
ローラ: わかりません。十分なメラニンがない人が言うなら、それは恐ろしいことです。でも黒人がそう言うとき、それは愛情深い。とても紛らわしいです。電話を切らないでください、もう少しお話ししたいのですが。行かないで。(The Root: What Dr. Laura Said Wasn't Racist より)
発信者: n ワードはどうですか?つまり、n-word が出た~。
ローラ: 黒人はいつもそれを使っています。 HBO をオンにし、ブラック コミックを聞くと、聞こえるのはニガー、ニガー、ニガーだけです。
発信者: それは違います --
ローラ: わかりません。十分なメラニンがない人が言うなら、それは恐ろしいことです。でも黒人がそう言うとき、それは愛情深い。とても紛らわしいです。電話を切らないでください、もう少しお話ししたいのですが。行かないで。(The Root: What Dr. Laura Said Wasn't Racist より)
このエッセイはローラを擁護している。彼女は人種差別主義者ではないと書いているが、彼女のスタンスを批判する声の方が大きかったのだ。彼女は当時、ラジオだけではなく他の媒体で活躍すると話していたが、現在どうしているのだろう。
成田悠輔はまだまだYoutubeで人気を博するのかもしれないが、視聴者が構えて、氏の発言に耳を澄ますことになるのだろう。極論に人々は警戒する。成田悠輔の『集団自決』発言は「歴史的に無知で、文化的に無知であり、最悪の場合、陳腐です。」とThe RootでDr.Lauraを批判しかつ擁護したCord Jeffersonのことばの通りかと思うが、それ以上に確信犯的だ。
★以下の動画の佐藤 章さんの解説はとてもいいです!一見の価値あり!
【一月万冊チャンネルです!】
★以下はTwitterの意見をまとめたTogetherからの転載。一見の価値ありかと~。どちらかと言うと天才として成田祐輔を肯定的に捉えようとしている。
★75歳で尊厳死容認、カンヌ受賞の話題作「PLAN 75」 早川監督が込めた「希望のようなもの」 (映画は観ていないが、後で読みたい。)
★成田祐輔もひろゆきのようなインフルエンサーの仲間で、WEFのアゼンダを肯定的に拡散する知識人の一人なのかもしれない。冷笑的に高みから見下ろす視点は本質的な問題に切り込んではいないのでは~?アルゴリズムとデータ、AIがますますこの世界で重宝されるのだろうけれど、科学技術万能主義で世界は無機質になっていくのだろうか。
簡単に老人は集団自決を、と言葉にする感性そのものが、彼自身の空虚さ、非情さを表している。WEFの顧問だというユヴァル・ノア・ハラリはIT、バイオ技術、超監視社会を警告し、かつ人間の愚かさにも言及し、多くの犠牲が伴うかもしれないと危惧する。監視国家を一人一人が監視する双方向性を提言している。「老人たちよ早く死ね」とは決して発言しない。
ひろゆきも成田祐輔も現在進行形の危機的な状況に、例えば乳幼児からBio‐weaponのワクチンを奨励する政府、厚労省やメディアを決して批判しない。過剰な死者が日本だけではなくEU、アメリカ、オーストラリアやほかの地域で急増している恐ろしい事実に触れることはない。戦争できる国に大転換したこの国のかじ取りを批判しない。ユヴァル・ノア・ハラリもワクチンの危険性については言及しない。故に氏のスタンスも100%信頼できない。
ナオミ・ウルフ/Naomi Wolfは果敢に現況の悪夢について追及し、書籍を出している。コロナワクチンを接種した妊婦の死産や流産などについて詳細に言及し、ワクチンそのものの危険性を訴えている。彼女だけではない。多くの良心的に真実を追求し、多くの人々の幸福を憂える医師や研究者、ジャーナリストが実在する。日本でもSNSで多くの方々が様々なデータを示して危険性を発信している。しかしメインメディアの新聞・テレビは報道しない。(沖縄でも~)。週刊新潮や女性セブンは真実の一端を報道しはじめた。
権力なり権威の周辺に居座ることは居心地がいいのかもしれない。老人は集団自決しろという知識人やそれを笑って協賛するインフルエンサーに、良心のかけらがあるのだろうか。しかし、一部視聴しただけだが、成田祐輔の発言や論文のプリゼンを視聴して、面白いと思ったのは事実。この間見られなかった知識人の視点だと感じた。しかしひろゆきと組んでいる点で、幾分冷めて見ていたのも事実。時たま、また彼らの動画を視聴すると思う。推移に興味を持っている。
身近な若者は、決して成田祐輔を認めなかった。彼は当初から見抜く慧眼をもっていたのかもしれない。私はひろゆきが象徴するものが何なのか知りたくて彼の著書は一冊手にした。現在の若者たちの空気を知るために~。
★The Bodies of Others: The New Authoritarians, COVID-19 and The War Against the Human Hardcover – May 31, 2022
by Naomi Wolf (Author) ナオミ・ウルフの著書 (日本版ウィキピディアでは紹介されない!)https://www.amazon.com/Bodies-Others-Authoritarians-COVID-19-Against/dp/1737478560 ← おかしいね。アクセスできない。以下を確認してください。↓
(驚いたのはナオミ・ウルフの日本語版ウィキピディアでは彼女のスタンスは陰謀論者で反‐ワクチンのためにツイターから締め出されたと書いている。しかしイーロン・マスクがツイター社を買収して以来彼女のアカウントは復活している。彼女が最近出版した著書の紹介も意図的に割愛されている。今、コロナ騒動の真実が明らかになりつつある!ひろゆきはワクチン推進派である。ひろゆき「反ワクチン派のように頭の悪いやつが死んでしまうのは当然。自然淘汰です。」 [802462122] 。彼とタグを組む成田の姿勢も同類だろうか?)
*****
,ネットで検索してみたらDr.Lauraは2010年に降板した後、他のラジオステーションで、2011年からまたラジオトークショーホストや作家としてのキャリアを続けている。ツイターでも人気がある様子。人生相談も続けているようだ~。